肥満手術(bariatric surgery)後、妊娠女性は母体・胎児アウトカム良好な影響を与える?

肥満手術(bariatric surgery)後、妊娠女性は母体・胎児アウトカムに影響を与える可能性がある。

RAND Corporation studyらしいのだが、減量手術をうけた肥満女性では、妊娠関連の健康問題にリスク低下をもたらし、合併症を有するこどもの頻度を低下させる。
しかも、一般の肥満女性のこどもに比べて、未熟児も少なく、過体重・低体重児出産が少ない。


Pregnancy and Fertility Following Bariatric Surgery
A Systematic Review
JAMA. 2008;300(19):2286-2296.
260の論文検討し、75を含め、18-45歳女性でbariatric surgeryを受けた49%(直近3年で5万例超)検討対象。3つのマッチ化コホート研究では非肥満対照に比べて母体合併症率が手術されてない肥満女性は多い。手術無しと、腹腔鏡による修正的gastric band surgeryと比較した母体合併症率1つのマッチ化コホートでは、妊娠糖尿病 (0% vs 22.1%, P < .05) 、子癇前症 (0% vs 3.1%, P < .05) がbariatric surgery群で少なかった。13の他のbariatricコホート研究で支持された所見である。

腹腔鏡補正胃バンディング手術なしの女性と比べて手術後は胎児アウトカムは同等か、良好である(7.7% vs 7.1% for premature delivery; 7.7% vs 10.6% for low birth weight, P < .05; 7.7% vs 14.6% for macrosomia, P < .05)

胃バイパス手術後非肥満対照比較との差は見られない(26.3%-26.9% vs 22.4%-20.2% for premature delivery, P = not reported [1 study] and P = .43 [1 study]; 7.7% vs 9.0% for low birth weight, P = not reported [1 study]; and 0% vs 2.6%-4.3% for macrosomia, P = not reported [1 study and P = .28 [1 study])。所見は他の10の研究で支持された

栄養、受胎性、帝王切開出産、避妊に関してデータが限定



妊娠率の改善がみられたが、エビデンスとしては限定的だったと補足されている。他の研究から、非手術による減量による妊娠率改善の報告もあり支持されるものであろう。

内ヘルニアが合併症として問題で、多くの外科医はbariatric surgery後1年まで妊娠を控えるよう指導している。

by internalmedicine | 2008-11-19 09:29 | 糖尿病・肥満  

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