COPD肺高血圧には炎症、特にIL-6が関係するらしい

COPDの肺高血圧は予後に寄与すると言われる割には肺血栓塞栓症にくらべ圧のmild からmoderate。時に重度の例があり、急激にdownhillな経過をたどる場合がある。低酸素性肺動脈血管攣縮による永続的な中膜の肥厚がその原因である。これらの所見は酸素投与で最小だが、可逆的な部分もある。さらなる改善、あるいは、COPDによる肺高血圧軽減治療開発のためそのメカニズムが重要。

肺胞低酸素にトリガーされた肺動脈remodelingによるものが主なメカニズムと考えられ、proinflammatory cytokineとしてのIL-5、MCP-1、IL-1β、それとこれらの遺伝子多形型との関連を検討し、サイトカイン血中値と多形型G(–174)C IL-6、 C(−511)T IL-1β、A(−2518)G MCP-1 をCOPD患者と対照で比較。

Role for Interleukin-6 in COPD-Related Pulmonary Hypertension
CHEST September 2009 vol. 136 no. 3 678-687
ヒト肺動脈平滑筋細胞(PA-SMCs)をIL-6 messenger RNA assayを正常・低酸素状態で培養
肺高血圧を有する患者(平均肺動脈圧PAP ≥ 25 mm Hg)はPaO2が低く、血中IL-6が肺高血圧無しに比べ高い。肺機能、CTスコアで差がない。
血中IL-6は平均肺動脈圧と相関 (r = 0.39; p < 0.001) し、多段階ステップワイズ回帰分析を行ない、血中IL-6値が平均肺動脈圧の独立した因子と言うことが判明した。
IL-6 GG genotypeを有する患者では、他のgenotypeであるCGやCCに比べ、平均肺動脈圧が高く、肺高血圧が多く見られる (補正発図非, 4.32; 95% 信頼区間, 1.96 - 9.54)

低酸素4時間暴露後、 培養PA-SMCに、約2倍IL-6 messengerが見られる。



抗IL-6・・・関係と言えばリウマチ薬なのだが・・・

by internalmedicine | 2009-09-07 15:33 | 呼吸器系  

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