くも膜下出血: PiCCO監視

transpulmonary thermodilution (PiCCO:循環動態モニタリング)は,”組織内容量の評価”を行う者で、心不全、肺水腫などを防ぐために水分出納を厳格にする連続心拍出量モニタリング装置



PiCCO plus


Performance of Bedside Transpulmonary Thermodilution Monitoring for Goal-Directed Hemodynamic Management After Subarachnoid Hemorrhage
Stroke. 2009 Published online before print May 21, 2009, doi: 10.1161/STROKEAHA.109.547463


類似した日本語論文:重症くも膜下出血患者の血管攣縮期輸液管理におけるPiCCO(連続心拍出量測定装置)の有用性と問題点
Departments of 1Neurosurgery and 2Radiology, Saitama Medical Center/Saitama Medical University, Kawagoe, Japan
脳卒中の外科36: 175 ~ 180,2008(pdf
I.PiCCO の導入時期と終了期間:該当項目に合致した場合即座にPiCCO を導入し,Day 13–14 頃に終了した.
II.輸液管理:基本輸液を1 日2000–3000 ml とした.次に貧血,低Alb 血症,低Na 血症があれば,輸血,アルブミン製剤,Na 製剤を投与して是正した.目標値はHb >10.0(g/dl),Alb > 3.0(g/dl),Na > 135(mEq/l)とした.
III.PiCCO の測定: PiCCO で得られる各指標を毎日最低1 回は測定,算出する.以下の様に目標値を設定し,逸脱した場合は補正した.1. CI > 3.0 : 3.0 以下ならカテコラミン製剤を使用,2. ITBV > 850 : 850 以下ならリンゲル液で容量負荷,3. EVLW < 10 : 10 以上なら,輸液量軽減や利尿剤投与.

by internalmedicine | 2009-05-30 11:43 | 中枢神経  

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