吸入ステロイドのアドへランスの悪さの原因

私の場合は、吸入ステロイド(ICS)の重要性を必ずパンフをもって説明している。それでも、継続してくれる患者さんの方が少ない。

世界共通の現象らしく、その検討がなされている。

吸入のめんどくささがいずれも一番のようである。医者の無自覚もその要因としてふくまれているので注意が必要であろう・・・そういう医者は引退してもらった方が世のためかもしれない。

内的要因、すなわち、患者のベネフィット、知識、動機付け補正にて人種・民族間の薬剤adherenceの差は減弱し、共役関係にある可能性大
外的要因、すなわち、社会経済的状況、治療への障壁、社会的サポート、ストレッサーでは減弱しない
アフリカ系アメリカ人内では、ICS容易さのみが内外要因を含め唯一のadherenceとの相関要因であった。これで5.6%ほどICS adherence説明可能である。
白人においては、ICS必要性の自覚、ICSの知識、喘息コントロールのソースとして医師が自覚してるかどうか、服薬の容易さが内的要因としてICS adhrenceと関連し、19.8%ほど説明可能である


Race-Ethnic Differences in Factors Associated with Inhaled Steroid Adherence among Adults with Asthma
Am. J. Respir. Crit. Care Med. 2008; 178: 1194-1201.

吸入ステロイドなのに”ステロイドだからやめなさい”などという医者がまだ現存するのにも閉口し、近所の知ったかぶりのおじさんが無知識なのに”そんなん吸ってたら死ぬで”というこの現状

私が思うに、日本という国は、医療と言えば漢方であり、飲み薬以外を特別視しているのではないかと思っている。その割には貼付薬などはやたらとほしがる。ホクナリンテープをやたらと推奨している先生たちがいるが、世界的にみれば、かなりローカルで、検討サイズがあまりに小さすぎて有効性も危険性も判断できないと思うのだが・・・この先生たちの存在も間接的にICSのアドヘレンス低下に寄与する?

by internalmedicine | 2008-12-03 06:38 | 呼吸器系  

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