2型糖尿病:メトフォルミンはTSH値を下げ、甲状腺ホルモン値には影響を与えない

2型糖尿病患者でのメトフォルミン治療と甲状腺機能への急性、長期影響

TSH-Lowering Effect of Metformin in Type 2 Diabetic Patients: Differences between euthyroid, untreated hypothyroid, and euthyroid on L-T4 therapy patients
Diabetes Care September 2009 vol. 32 no. 9 1589-1590


甲状腺機能低下症治療患者11名では、急性の影響は認められず。
甲状腺機能低下症糖尿病患者で、メトフォルミン一年後、TSHは有意に減少(P<0.001)
L-T4治療(n = 29; 2.37 ± 1.17 → 1.41 ± 1.21 mIU/l) 、未治療 (n = 18; 4.5 ± 0.37 vs. 2.93 ± 1.48) ともに減少、しかし、54名の甲状腺機能正常対象者ではそういう減少はなかった。

fT4はどの群でも変化無し



メトフォルミンは、2型糖尿病・甲状腺機能低下患者で、fT4変化無く、TSHに影響を与える。

上記患者では、メトフォルミン投与後6-12ヶ月以内に甲状腺機能評価が必要


The Journal of Clinical Endocrinology and Metabolism January 2006 にて、4例のlevothyroxine患者で、metformin服用後TSH低下~正常下限となった事例の報告があり、TSH値の抑制するが、甲状腺ホルモン値には影響を与えないことが話題になっていたとのこと。


メトフォルミンが再び脚光を浴びてきた。問題は乳酸アシドーシスだが、きわめて希。しかし、生じると致命的。1000人年に0.6という乳酸アシドーシス頻度をいかに考えるか。
メトフォルミンは90%が未変化じん肺説で、腎不全患者で乳酸アシドーシスが生じやすい。腎障害(sCr>0.16mmol/L: )で、禁忌で、軽度腎障害では乳酸アシドーシスリスクが高い。
metforminは慢性肝障害禁忌であり、やはり乳酸アシドーシスが生じやすく、低酸素、アルコール症でも禁忌

by internalmedicine | 2009-09-08 14:31 | 糖尿病・肥満  

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