包皮切開(割礼)の効果:HSV-2とHPV感染減少、梅毒は効果無し

3つのランダム化トライアル・多数観察研究にて、男性割礼(包皮切開)が有意に男性のHIV感染を減少させ、自己報告印部会よす英疾患比率を減少させたウガンダ・Rakaiのトライアル報告などがあった。
割礼によるHSV-2感染や梅毒に関してはequivocalで、観察研究で、HSV-2感染減少関連ありという報告となしとする報告があった。同様に、梅毒に関しても、相異なる報告があった。

今回、5534 HIV-無し、包皮切開うけてない15-49細の2つの割礼トライアル、3393(61.3%)のHSV-2血清陰性検査事例対象。1684名をランダムに介入群(即、包皮切開)、1709を対照とする。

包皮切開はHSV-2感染減少、高リスクHPV感染頻度減少に役立つが、梅毒感染には寄与しない。


Male Circumcision for the Prevention of HSV-2 and HPV Infections and Syphilis
N Engl J Med. Vol. 360:(13) 1298-1309 Mar. 26, 2009

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私見だが、プラセボ化困難なため、そのための因子介入が否定できない、すこし、冷静に考える必要があるだろう。・・・治験者側の宗教的な意味合いもあるのかもしれない・・・そんな印象をもつ。

by internalmedicine | 2009-03-26 08:23 | 感染症  

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