イギリスでの扁桃組織プリオン頻度横断調査・・・確実に減少している

狂牛病とか、vCJDとか記憶の彼方となっているだろう・・・相変わらず、規制や一部全頭検査は続いているようだが・・・


今回の新型インフルエンザについて、日本を含め諸外国、日本国の都道府県(関西の一部地域、一部時期をのぞく)やる気のなさは・・・予想を超えていた。まぁいづれ“普通のインフルエンザ化”しての対応せざる得ないとは思うのだが・・・それにひきかえ、やはりvCJDはやはり怖いのだろう・・・犠牲者から考えれば、季節型インフルエンザよりインパクト少ないと思うのだが・・・

2004年までのvCJDのケースを統計学的に後計算すると今後数十年二位10-19の臨床ケースが出現すると想定。虫垂組織、扁桃組織の保存研究にて、病的プリオンたんぱくのリンパ網状組織への集積数520-13000のsubclinicalな状態で存在し続けていることが判明。推定の開きは、公衆衛生的測定値を組み込むことで改善をさせる必要がある。
1961-85生誕コホートからの12763において、63000超の扁桃組織検査で、プリオンたんぱくの病的所見は見いだせなかった。
Britainでの臨床下vCJDの頻度は以前予測より少ない




Prevalence of disease related prion protein in anonymous tonsil specimens in Britain: cross sectional opportunistic survey
BMJ 2009;338:b1442
誕生コホート結合研究で、扁桃腺でのPrPCJDの観察頻度は1961-95で、0/32661(95%信頼区間 0-113/100万)

1961-1985コホートにおいて、95%信頼区間 0-289/100万で、以前の虫垂炎調査の292/100万(60-853/100万)より低い

扁桃腺組織の保存・試験をつづけること、より古い生誕コホート、他の補完的大規模anonymous tissue研究、特に、剖検組織による今後、PrPCJCの頻度が計算されるだろう



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by internalmedicine | 2009-05-22 11:56 | 感染症  

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