糖尿病と交通事故

I型糖尿病患者の運転ミス
Diabetes and Driving Mishaps
Frequency and correlations from a multinational survey
diacare.26.8.2329 Diabetes Care August 2003 vol. 26 no. 8 2329-2334


今年4月のノルウェーの論文報告のメンバー向け紹介
(Diabetes Self-Management (10/09) Vol. 26, No. 5, P. 51)


Road traffic accident risk in patients with diabetes mellitus receiving blood glucose-lowering drugs. Prospective follow-up study.
Diabet Med. 2009 Apr;26(4):404-8.

18-69歳糖尿病患者で薬物治療を行っている対象者の30日間研究

糖尿病患者ドライバーは軽度、車の事故に関するリスク増加をもたらすことが上記ノルウェーの報告にてなされた。

ノルウェーの20494の交通事故記録で、183がインスリン服用・経口血糖降下剤無使用、219がインスリン無しの経口血糖降下剤使用
全年齢・両性のstandardized incidence ratio:SIR (95% 信頼区間) : インスリン 1.4 (1.2-1.6)、 経口血糖降下剤 1.2 (1.0-1.3)
比較として、消化性潰瘍・GERD薬服用者 1.3 (1.2-1.4)

個々全体の健康状況に関する要素は斟酌されてないが、インスリン単独や糖尿病薬併用では、胃薬処方で糖尿病薬処方患者に比べ40%増加する。

18-34歳時のインスリン使用者に交通事故比率が最も多い

自覚のない低血糖がインスリン使用者における交通事故増加と関連しているのかもしれな


"Diabetes-induced cognitive impairment "やら、”hippocampal synaptic plasticity”やら、とりざたされているが・・・対照となるべき消化性潰瘍やGERD薬服用後も交通事故多くなっているのだが・・・これって?

インスリン使用者で、18-34歳が事故が多いというのは、認知機能との関連以外のマスクされた低血糖の問題が主ということなのだろうか?

by internalmedicine | 2009-10-14 11:10 | 糖尿病・肥満  

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