毎度おなじみのテーマ、敗血症・敗血症性ショックとステロイド

毎度おなじみのテーマ、敗血症・敗血症性ショックとステロイド

50年超、コルチコステロイド治療は様々な量で投与されてきたが、明確な死亡率へのベネフィットは明らかでない。一九九八年以来研究はより低用量コルチコステロイドに右地理、このサブグループ解析では短期的死亡率のベネフィットが示唆されている。

Corticosteroids in the Treatment of Severe Sepsis and Septic Shock in Adults: A Systematic Review
JAMA. 2009;301(22):2362-2375.

17のランダム化トライアル、(n=2138)と3つの疑似randomized trial(n=246)

28日の死亡率はランダム化トライアル、疑似ランダム化トライアルで有意差無し
(388/1099 (35.3%) vs 400/1039 (38.5%) (risk ratio [RR], 0.84; 95% 信頼区間 [CI], 0.71-1.00; P=.05; I2=53% ランダムエフェクトモデル)、 28/121 (23.1%) vs 24/125 (19.2%)(RR, 1.05, 95% CI, 0.69-1.58; P = .83))


対して、長期低用量コルチコステロイド 12トライアルで、28日死亡率は、 236/629 (37.5%) vs 264/599 (44%) (RR, 0.84; 95% CI, 0.72-0.97; P = .02)

この治療で28日ショックからの改善 6 trials; 322/481 [66.9%] vs 276/471 [58.6%]; RR, 1.12; 95% CI, 1.02-1.23; P = .02; I2 = 4%)

そして、ICU滞在期間は、 4.49 days (8 trials; 95% CI, –7.04 to –1.94; P < .001; I2 = 0%)
胃十二指腸出血リスク、表層感染、神経筋の衰弱の増加はなかった((13 trials; 65/800 [8.1%] vs 56/764 [7.3%]; P = .50; I2 = 0%、14 trials; 184/998 [18.4%] vs 170/950 [17.9%]; P = .92; I2 = 8%、 (3 trials; 4/407 [1%] vs 7/404 [1.7%]; P = .58; I2 = 30%)

コルチコステロイドは高血糖増加、高ナトリウム血症リスク増加(9 trials; 363/703 [51.6%] vs 308/670 [46%]; P < .001; I2 = 0%、3 trials; 127/404 [31.4%] vs 77/401 [19.2%]; P < .001; I2 = 0%).


1980年代の論文てのはICU入室時一回ぽっきりのステロイド投与で効果を見るものがほとんど(e.g. Crit Care Clin. 1989 Jan;5(1):151-5.)


たとえば、生理学的投与量(ヒロロコルチゾン 200-300mg/日)で、コルチコトロピン反応の悪い患者(<9μg/dL(248nmol/L)に対する補充は十分ではないかと考えられ、五日間ヒドロコルチゾン50 mg×6時間おき投与が考慮されている(N Eng. J Med. Vol. 358:(2) 111-124 Jan. 10, 2008)などという量が提案されている。


ref.)
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by internalmedicine | 2009-06-10 08:54 | 呼吸器系  

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