長期呼吸リハビリテーションの意義

長期呼吸リハビリテーションの意義として、3ヶ月超えても6ヶ月後評価でさらなる改善が認められ、生活習慣改善にはより長期リハビリテーションが必要である・・・という今の日本の保険診療のリハビリテーション期間に対する反論に使えそうな論文である。


Are Patients With COPD More Active After Pulmonary Rehabilitation?
(Chest. 2008; 134:273-280)
【背景】呼吸リハビリテーション施行のベネフィットは様々あるが、プログラム後の日常活動性に変化が生じるか不明であった

【方法】 日常生活の身体活動性 (activity monitoring)、肺機能 (スパイロメとリー)、 運動能力 (incremental cycle-ergometer testing and 6-min walk distance testing)、筋力 (quadriceps and handgrip force, and inspiratory and expiratory maximal pressures)、 quality of life (chronic respiratory disease questionnaire)、functional status (pulmonary functional status and dyspnea questionnaire-modified version) をベースライン、多職種的リハビリテーションプログラム3ヶ月後、6ヶ月終了時点で評価
29 名の患者 (mean [± SD] age, 67 ± 8 years; FEV1, 46 ± 16% predicted)

【結果】運動能力、筋力、QOL、機能状態は、リハビリテーション3ヶ月後改善 (all p < 0.05)
。6ヶ月後筋力、機能状態、QOLもさらに改善。

歩行時運動強度は3ヶ月後(p=0.046)改善し、その後6ヶ月後もさらに改善(p=0.0002)

日常生活歩行時間は3ヶ月後有意に改善しない(平均改善, 7 ± 35%; p = 0.21)が、6ヶ月後は改善した (平均化以前, 20 ± 36%; p = 0.008)。

日常活動や日常生活歩行時間のパターンに有意な変化はない

プログラム後の呼吸苦の変化は日常生活の歩行の変化と相関する(r = 0.43; p = 0.02)

【結論】COPD患者の日常生活身体活動習慣の変化を目的とするなら、長期継続プログラムが寄与するだろう。

by internalmedicine | 2008-08-06 14:26 | 呼吸器系  

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