より若年の託児所利用で気道症状増加するが、アレルギー予防にはならない

託児所に0-2歳で、利用は、4歳まで気道症状増加につながり、4-8歳では症状減少となる。喘息症状や、気道過敏、アレルギー感作予防に予防効果無し・・・要するに、衛生仮説:hygiene hypothesisの否定の話のようだ


Early Daycare Is Associated with an Increase in Airway Symptoms in Early Childhood but Is No Protection against Asthma or Atopy at 8 Years
Am. J. Respir. Crit. Care Med. 2009; 180: 491-498.
託児所と言った方がいいのか、早期:0-2歳、後期:2-4歳、託児所使用せず(4歳まで利用無し)と区分け

8歳時点での喘息症状、気道過敏性、アレルギー性感作などを長軸的に検討

早期託児所群は1歳までの喘鳴多いが、4-8歳の喘鳴、ステロイド使用とは関連無し
8歳時点で、早期託児所群は喘息症状予防的でなく (補正化オッズ比 [aOR], 0.99; 95% 信頼区間 [CI], 0.74–1.32)、アレルギー感作(aOR 0.86; 95% CI, 0.63–1.18)でも、気道過敏 (aOR, 0.80; 95% CI, 0.57–1.14)でも同様に予防的でない。
4-8歳での気道症状の一過性減少は年長兄弟無しの子供でのみ見られる。


託児所なので、感染機会が増えるから、当然気道症状増加・・・Th1/Th2



講演するひとにことある毎に、聞いてるのが、この衛生仮説・・・なんという俗なことを聞くんだという講師から、マスコミからの情報程度しか持ってない人、そして、一家言を持ってて様々な論説をしゃべるひとまで・・・講師の質がわかるテーマと勝手に思っている。

衛生仮説 内科開業医のお勉強日記

by internalmedicine | 2009-09-09 16:25 | 呼吸器系  

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