NEJM喘息薬物治療レビュー:外国ではLT拮抗剤の再発見?

抗IL-5モノクローナル抗体 mepolizuma 治療不応性喘息治療、喀痰好酸球増加喘息への効果 2009年 03月 05日・・・の続き

NEJMでは、上記論文に関連して、喘息の薬物治療に関するReview Article(NEJM Vol 360:1002-1014 Mar. 5, 2009)が掲載されている。

この ステップアップ・ステップダウン スキーム・・・感慨深い
a0007242_10333125.jpg


ちょっと、この図をみて気になったのだが、LT modification drugが、3番手の薬剤として・・・認められている?

BUD以外の吸入ステロイド、SABA(Short-acting β-agonist)、LABA(Long-acting β-agonist)を含め全てが、 "Rating in Pregnancy":”C”なのだが、LT modifierである、Montelukast、Zafirlukastは“B”であるということを含めると、妊娠に関わるガイドライン項目変更があるのかもしれない。・・・本文中詳細な説明が割愛されているので、背景を考える必要はあるが・・・

安全性、利便性故に、、非ステロイド治療薬剤として、LT受容体アンタゴニストはcromoglycates(cromolynやnedocromil)に急激に置き換わりつつある。特に若年児、エロゾール治療困難な事例においてである。さらに、LT受容体アンタゴニストとことなり、吸入ステロイド併用時の相加効果がしめされてないことも、その理由の一つである。短期二重盲検プラセボ対照治験では、肺機能改善、喘息QOLアンケートスコアの改善、喘息発作の減少が認められている。肥満、喫煙者、アスピリン感受性においてこの系統の薬剤の有益性が特異的に認められている。

LT代謝経路酵素の遺伝子コーディングの変異特異的個別化は治療反応性を予測可能となるかもしれない(Am J Respir Crit Care Med 2006;173:379-385.)。現在、治療トライアルが行われている。

包括的には、吸入ステロイドがLT modifierより喘息コントロールにおいては優れている。故に、小児を含む、持続性喘息に対して、吸入ステロイドが第一選択として推奨されている。軽症持続喘息に関しては代替的治療である。
より重症の喘息に関しては、吸入ステロイドにLT拮抗剤追加することは喘息コントロールは改善するが、他の吸入ステロイド+LABAの方が効果がある(Cochrane Database Syst Rev 2006;4:CD003137-CD003137、 Am J Respir Crit Care Med 2007;175:228-234.


本文を読み進めると、あんまり従来と変わらない。

by internalmedicine | 2009-03-05 10:45 | 呼吸器系  

<< 胸痛患者には口頭説明+文書提供... 抗IL-5モノクローナル抗体 ... >>