治療抵抗性高血圧対する除神経治療は有望

Renal Denervation、生理学会に、“除神経”とあったので、一応、“腎除神経”と訳す。

NCT 00483808 NCT 00664638

経皮的、カテーテルベースのアプローチで、腎交感神経にを破壊すべく、そして、他の腹部・骨盤内、下肢神経に影響を与えないようにするもので、主腎動脈内腔にラジオ波発生装置を接続したカテーテルで行うもの
ブタによる動物実験では、85%ほどノルアドレナリン濃度を減少させ、この成績は、手術的な除神経比較可能なものであった。

Catheter-based renal sympathetic denervation for resistant hypertension: a multicentre safety and proof-of-principle cohort study
The Lancet, Early Online Publication, 30 March 2009

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平均4.7の降圧剤服用で、ベースライン 177/101 mm Hg (SD 20/15)
eGFRは81 mL/min/1·73m2 (SD 23)
腎ノルアドレナリン溢流減少 47% (95% CI 28—65%)

除神経治療後、受診時血圧減少は、1、3、6、12ヶ月後で、−14/−10、 −21/−10、 −22/−11、−24/−11、 −27/−17 mm Hg

5名の除神経未治療感者では、 +3/−2、 +2/+3、 +14/+9、 +26/+17 mm Hgであった


この対照事例も興味ある・・・一定以上の治療抵抗性高血圧症は、急激にその病態が悪化する群でもあるのだろう・・・それに対する治療としてはこの治療法が有用となるかも

by internalmedicine | 2009-04-08 10:34 | 動脈硬化/循環器  

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