タミフル予防投与中に耐性化例 ”息子:感受性 → 父親:耐性”

Emergence of Oseltamivir-Resistant Pandemic H1N1 Virus during Prophylaxis
www.nejm.org November 11, 2009 (10.1056/NEJMc0910060)

”息子:感受性 → 父親:耐性”へ


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タミフル・添付文書には相変わらず、
予防に用いる場合には、原則として、インフルエンザウイルス感染症を発症している患者の同居家族又は共同生活者である下記の者を対象とする。

(1) 高齢者(65歳以上)
(2) 慢性呼吸器疾患又は慢性心疾患患者
(3) 代謝性疾患患者(糖尿病等)
(4) 腎機能障害患者(<用法・用量に関連する使用上の注意>の項参照)
のはずなのだが、これ以外で予防投薬されている事例をみた。

IDSCも・・・
予防投薬は、現在の国内患者発生をふまえ、抗ウイルス薬の適正使用に努めることが重要であることから、原則として、患者と十分な防御なく濃厚に接触した者で、インフルエンザに罹患した場合に重症化が予想されるハイリスク者を対象とする。
http://idsc.nih.go.jp/disease/swine_influenza/2009idsc/antiviral2.html


耐性化を考えれば、不用不急な予防投薬の乱用は避けるべきだと思うのだが・・・

by internalmedicine | 2009-11-12 15:19 | インフルエンザ  

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