急性心筋梗塞患者の入院中血糖コントロールはアウトカムに重大な影響を及ぼす
2009年 03月 10日
入院後の血糖正常化は生存率を改善させるか?
インスリン治療は急性心筋梗塞(AMI)の死亡ベネフィットと関連するか?
・・・議論のテーマとなっている。
メタアナリシス:厳格な血糖コントロールは必ずしも生存率向上につながらず? 2008年 08月 27日
重症敗血症患者に対する強化インスリン治療とヒドロキシエチルデンプン(HES) 2008年 01月 10日
・・・否定的な傾向が続いていると思ったのだが・・・
Glucose Normalization and Outcomes in Patients With Acute Myocardial Infarction
Arch Intern Med. 2009;169(5):438-446.
Kosiborodらは7820名の高血糖AMI患者(2000年1月~2005年12月、40の米国病院)で検討
多変量ロジスティック回帰モデルと傾向マッチング法にて、入院後血糖低下が独立して在院生存率の改善と関連し、インスリンの使用の有無と関連しないということを示した。
入院後平均血糖低下は生存率改善と関連し、入院時での性状はインスリン治療の有無にかかわらず同様。
入院後血糖は、インスリン治療そのものの作用でなく、患者のアウトカムに重要
・・・またして、議論が必要となっている・・・
by internalmedicine | 2009-03-10 09:51 | 糖尿病・肥満