新型インフルエンザワクチン:若年層優先接種の正当性
2009年 10月 22日
感染流布予防を一義的とするなら、社会的活動性が高く、感染流布に寄与する、子供をワクチンの第一選択の一部とすべきであった。・・・すくなくとも、優先接種終了後、若年層への優先接種を念頭に置くべき。
民主・足立氏には、外科医だから・・・といわれないように、正攻法で、ロジカルなワクチン行政を行ってほしいのだ。
中国の方がまとも・・・小中学生に新型インフル予防ワクチンを接種-北京 2009/10/22(木) 08:24
CDC: 2009 H1N1 Flu Continues to Impact Young People October 20, 2009に基づく記事
CDC: H1N1 Flu Still Hits the Young Hardest
http://www.medpagetoday.com/InfectiousDisease/URItheFlu/16535
pandemic H1N1インフルエンザウィルスは若年者の非比例的に影響を与えるとCDCが警告
25才未満の子供・若年成人で、H1N1検査確認入院の53%を占め、死亡の23.6%を占める
一方、年長者はH1N1確認入院の7%にすぎず、死亡の11.6%と27から28州のウィルスデータベースから判明
季節型は入院の60%、死亡の90%が65才以上であることと対照的
同時に、Schuchatは迅速診断キットでの診断で”No”と言う事なかれと再強調し、陰性断定できないことを述べている。CDCは妊娠者に対しては、最近、重篤症例が聞けなくなってきたとも述べている。
小児の死亡は主に神経学的コンディション、脳性麻痺、筋ジストロフィーを有する子供に多いが、一方健康な子供も重篤なアウトカムを迎えることもある。
健康な子供の重篤な合併症は肺炎で、抗ウィルス治療で治療困難な下気道への広がりが治療をさらに困難にしている。最近、特にブドウ球菌が、インフルエンザ後しのびより免疫系弱体化したため重篤な肺炎となっているようだ。
感染者年齢
4才以下 3.1%
5-18才 13.7%
19-24才 6.8%
25-49才 32.5%
50-64才 32.2%
65才以上 11.6%
同じ9月1日-10月10日までの4958の検査確認H1N1関連入院
入院年齢
4才以下 19%
5-8才 25.3%
19-24才 8.7%
25-49才 24%
50-64才 15%
65才以上7.2%
故に、若年層ワクチンターゲットCDC推奨の正当性が示唆された。
by internalmedicine | 2009-10-22 10:25 | インフルエンザ