アスピリン:U.S. Preventive Services Task Force ガイドライン 性別・年齢層別化

Aspirin for the Prevention of Cardiovascular Disease: U.S. Preventive Services Task Force Recommendation Statement right arrow U.S. Preventive Services Task Force*
Ann Int Med. Vol.150 (6) p. 396-40417 Mar. 2009




(http://www.annals.org/cgi/content/full/150/6/396/F1)


用量の問題は、消化管出血特に血栓溶解薬clopidogrel(プラビックス)併用の場合問題になる

新しいU.S. Preventive Services Task Force guidelineは、年齢性別にテイラー化


男性45-79歳では心臓発作が消化管出血機会を上回るならアスピリン投与すべき
女性55-79歳では虚血性卒中が消化管出血リスクを上回るなら投与すべき


2002年推奨により、WHIから多くの情報が得られ、性別の対策が可能となったとのこと

アスピリンは心臓発作に関して男性でより有効、女性では卒中に対してより有効と述べている。


* 心臓リスク要素のある45-79歳男性では、出血リスクを上回るベネフィットがあるならアスピリンを服用すべき
* リスクにある55-79歳女性では虚血性卒中の初回発作リスクオッズ比が出血機会を上回るなら、アスピリン服用すべき
* 45歳未満男性、55歳未満女性では、心臓発作・脳卒中既往無ければ、予防のためアスピリン服用すべきでない
* 今回、80歳以上の患者にアスピリン投与すべきかどうかは不明

参考:http://health.usnews.com/articles/health/healthday/2009/03/16/experts-revise-guidelines-on-daily-aspirin-for.html

by internalmedicine | 2009-03-18 11:32 | 動脈硬化/循環器  

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