妊娠中片頭痛と卒中・血管疾患

妊娠女性入院の大規模住民ベース研究で、周産期頭痛と血管性疾患の関連についての報告
初回、片頭痛、血管状態を規定するデータがないため、前向き研究が今後必要


Migraines during pregnancy linked to stroke and vascular diseases: US population based case-control study
BMJ 2009;338:b664, doi: 10.1136/bmj.b664 (Published 10 March 2009)
被験者:Healthcare Cost and Utilization Project of the Agency for Healthcare Research and Quality.
対象:18 345 538 名の妊娠(2000-2003)
主要アウトカム測定:片頭痛診断(ICD-9コード 346.0、346.1)

結果:妊娠退院コードから、33956の片頭痛コードを検出、10満出産あたり185

子癇前症を除外された妊娠関連片頭痛コードと関連した診断は、卒中 (オッズ比 15.05, 95% 信頼区間 8.26 ~ 27.4),、心筋梗塞・心臓疾患 (2.11, 1.76 ~ 2.54)、肺塞栓・静脈血栓塞栓 (3.23, 2.06 ~ 7.07)、高血圧(8.61, 6.43 ~ 11.54)、子癇前症・妊娠高血圧 (2.29, 2.13 ~ 2.46)、喫煙 (2.85, 2.53 ~ 3.21)、肥満1.96, 1.64 ~ 2.35)であった。

しかし、片頭痛は、非血管性診断コードである、肺炎、輸血、出産後感染、出血と関連していない。


妊娠と脳出血などを含めた血管性疾患の検討は今、なされはじめたばかりなのだ・・・

片頭痛は、妊娠可能年齢女性において、神経血管性頭痛で、11-26%に生じる疾患で、35-39.3歳がもっとも有病率の高い年齢域で、33%に達する。しかし、妊娠中の片頭痛頻度の調査報告は少なかったとのこと。子癇前症と関連し、妊娠中の高血圧と関連したもので、周産期頭痛の活動・悪化に関してその病態の理解は未だ乏しい。

以前の報告では妊娠関連卒中は17倍であり、急性心筋梗塞は4倍にのぼるという

くわえて、妊娠可能域外となった世代でも、卒中・心血管疾患との関連は増加している。


病態の説明としては、文献内では、
仮説として、末梢・中枢血圧の増加、superficial muscular arteryの直径・コンプライアンスの低下、血流増加による血管内皮拡張反応低下など

妊娠中の血管内血液量増加という要因、1回心拍出量、心拍、凝固系変化なども関連。




出産時の"脳出血”がいろいろ取り上げられている。

妊娠中・出産時卒中 2006年 10月 18日

・・・東洋人は脳出血が多い可能性がある。リスク層別化に今後片頭痛の要因が加味されるかも。

by internalmedicine | 2009-03-13 08:35 | その他  

<< インド:こども世代の結婚・・の弊害 ロタウィルスワクチン:WHO途... >>