肺炎球菌性肺炎予防のエビデンス無き肺炎球菌ワクチン:PCV7の方がより免疫反応が優秀

Invasive Pneumococcal Diseaseの啓発を行わず、肺炎球菌肺炎の予防としてワクチンがなされ、この事態
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【新型インフル】予防策で注目 肺炎球菌ワクチン品切れ
2009.9.4 14:07
http://sankei.jp.msn.com/life/body/090904/bdy0909041409005-n1.htm

そもそも、肺炎球菌ワクチンの肺炎球菌性肺炎への有効性のエビデンスはあやしい

Efficacy of pneumococcal vaccination in adults: a meta-analysis
CMAJ • January 6, 2009; 180 (1). doi:10.1503/cmaj.080734.
Pneumococcal vaccination does not appear to be effective in preventing pneumonia, even in populations for whom the vaccine is currently recommended.



Invasive Pnuemococcal Disease(IPD)の件があるので、ワクチン接種推奨は否定しないが、残念ながら、負の情報を流さず、肺炎のワクチンと接種に誘導するのは・・・正当なことではないだろう。


COPD患者でのPPSV23による抗体の免疫原性、抗体産生効果に関して議論が存在する。PCVはより強力な免疫反応を老人にもたらすことが期待できるのだが、COPDではどうか検討したもの

Superior Immune Response to Protein-Conjugate versus Free Pneumococcal Polysaccharide Vaccine in Chronic Obstructive Pulmonary Disease
Am. J. Respir. Crit. Care Med. 2009; 180: 499-505.
仮説として血清型特異的IgG抗体濃度と機能的抗体活性はPCV7の方がPPSV23より中等度から重度COPDでは優れているのではないかという仮説をもうけ、さらに、高齢者に対してPPSV23ワクチンはワクチン反応を低下させるのではないかと仮定した。
120名のCOPD患者をPPSV23(63名)とPCV7(57名)にランダム化し、ELISAにてIgG濃度測定
機能的抗体活性を標準化opsonophagocytosis assay、OPK( opsonization killing index)にて報告
1ヶ月後血清特異IgG、OPK増加をワクチン群で比較

結果、両ワクチンとも耐用性十分で、ワクチン後IgG、OPKはベースラインより高い。
ベースライン値補正後、ワクチン後IgGはPCV7群でPPSV23群で7血清型で高く、統計学的有意に達していたのは5種(P<0.05)
PCV7は、OPKが6/7血清型で高く、統計学的有意なのは4種。
多変量解析では、若年齢、ワクチンnaivety、PCV7を受けたことがOPK反応増加と関連

by internalmedicine | 2009-09-09 15:04 | 呼吸器系  

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