バイアグラの肺高血圧症への応用・・・・COPDはまだ報告例少ない

Sildenafil(バイアグラ)の肺塞栓にともなう肺高血圧や原発性肺高血圧症が主体でしょうか?

NEJM Volume 343:1342 November 2, 2000 Number 18 あたりが最初の表明?


・Sildenafilはヒト・マウスとも低酸素血症性肺高血圧症に影響をあたえ、目新しい治療法となる。eNOS-cGMP経路はsildenafilにより反応するが、他の生化学的cGMPソースもあり得る。eNOS活性が傷害されたときにさえ、Sildenafilは低酸素血症性肺高血圧に有効
ソース:Circulation. 2001;104:424.)


Sildenafil Increased Exercise Capacity during Hypoxia at Low Altitudes and at Mount Everest Base Camp
http://www.annals.org/cgi/content/abstract/141/3/169
Annals of Internal Medicine 3 August 2004 | Volume 141 Issue 3| Pages 169-177
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低地で、急性低酸素血症は安静時動脈血酸素飽和度72%(95% CI, 66.5% to 77.5%) 、最大運動耐容能時60.8% (CI, 56.0% to 64.5%)


収縮期肺動脈圧は、安静時30.5 mm Hg (CI, 26.0 to 35.0 mm Hg) → 運動時42.9 mm Hg (CI, 35.6 to 53.5 mm Hg) :プラセボ投与中

Sildenafil50mgで運動時動脈血酸素飽和度増加し (P = 0.005) 、安静時・運動時の収縮期肺動脈圧減少(P = 0.031)

注目すべきは、Sildenafilは最大運動負荷の増加:最大負荷(172.5 W [CI, 147.5 → 200.0 W]) vs. 130.6 W [CI, 108.8 → 150.0 W]); P < 0.001)と最大心拍出量増加 (P < 0.001)をプラセボとの比較で認める。

高地条件ではsildenafilは、安静時・運動時とも動脈中酸素飽和度とプラセボと差異無し。
しかし、sildenafilは安静時(P = 0.003)・運動時(P = 0.021) とも、肺動脈収縮期血圧減少し、最大運動負荷増加、心拍出量増加 (P = 0.015)。

高地条件では、2名に頭痛の悪化。

通常の運動耐容能でのsildenafilの効果は調べてない。

【結論】
Sildenafilは安静時・運動時ともにガス交換・全身血圧維持しながら、低酸素性肺高血圧症を減少させる。
水面下でも高地でも、sildenafilは極度の低酸素血症時の運動耐容能増加を示した最初の薬剤であると著者はのべている。
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COPD患者でバイアグラ使用で息切れが改善したという報告があります・・・(Chest. 2001;120:305-306.)

by internalmedicine | 2004-08-04 15:10 | 呼吸器系  

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