COPD患者の運動中呼吸筋unloading治療は下肢筋肉の酸化改善をもたらす

COPD患者において、運動中の呼吸筋unloadingはlocomotor muscleの酸素運搬能改善(心拍出↑ and/or 動脈酸素含量改善)により、酸素化を改善する・・・

COPDの進んだ病期においては、全身性の酸素運搬(この文献では推定酸素運搬量(DO2est,l/min)として測定)を変化させず、高負荷運動における呼吸筋のunloadingが末梢筋肉の酸素化を改善させる。
この知見は、心臓拍出量は呼吸筋のunloadingの結果四肢筋肉への換気によるredirectionが生じたものと考えられる。

Respiratory muscle unloading improves leg muscle oxygenation during exercise in patients with COPD
Thorax 2008;63:910-915

【方法】16名の非低酸素状態男性(FEV1s 42.2(13.9)%予測値)
異なる日に、2つの定常work rate(70-80% peak)運動をPAV、sham ventilation下にて行った
外側広筋のdeoxyhaemoglobin(HHb)、oxyhaemoglobin (O2Hb)、 tissue oxygenation index (TOI) をnear-infrared spectroscopy(近赤外線スペクトロスコピー)で測定(機能的近赤外線スペクトロスコピー (functional near-infrared
spectrsocopy, fNIRS)は、脳神経活動にカップリングした脳血流の変化に伴う脳内ヘモ
グロビン濃度の変化を測定することにより脳や筋肉などの活動状態を捉えるが、被検者は拘束されることなく自然な状態で検査を受けることができるため、PET や fMRI では困難な覚醒
状態にある新生児の検査や運動時なども可能である。)
インピーダンス心電図やパルスオキシメーターなどで推定酸素運搬量(DO2est,l/min)や心拍出量、酸素飽和度を測定

【結果】運動耐用(Tlim)と酸素摂取は、sham ventilationに比べPAVで増加

逆に、PAV下では運動終了時血中乳酸/Tlimと下肢effort/Tlim比は低下(p<0.05)

submaximal exerciseとTlim時の、心拍出量とSpO2低下に差異なし(ie, DO2est はPAV時にも変化なし; p>0.05)

下肢筋oxygenationは有意にPAVにて促進
・運動による⊿(O2Hb)%低下
・TOIは改善
・⊿(Hbtot)%、局所血流指数は増加(p<0.01)





by internalmedicine | 2008-09-29 15:32 | 呼吸器系  

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