肺機能低下:GCL(Glutamate-Cysteine Ligase)遺伝子多型性:喫煙・ビタミンCの役割

肺機能低下がGCL(Glutamate-Cysteine Ligase)遺伝子多型性と喫煙・ビタミンCの影響が判明した。遺伝的に一部の人たちでビタミンCが予防的に働く可能性があることは確かなようだ。

Lung Function Loss, Smoking, Vitamin C Intake, and Polymorphisms of the Glutamate-Cysteine Ligase Genes
American Journal of Respiratory and Critical Care Medicine Vol 178. pp. 13-19, (2008)
【序文】 喫煙による酸化ストレスはCOPD、低肺機能、世界中での死亡率増加と関連する
この作用へのカンターバランスとしてのビタミンC、内因性の抗酸化酵素(グルタチオン生合成へのGCL:Glutamate-Cysteine Ligase)などがたとえとして、役立つ可能性を考えてみた。

【目的】 GCLサブユニットの機能的多型性と、肺機能、長期的経過、ビタミンC・喫煙習慣などを関与因子として考慮した

【方法】 2つの別々の住民サンプル (Doetinchem, n = 1,152と Vlagtwedde-Vlaardingen, n = 1,390)、複数回の肺機能(FEV1、VC)被検者を3つのGCLサブユニットの多型 (C[–129]T, C[–588]Tとtrinucleotide GAG repeat [TNR])に分けた。
肺機能への遺伝子の影響を、共変数補正の線形回帰、線形混合効果モデルで推定
ビタミンC摂取をDoetinchemコホートではさらに検討

【測定・結果】 GCLC遺伝子多型は喫煙pack-yearsと関連した肺機能低下と関連
両コホートにおいて、GCLCのTNR変異は、pack-yerasとの関連するFEV1低下加速と相関し、全ての有意な影響は、ビタミンC最小3分位の患者では特異的にみられる。
【結論】GCLCは2つ住民コホートとも、肺機能低レベルに対する、新奇な感受性遺伝子ということになる。GCLC polymorphismと、喫煙・ビタミンC摂取量低下に関するエビデンスであり、酸化ストレスに関与すると思われる。



以下、GLCなどの復習・・・


システインを高度調整している2つの酵素、 cysteine dioxygenase (CDO)とglutamate-cysteine ligase (GCL)
CDOは、システインをdioxygenationしてsysteinesulfinateへ
GCLは、グルタチオン合成の第一歩の酵素として働くもの
ubiquitin-proteasome系を介したCDO分解のシステインによる調整によりCDOの調整が生じる。一方、GCLのシステインによる調整は主に触媒、修正サブユニットをエンコードしている遺伝子発現により調整される
http://www.human.cornell.edu/che/DNS/stipanuk/research.cfm


by internalmedicine | 2008-06-19 17:17 | 呼吸器系  

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