ワクチン接種の日程などきまる

当県の医師会FAXニュースなので、都道府県毎に事情が違うだろうことに注意いただきたい。

○●○●県医師会FAXニュースNo.1702●○●○
【平成21年10月6日(火)】

◆ワクチン接種の日程などきまる   
 新型インフルで厚労省

 新型インフルエンザワクチンについて、厚生労働省は2日、国内産ワクチンの出荷を今月9日から開始し、早ければ19日から医療従事者への接種を始めるスケジュールを公表した。
11月上旬からは、医療従事者に次いで優先順位の高い妊婦・基礎疾患患者らへの接種も開始。
妊婦向けには、胎児への影響が不明な有機水銀系の保存剤が入っていないワクチンも製造し、11月上旬から出荷
する。

 厚労省が同日公表した国内産ワクチンの供給計画によると、毎月上旬と下旬の2回出荷
来年2月下旬までに2700万人分が出荷される。
主に医療従事者向けとなる今月9日と同20日の出荷分計126万人分については、医療従事者数の比率などから都道府県ごとの配分を決めている。

 厚労省のスケジュールでは、医療従事者への接種開始後、そのほかの優先接種対象者への接種を11月から順次始める。
11月前半には妊婦と基礎疾患患者の接種が始まり、12月後半には1~6歳の乳幼児と小学校低学年が、1月前半には1歳未満の乳児の保護者らへの接種を開始。
当初の見込みよりも製造量が増えたことから、小学校高学年と中学生にも国内産ワクチンを充てることとし、1月後半から2月前半にかけて接種を始める。
高校生と65歳以上の高齢者には海外産ワクチンを接種する方針だが、10~11月の接種状況によっては、国内産ワクチンを接種することも可能としている。

 詳細なスケジュールは、優先接種対象者数などを基に都道府県が決めることとしている。
厚労省のスケジュールは、対象者全員が接種を受けることを見込んだもので「現実的な接種率を想定すると、前倒しとなる可能性がある」としている。

 妊婦向けには、胎児への影響が不明なチメロサールなどの保存剤が入っていないワクチンを、北里研究所が計274万本(2回接種で137万人分)製造。
1回分(0.5mL)をあらかじめ使い捨ての注射器に封入して出荷する。
厚労省は都道府県に対し、産科・産婦人科に納入を限定するよう配慮を求めている。


○医療従事者、内科・小児科などが基本

 厚労省は2日、ワクチン接種の最優先対象に位置付けられている「新型インフルエンザ患者の診療に直接従事する医療従事者」について、内科や小児科、救急科などの診療科を基本とする方針を示した。
ただ、ほかの診療科でも、新型インフルエンザ患者の診療を行う事情がある場合は対象とすることもできる。
職種については、医師や看護師、准看護師ら診療に直接従事する職種を対象とする。


・県の優先接種対象者の記載において、重症度記載が無く、たとえば、糖尿病ならすべてが対象となるような案内だった。これだとかなりの優先接種者が対象としてあがることになるだろう。本日が当県ではしめきりだが・・・県担当者は今頃・・・

・受付業務など医師・看護師より暴露リスクが高い業種は無視ってのが、私には気にかかる。インフルエンザ患者のまおもてに出ない医師・看護師より実際に暴露リスクのある医療従事者へなど、現場での柔軟対応できるよう望みたい。標榜科と実態が乖離している医療機関も多いわけで・・・整形外科などは・・・

・妊婦むけチメロサールを除いたワクチンは産科のみということで、無用なチメロサール過剰反応を刺激しそう。ただ、自然発症の奇形などの無用な司法争議をさけ、税金をまもるためには仕方がない処置だろう。むしろ、重要なのは、除卵白ワクチンではないのかと思うのだが・・・(推奨:卵アレルギー児童へのインフルエンザワクチン(BMJ)2009年 10月 05日Egg-free, mammalian culture based flu vaccines should be given preferentially to individuals allergic to egg

by internalmedicine | 2009-10-08 10:40 | インフルエンザ  

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