パーキンソン病診断以前の頭部外傷頻度増加:原因というより合併症というべき

頭部外傷がパーキンソン病診断される以前に生じていることが多い。これは原因となるというより、パーキンソン病による運動系合併症の現れという捉え方の方が正しいだろうという話

Risk of Parkinson’s disease after hospital contact for head injury: population based case-control study
BMJ 2008;337:a2494

頭部外傷受診入院後のパーキンソン病リスク、頭部外傷とパーキンソン病による初回受診までの期間

【目的】頭部外傷のための受診するほどのイベント後パーキンソン病発症リスク増加させるか

【デザイン】Population based case-control study.

【セッティング】 Denmark.

【被験者】 デンマーク国立病院13 695名のパーキンソン病主診断患者(1986−2006年)
年齢、性別などでマッチさせた5つのpopulation control (n=68 445).

【主要アウトカム】 病院記録から確認された頭部外傷病院受診;頭部外傷既往頻度

【結果】パーキンソン病初回登録前に、 頭部外傷のための病院受診頻度が包括的に50%増加みられ、観察研究における相関はオッズ比で1.5 (95%信頼区間 1.4-1.7)

観察相関は、主にパーキンソン病書快記録前3ヶ月の間に生じてるためというのが、ほぼすべてである(オッズ比 8.0, 5.6- 11.6)。
10年以上前の2つのイベントにおいては相関がみられない (1.1, 0.9 - 1.3).

【結論】パーキンソン病初回カルテ記載より先行する数ヶ月前の間に、頭部外傷受診の頻度増加が極端に多い。このことは原因というより運動疾患による合併症という側面である。



by internalmedicine | 2009-01-03 11:34 | 運動系  

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