椎体形成術:ネガティブな2つの二重盲検治験結果

椎体形成術:vertebroplastyばやりなのだが・・・

USでは、ここ6年間、vertebroplastyが千名あたり4.3から8.9と倍増
はじめtの二重盲検ランダム化対照トライアル報告 2つということになる

この結果は、vertebroplastyに関して、仮想的に常に良好とおもわれる手術が、必ずしもプラセボより良好とは限らない手術というように、考えが変わるかもしれない。


A Randomized Trial of Vertebroplasty for Painful Osteoporotic Vertebral Fractures
1-2疼痛性骨粗鬆性脊柱骨折において、多施設・ランダム化・プラセボ対照トライアルにより、vertebroplastyが偽手術に比較して、全般疼痛、身体機能、QOLを3-6ヶ月時点で改善せず

Buchbinder et al. (Australian New Zealand Clinical Trials Registry number, ACTRN012605000079640)
A Randomized Trial of Vertebroplasty for Painful Osteoporotic Vertebral Fractures
N Engl J Med. Vol. 361:(6) 557-568 Aug. 6, 2009




Investigational Vertebroplasty Safety and Efficacy Trial (INVEST) :骨粗鬆症性圧迫骨折患者のランダム化トライアルにて、vertebroplasyt施行患者において、偽手術施行患者と同等の疼痛・disability測定値の改善
A Randomized Trial of Vertebroplasty for Osteoporotic Spinal Fractures
N Engl J Med. Vol. 361:(6) 569-579 Aug. 6, 2009



この手術の副作用は頻度が多いものではないが、リスクがないわけではない。
軟部組織ダメージ、神経根痛・圧痛、骨セメントの漏れに由来する特異的なものがああり、まれだが、肺塞栓、呼吸・心不全、死亡などがある。

by internalmedicine | 2009-08-06 09:56 | 呼吸器系  

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