LEAD-6 :リラグルチド vs バイエッタ GLP-1アゴニスト・ガチンコ対決

liraglutide(リラグルチド)は、GLP-1受容体作動薬のexenatide(エクセナチド、商品名:Byettaバイエッタ)と同種の薬剤で、直接比較のスタディ


ネット上6月はじめに掲載されていたので、承知の人も多いと思う。

既存治療の最大量でもコントロール不良を対象者として比較検討

Liraglutide once a day versus exenatide twice a day for type 2 diabetes: a 26-week randomised, parallel-group, multinational, open-label trial (LEAD-6)
The Lancet, Volume 374, Issue 9683, Pages 39 - 47, 4 July 2009





2型糖尿病は増加する慢性疾患で、広範な代謝異常にて微小血管、大血管合併症を生じ、ケア・治療の進歩にかかわらず薬物治療の進歩が必要な分野である。目標血糖到達のため、様々な薬剤使用が単独・併用がlifestyle修正と共に行われている。インスリンとの組み合わせで、血糖モニタリングの日々の補正が必要とされる場合もある。治療選択の慎重な選択・フォローアップが血糖目標のため必要で、体重増加・低血糖を防ぐことも必要。

Glucagon-like peptide-1 (GLP-1)は、小腸L細胞、特に食物摂取後分泌し、広範な生理活性を伴う。血糖依存的で、肝臓のブドウ糖産生減少を伴う。GPL-1は腸管運動性を緩徐化し、食事摂取の満足感を増させる。動物モデルでは、β細胞増殖を促進し、新生をもおそらく促進し、アポトーシスを減弱させる。

GLP-1は dipeptidyl peptidase-4により 急激に分解されるため、exendinベースのGLP-1受容体アゴニストやdipeptidyl peptidase-4 抵抗性ヒトアナログの開発が急である。


日本でも、バイエッタの上市は近いと聞いている。リラグルチドは昨年承認申請らしい。

by internalmedicine | 2009-07-07 08:48 | 糖尿病・肥満  

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