nutrigenetics:APOA2多型と食事パターンとBMIの関係明確化

nutrigenetics 研究・・・栄養遺伝学と称する団体や書籍があるので、パテントの問題があれば名称変更が必要となるだろう。このnutrigeneticsは、食事と健康の相互作用に関わる遺伝子変異の役割の学問で、より個別化された食事指導を可能にすることとなるだろう。

この研究は、機能的APOA2多型における、食事摂取、BMIについて再現可能な、エビデンスレベルを深めるための独立した人口分布での検討



遺伝・食事と、、BMI・肥満との関連の強さを3つの独立した人口分布群で一致した結果をみとめた初めての研究と著者ら

APOA2, Dietary Fat, and Body Mass Index
Replication of a Gene-Diet Interaction in 3 Independent Populations
Arch Intern Med. 2009;169(20):1897-1906.
横断研究、20年間フォローアップで、症例対照解析を3つの独立したpopulationで検討
3452名で、APOA2-265T>C多形型と、飽和脂肪摂取、BMI、肥満の関連を検討
Framingham Offspring Study (白人 1454 )
Genetics of Lipid Lowering Drugs and Diet Network Study (白人 1078)
Boston–Puerto Rican Centers on Population Health and Health Disparities Study (化リビア地域由来の930)

研究でのCC genotypeの頻度は10.5%から16.2%
3群に、APOA2-265&>Cと飽和脂肪酸関連BMIを検討し有意な相関を見いだした。
CC とTT+TC genotypeのBMI増加平均増加は6.2%飽和脂肪酸で異なる。
平均BMI増加 6.2%が、genotype 高飽和脂肪酸摂食(≥22 g/d) では、みとめられるが、低飽和脂肪酸摂食では認められない。
同様に、CC genotypeは、高飽和脂肪酸摂食群においてのみ、有意に高肥満頻度と関連。
TT+TC genotype比較 CC genotype個人の CC genotypeを有する肥満の、高飽和脂肪食の、メタアナリシス推定オッズ比 1.84(95%信頼区間, 1.38-2.47; P<.001)であり、低飽和脂肪食層別ではこの関連は認められない (オッズ比, 0.81; 95% 信頼区間, 0.59-1.11; P = .18)



脂肪のとりすぎで、太りやすい遺伝的傾向の人がいることは確か・・・

by internalmedicine | 2009-11-10 08:42 | 動脈硬化/循環器  

<< 超低炭水化物はせっかくの体重減... 米国:  COPD終末期医療:... >>