英国新型インフルエンザH1N1死亡者分析:子どもはかかりやすく重症化しにくい、老人は逆

過去のインフルエンザ・パンデミックでは、超過死亡に基づき死亡率が推定された。この推定は、死亡診断に基づくもので、信頼性に書くものであった。一方、A/H1N1パンデミック 死亡例の早期報告は検査確認されたもので、頻度の過小推定をもたらす可能性がある。今回の推定死亡率は、分母として地域のの症例推定を用いたもので、以前の推定より少なくなっている。現行パンデミックでは子どもは特に発症リスクが多いが、致命率は少ない、老人では発症リスクは少ないが、死への影響は高い。



Mortality from pandemic A/H1N1 2009 influenza in England: public health surveillance study
Liam J Donaldson, Paul D Rutter, Benjamin M Ellis, Felix E C Greaves, Oliver T Mytton, Richard G Pebody, Iain E Yardley
BMJ 2009;339:b5213

公式のmid-range推定では、推定死亡率 10万対26 (range 11-66)

5-14歳で最も少なく  5-14 (11 (range 3-36)
65歳以上で最も多く ≥65 (980 (range 300-3200)

死亡原因がパンデミックA/H1N1と確定した138名では、平均年齢は39(中間4分位 17-57)

死亡の2/3はイギリスでのワクチン初期相では現在利用可能な人達である。


50 (36%) 例は、基礎疾患がないもしくは軽度

多くの患者(108,78%)は抗ウィルス薬を処方されていたが、うち82名(76%)は48時間以内に服用していない。


Weekly estimated incidence of pandemic A/H1N1 cases (mid-range estimates) and confirmed deaths in England (source: Health Protection Agency)


by internalmedicine | 2010-01-08 12:08 | インフルエンザ  

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