閉塞型無呼吸と心肺機能:運動時フィットネス低下

肥満OSAS患者は運動時心肺能力低下している・・・原因なのか、結果なのか?
はたまた、心肺機能トレーニングしてそれが反映するのか?・・・不明

この報告女性が多いのだが・・・

Cardiorespiratory Fitness and Obstructive Sleep Apnea Syndrome in Morbidly Obese Patients
(Chest. 2008; 134:539-545)
【背景】安静時正常左室機能である肥満合併例での、心血管フィットネスへのOSASの影響に関しては諸説紛々

【方法】92名の合併肥満のあるOSAS先行診断例で心肺機能、2D心エコー、終夜PSG施行
OSAS無42例、有50例で比較

【結果】Mean body mass index (BMI)は研究対象92名で48.6 ± 9.3 kg/m2 (± SD); 平均年齢 45.5 ± 9.8 歳, 約69% が女性

OSASコホートは、安静時、運動時、平均血圧が高いが、最大酸素摂取量が非OSASに比較して少ない (21.1 mL/kg/min vs 17.6 mL/kg/min; p < 0.001).

BMI、年齢、性別、ウェスト径、頸部径にはOSASで差がない

コホート間に、安静時・運動時・回復期における、収縮期、拡張期血圧、心拍の差がみられた

駆出率、拡張機能障害、トレッドミル試験に、両コホートに差がない

【結論】OSAS肥満合併例では、OSAS疾患なし例と比べ、運動負荷試験に対する心肺フィットネスの減少がみられる。このデータは慢性の交感神経興奮が好気的運動能力へ負の作用を示していることを示唆する

Key Words: cardiorespiratory fitness • exercise • obesity • obstructive sleep apnea syndrome • stress test

by internalmedicine | 2008-09-09 09:03 | 呼吸器系  

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