吸入ステロイドのサルメテロール追加の影響:メタアナリシス



66のGSKトライアルのメタアナリシスサマリー、20966名の持続性喘息に対する治療で、1日2回サルメテロール50μg+吸入ステロイド(ICS)と、ICS単独比較
併用は、喘息関連入院リスクに影響を与えなかったが、全身ステロイド投与下では、重症急性悪化リスクを減少させなかった。喘息関連死や相関は併用治療群のみで認められた。

Meta-analysis: Effects of Adding Salmeterol to Inhaled Corticosteroids on Serious Asthma-Related Events
Ann Int Med. Vol. 149(1)1 July 2008



上記トライアルのいきさつは
“National and international asthma guidelines”では抗炎症治療による定期的治療を受けている持続性ぜんそく全員に、ICSが望ましいとされている。そして、ICS単独でコントロール不良の患者に、長期作動性βアゴニスト(LABA)追加を推奨

26000名のLABAランダム化、観察研究((Chest. 2006;129:15-26.))で、統計的に小規模だが、喘息死を含む重度関連イベント増加が認められた。
大規模症例対照化試験では逆に、喘息死増加とは関連しないという報告(BMJ 2005;330:117 (15 January))があった。

Cochrane Airways Groupではメタアナリシスにて急性増悪はLABA+ICSでICS単独より頻度が少ないと報告(Cochrane Database Syst Rev. 2007 Jan 24;(1):CD001385.)した。
Salpeterら(Ann Intern Med. 2006;144:904-12.)は、LABA使用患者の重症の生命危機・致命的急性増悪例を検討、約50%は同時ICSを使用していなかったことが判明、まれだが、LABA使用者でぜんそく関連入院、死亡頻度増加が認められた。



・・・ということで、LABAが悪者なのかどうか?確かめる必要があった。

LABA単独使用を控えるべきという教訓は変わらないと思う。

喘息に関しては、LABA単独使用をなるべく減らし、使用するならLABA+ICS合剤を!

βアゴニスト単独使用となりかねない、ホクナリンテープ使用は危険と・・・私の持論

by internalmedicine | 2008-06-06 11:25 | 呼吸器系  

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