ヨーロッパ住民調査:軽症・中等症COPD患者の長期アウトカム

福地義之助順天堂大学教授らの研究(NICE Study)で、日本全国の患者数は推定で約530万人だが、無症状から軽症の例(Based upon GOLD severity criteria, 56% of these cases were found to be mild, 38% moderate, 5% severe, and 1% very severe)であった。
非喫煙者も混入いるというれべるじゃねぇぞ・・・ということで、喫煙既往で、男女:17.1% 、 7.5%とかなり少ない。故に、COPD以外の気道閉塞疾患の紛れ込みが疑われる。

さらに、非喫煙者の気道閉塞者と軽症・中等症COPDに関するその後の臨床的アウトカムが不明瞭である。
NICE研究で、COPD増えてるぞ、大変だぞ・・・ばかりでは、COPD診療までもが、詐欺商売と言われてしまう可能性がある。

ここははっきり、非喫煙者、喫煙者、軽症、中等症慢性気道閉塞患者の予後について研究する必要がある。

非喫煙者、無症状の慢性気道閉塞では、長期的予後に影響を与えないのではないかという・・・可能性がでてきた。

街角で、スパイロを吹かせて、FEV1が低いからあんたはCOPDねってのは通用しないのでは?

拡張前FEV1/FVC<LLN(LLN-COPD)は324(6.2%)で、GOLD-COPD 0.7未満は、105(2.0%)

フォローアップにて、LLN-COPD(n=205)の喫煙者は平均ΔFEV1%(1.7%;95%信頼区間[CI] 0.8-2.7)、入院率が正常比較で高い(rate ratio[RR] 2.52;95%CI 1.65-3.85)。

同様に、LNN-COPD(n=104)は、ΔFEV1%(2.0%;95%CI, 0.8-3.3)で、入院率(RR, 4.18; 95% CI,2.43-7.21)と参照群より高い。

逆に、非喫煙・無症状LLN-COPDはアウトカムは正常者と同様か、むしろ良好

LLN-COPDのうち、ΔFEV1%との症状の相関は喫煙習慣に依存する (P = 0.007)。
有症状喫煙者に関して著明で、無症状非喫煙者ではこの相関は消失する。

修正COPD病期分類でもこの関連が見られる。
比較的若年層で、喫煙者と有症状COPDは長期アウトカム不良


Long-Term Outcomes in Mild/Moderate Chronic Obstructive Pulmonary Disease
in the European Community Respiratory Health Survey
Roberto de Marco, Simone Accordini, Josep M. Anto, Thorarinn Gislason,
Joachim Heinrich, Christer Janson, Deborah Jarvis, Nino Kunzli, Benedicte
Leynaert, Alessandro Marcon, Jordi Sunyer, Cecilie Svanes, Matthias Wjst,
and Peter Burney
Am. J. Respir. Crit. Care Med. 2009;180 956-963
http://ajrccm.atsjournals.org/cgi/content/abstract/180/10/956?etoc


by internalmedicine | 2009-11-07 08:53 | 呼吸器系  

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