PPI使用と肺炎リスク増加

市中肺炎でも、スタチンとともにPPIの肺炎増加リスクが報告されている(Pharmacoepidemiol Drug Saf. 2009 Apr;18(4):269-75.C)。発生比率が少なく、使用あたりの発生数は少なくほとんど無視できる程度である。

入院全般にはストレス潰瘍予防のための制酸治療は推奨されない(Am J Health Syst Pharm. 2007 Jul 1;64(13):1396-4

PPI処方により10名に一人の院内肺炎増加のインパクトとなる。
だが、この報告って、PPI使用による上部消化管出血抑制効果などに触れてない。そして、H2RAの信頼区間の幅が大きい・・・単にH2RAは検討数不足なだけでは?
消化管出血リスクの高い場合、安直にPPI不要とは言い難いし、上部消化管症状があった時として特異化された研究でもないので、この解釈には注意が必要だろう。

Acid-Suppressive Medication Use and the Risk for Hospital-Acquired Pneumonia
JAMA. 2009;301(20):2120-2128.
63878入院のコホートで、制酸剤が入院52%処方され、院内肺炎(HAP)が2219入院(3.5%)で生じた

HAP非補正頻度は制酸治療群で多い(4.9% vs 2.0%; オッズ比 [OR], 2.6; 95% 信頼区間l [CI], 2.3-2.8).
多変量ロジスティック回帰で、HAP補正ORは、1.3 (95% CI, 1.1-1.4)

マッチ化されたpropensityスコア解析で同定的結果となった.
PPI:OR 1.3:95%CI 1.1-1.4で、H2RAアンタゴニスト OR1.2 0.98-1.4



H2RA発売時から問題となっている制酸治療と肺炎リスク

by internalmedicine | 2009-05-27 11:32 | 呼吸器系  

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