癌・緩和ケア医師の死後フォローアップ:電話、お悔やみカード、葬儀参列など
2009年 05月 26日
少数の癌専門医は死後フォローアップを行っている。まだ、医師間にコンセンサスがないことが示唆される。
Bereavement Practices of Physicians in Oncology and Palliative Care
Arch Intern Med. 2009;169(10):963-971.
背景:癌専門医は頻回に死の過程の患者と高度に相互関連するが、その臨床実践についての理解はすくない。この研究の目的は、医学オンコロジスト(MOs)たち、放射線オンコロジスト(ROs)、緩和ケア専門(PCs)で検討し、死後フォローアップと関連する要素を調査
方法:匿名の電子メール・郵便メールにてカナダのMOs、ROs、PCsの調査をそれぞれの国家機関を介して行った
結果:756名中535名の医師に調査完遂(71%)
回答者のうち33.3%(95%信頼区間[95% CI] 29.3%-37.4%)が、患者の死後、電話、お悔やみカード、葬儀参列と答えた。
30.5% (95% CI, 26.5%-34.4%) がこれらのうち一つを時々行うと答えている
36.2% (95% CI, 32.1%-40.3%) が、どれか一つでも滅多に行わないと答えている
専門医療において、回答者は、お悔やみカードや葬儀参列より家族に電話をかける事が多い。
緩和医療専門では、死後フォローアップ高率
多変量解析にて、女性、学術的仕事、緩和ケア専門、フォーマルな緩和ケアプログラムがなかったこと、医師がお悔やみカードを送ることに対応するという確約すること、患者死亡数が多いことが、死後フォローアップ頻度増加と関連する。
欧米などキリスト教が主流の国と、各種宗教、仏教ですら多くの宗派がある日本で、はたして、一定のレスポンスで良いのか?悲しみの回想とだけならないか?・・・コンセンサスが未だ無いようで・・・どう対応するかは個々の判断だとおもうが・・・
by internalmedicine | 2009-05-26 10:15 | がん