ACE不耐性患者でのARB治験:入院減少効果・・・あとはこじつけ

ACE阻害剤をはるか凌駕する治験結果って全くないと言って良い?・・・にもかかわらずARBがどんどんでてくる・・・ARBの広告制限をして、ACE阻害剤に回帰した方が世の中のためなのでは無かろうか?・・・となかば真剣に考えている。


ACE阻害剤は主要心血管イベントを減少させるが、耐用性に問題があり、約20%ほど利用不能。沢連を含めた検討だとどうだろう。ACE阻害剤に不耐用な心血管疾患や終末臓器ダメージを有する糖尿病を有する患者でのARBであるtelmisartanの効果はどうなのだろうか?・・・という研究

telmisartan 80 mg/day (n=2954) vs placebo (n=2972)

フォローアップ中央値56ヶ月(IQR 51-64ヶ月)
平均血圧はtelmisartan群で対照より4·0/2·2 [SD 19·6/12·0] mm Hg低下
プライマリアウトカムは、telmisartan群で465(15.7%)、プラセボ504(17.0%):ハザード比 0.92 95%CI 0.81-1.05 P=0.216)

セカンダリアウトカムの一つである、心血管死・心筋梗塞・卒中は、telmisartan群 384(13.0%)で、プラセボ440(14.8%)で、ハザード比 0·87, 0·76–1·00, p=0·048(被非補正)、補正後p=0·068

入院:telmisartan 894(30.3%) vs プラセボ 980(33.0%) 相対リスク0.92 95%CI 0.85-0.99 P=0.025

telmisartan群は永続的中断が少ない (639 [21·6%] vs 705 [23·8%]; p=0·055)
しかも理由は低血圧症状 (telmisartan群:29 [0·98%]vs プラセボ群:16 [0·54%]

The Lancet DOI:10.1016/S0140-6736(08)61242-8
Effects of the angiotensin–receptor blocker telmisartan on cardiovascular events in high–risk patients intolerant to angiotensin–converting enzyme inhibitors

by internalmedicine | 2008-09-03 14:54 | 動脈硬化/循環器  

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