米国の移民難民結核検疫

現時点で、日本では検疫感染症(エボラ出血熱、クリミア・コンゴ出血熱、ペスト、マールブルグ病、ラッサ熱、痘そう、南米出血熱、新型インフルエンザ等感染症、マラリア、デング熱、鳥インフルエンザ(H5N1))に結核は含まれない(http://www5.cao.go.jp/otodb/japanese/houseido/hou/lh_01010.html)。

アメリカの結核対策は、”DOTS(直接監視下短期化学療法)”の普及などアメリカの結核が最近再び減少に転じ、輸入感染、すなわち、難民移民対策が重要視されている。




Overseas Screening for Tuberculosis in U.S.-Bound Immigrants and Refugees
N Engl J Med. Vol. 360:(23)2406-2415 Jun. 4, 2009
1999-2005年USimmigrant2,714,223の海外医学的スクリーニングで、26,075の喀痰塗抹陰性 (i.e., CXRが活動性結核を示唆するが3日連続喀痰検査でAFB陰性)、非活動性結核22,716例(i.e., CXRが結核を示唆するが臨床的に活動性無しと判断)はそれぞれ、10万人あたり961例(95% 信頼区間 [CI], 949 ~ 973) 、837例 (95% CI, 826 ~ 848)
378,506US希望難民のうち、3923名の塗抹陰性結核、10743名の非活動性結核で、それぞれ10万人対1036(95% CI, 1004 ~ 1068)、2838 (95% CI, 2785 ~ 2891)



移民・難民の活動性結核はUS診断は、喀痰塗抹陰性結核7.0%で、非活動性結核は1.6%

フォローアップ


難民移民の医学チェックは主要項目で、1991年 Technical Instructions for Panel Physiciansに基づく検診アルゴリズムで、15歳以上ではCXR・PA撮影、活動性結核・結核症状を示唆しているケースでは喀痰検査を3連日行う。15歳未満では結核病歴、兆候・症状があった場合のみ行う。



日本の結核は・・・世界の結核、日本の結核2007 (pdf file)(09.4.9)

XDRが話題になり、輸入感染の問題より、「耐性結核はman-made disease」ということで、薬剤選択や薬剤アドへランスの問題が大きい。

JATA(www.jata.or.jp/rit/rj/315kataki8.pdf )のよれば、”検査総数で見れば未治療例の0.2%,既治療例の3.0%がXDR”

超多剤耐性結核,Extensively drug-resistant(XDR)結核:多剤耐性結核で,かつ,主要2次抗結核剤6剤中3剤以上に耐性を示す結核。
WHOは2006年10月の専門家会議で,薬剤感受性検査の現状を考慮し,現時点では「MDRで,OFLXまたはLVFXの何れかに耐性,かつ,KM,CPM,あるいは,アミカシンAMKの何れかに耐性の菌をXDRとする」とした。わが国ではCPM,AMKはは抗結核剤として使われていないので,「MDRで,LVFXとKMの両者に耐性」の例をXDRとする場合がある。(http://www.jata.or.jp/terminology/z_15.html



XDR結核  2007-02-15

by internalmedicine | 2009-06-04 11:57 | 呼吸器系  

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