ARB+サイアザイド系利尿剤 ノバルティスとタケダから

ACCOMPLISHトライアル(高リスク高血圧患者のACE阻害剤併用には降圧利尿剤よりアムロジピン 2008年 12月 04日)では、ACE阻害剤+サイアザイド系利尿剤がACE阻害剤+カルシウム拮抗剤に比べ見劣りする結果だったが、ARB+サイアザイド系利尿剤発売して勝算があるのだろうか?

微妙にHCTZの量が違うのがおもしろい・・・HCTZ 6.25mgって、欧米ではへの突っ張りにもならないと・・・言われてるはずだが・・・日本人には効くのだろうか?

コディオ配合錠MD:バルサルタン80mg+ヒドロクロロチアジド6.26mg
コディオ配合錠EX:バルサルタン80mg+ヒドロクロロチアジド12.5mg


エカード配合錠LD:カンデサルタンシレキセチル4mg+ヒドロクロオチアジド6.25mg
エカード配合錠HD:カンデサルタンシレキセチル8mg+ヒドロクロオチアジド6.25mg


プレミネント錠:ロサルタンカリウム50mg+ヒドロクロオチアジド12.5mg


たしかにプレミネントはなかなか降圧効果良好のようだが・・・ACCOMPLISHトライアルを見れば旬をすぎた薬剤のような気がする。

再掲
違いの無かったALLHATと、違いの出たACCOMPLISHの相違点は、
1)前者がchlorthalidoneで、後者がhydrochlorothiazideであったこと
2)アムロジピンがRAS抑制的に働き、有益性があったのではないかということ
3)HCTZ 25mgは広汎な臨床応用量であるが、至適心血管ベネフィットをもたらすには不十分で、1mg未満しか血圧低下作用がなかったという報告がある。

臨床トライアルデータでは、利尿剤は降圧効果以外、心血管イベント抑制利益作用機序はないため利尿剤の効果は限定的なのかもしれない。

by internalmedicine | 2008-12-09 16:10 | 動脈硬化/循環器  

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