レボドパ投与中のパーキンソン病は糖尿病発症が少ない

Diabetes in Patients With Idiopathic Parkinson's Disease
Diabetes Care 31:1808-1812, 2008
観察研究で、糖尿病頻度はパーキンソン病の有無に関係なく同等 補正odds ratio [OR] 0.95 [95% CI 0.80–1.14])
発症リスクはパーキンソン病で少ない
nested 症例対照解析: 0.53 [95% CI 0.33–0.87])

だが、これは、levodopa服用群に限られた現象である
(0.22 (0.10–0.48) vs 1.11 (0.50–2.45)




Levodopa reduces risk factors for vascular disease in parkinsonian patients
Journal of Neurology 2008年5月24日
levodopaは動脈硬化に関して、高ホモシステイン血症を生じる可能性があり、悪影響を心配されているわけだが、levodopa経由のドパミンによりアドレナリン活性を抑制と関連するという解釈。レボドパの血圧低下作用は報告あり、脂質・糖への影響の報告はなかった。

by internalmedicine | 2008-09-02 10:09 | 糖尿病・肥満  

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