血中ビタミンD濃度と結腸直腸癌リスク逆相関

西欧において、ビタミンD濃度高値は結腸直腸癌に用量反応的に逆相関。サブグループ解析にて、この関連は、結腸癌ではあてはまったが、直腸癌には当てはまらなかった。
新しいランダム化トライアルにて、血中25-(OH)D濃度は結腸直腸癌リスク炎症に効果的に減少し、重篤な副作用はみとめないと、nested case-control studyの著者

Association between pre-diagnostic circulating vitamin D concentration and risk of colorectal cancer in European populations:a nested case-control study
BMJ 2010;340:b5500

Design Nested case-control study.
EPIC研究内研究で、52万名超のコホート、十ヶ国の西欧諸国
直腸結腸癌 1248名と対照1248

25-(OH)D濃度は線形的に直腸結腸癌と相関(P for trend <0.001)
測定前値 5-(OH)D (50.0-75.0 nmol/l)に対して、低濃度は結腸直腸癌リスク高値と相関(<25.0 nmol/l: 頻度比 1.32 (95% 信頼区間 0.87 to 2.01); 25.0-49.9 nmol/l: 1.28 (1.05 to 1.56)
高濃度は低リスクと相関(75.0-99.9 nmol/l: 0.88 (0.68 to 1.13); ≥100.0 nmol/l: 0.77 (0.56 to 1.06))

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5分位解析にて、最高濃度区分 vs 最小濃度区分では、40%の結腸直腸癌減少(P<0.001)

サブグループ解析にて、直腸と強い相関があるが、結腸とはない(P for heterogeneity=0.048)

カルシウム食事摂取量が多いことは、直腸結腸癌リスク低値と相関する。

血中25-(OH)Dと食事性カルシウム増加による直腸結腸癌リスク頻度比
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食餌性ビタミンDは疾患リスク減少と相関せず

所見は、性別でばらつかず、採血された季節や月との関連も見られなかった。



ビタミンDは食事性に供給されるが、ほとんどは、日光暴露から内因的に合成される。ビタミンDの主な役割は、カルシウム・ホメオスタシスと骨代謝だが、ビタミンDは癌のコントロールに対して、細胞増殖調整、アポトーシスという面でangiogenesisを減らすことからも関連が重要視されてきている。
結腸直腸でのビタミンDの影響は、25-OH-Dからの活性化が直腸結腸癌への影響を与えるため重要だろうと示唆されていた。




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Higher serum vitamin D concentrations are associated with longer leukocyte telomere length in women
Am. J. Clinical Nutrition, November 1, 2007; 86(5): 1420 - 1425.

by internalmedicine | 2010-02-05 09:55 | がん  

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