ウィルスで癌幹細胞をやっつける

Harmless Virus May Be Deadly to Breast Cancer
Yahoo! news

普通に存在する有害性のないヒトウィルスは、乳がん幹細胞を殺すことができる可能性。

通常用いられるcell lineではなく、よりフレッシュな癌患者からの乳がん組織を用いて、reovirusの働きを検討した。このウィルスが、がん幹細胞・がん細胞を殺すだけでなく、抗がん免疫系を賦活することを示した。

Dalhousieチームの発見


Oncolytic Reovirus Effectively Targets Breast Cancer Stem Cells
Molecular Therapy (17 Mar 2009)




癌幹細胞( cancer stem cell):http://www.ims.u-tokyo.ac.jp/cimmuno/research/g3/index.html
哺乳類などの多細胞生物は、それぞれの臓器ごとに幹細胞の存在が知られており、近年の研究で殆どの臓器で幹細胞システムによる組織構築が判明している。癌組織においても、その構成細胞は多様で、幼弱な細胞から分化した細胞、あるいはそれを支持する細胞などから構成されており、もとの組織構築を模倣している事が多い。このことは、癌組織の中にも幹細胞システムに類似した階層性が存在し、その中に癌幹細胞 (cancer stem cells)と呼べるような細胞が存在して通常の癌細胞を供給しながら癌組織を構成している可能性が指摘されている。すなわち、無限に自己複製を行う癌幹細胞が癌組織中に存在し、不均等分裂により一部が自己複製のサイクルから逸脱して分化し、通常の癌細胞となるという考えである。

by internalmedicine | 2009-04-13 08:44 | がん  

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