非小細胞肺癌:年齢・性差遺伝子プロファイル 無再発予後に関連

非小細胞肺癌患者の潜在的biology特性における臨床的に明らかな差が明らかとなった。
Mostertzらは、腫瘍学的pathway activationの遺伝子発現特性、主要生物学/微小循環特性のマーカーが呼応する臨床データとを検討し、年齢・性差層別解析にて、遺伝子腫瘍学的分子生物学的activationが無再発生存期間と関連することを示した。




Age- and Sex-Specific Genomic Profiles in Non–Small Cell Lung Cancer
William Mostertz et. al.
JAMA. 2010;303(6):535-543.

後顧的解析で、早期NSCLC患者(Duke Univ.)の2008年7月から2009年6月までを対照

肺腫瘍サンプルをmicroarrayと臨床的データを使用し、年齢70歳未満と70歳以上、性別に群別
がん遺伝子経路活性化と腫瘍生物学/微小環境発現を表す遺伝子発現状態を検討

低ー及び高ーリスク患者cluster/コホートを最長・最短5年無再発生存をそれぞれ、年齢・性別NSCLCサブグループで検討
NSCLCのコホートにてpathway activationは同様パターン

70歳未満患者、高リスク患者、最短無再発期間患者では、Src(25% vs 6%; P<.001)とTNF pathwayのactivation増加 (76% vs 42%; P<.001) が見られた。

70歳以上の高リスク患者では、創傷治癒activation増加 (40% vs 24%; P = .02)、侵襲性pathwayのactivation増加 (64% vs 20%; P<.001) が観察された

女性において、高リスク患者では、invasivenessとSTAT3経路のactivation増加、
対して、男性においては、STAT3(87% vs 18%; P<.001)、TNF (90% vs 46%; P<.001)、EGFR(13% vs 2%; P = .003)、創傷治癒pathway(50% vs 22%; P<.001)のactivation増加が見られる

多変量解析にて、pathway-baseのsubphenotype (ハザード比 [HR], 2.02; 95% 信頼区間[CI], 1.34-3.03; P<.001) と70歳未満ということ (HR, 1.83; 95% CI, 1.24-2.71; P = .003)は、女性において、独立して臨床的に明らかとなっている。

split sample anaysesでも、すべての観察結果は、再現性あり



NSCLC層別化コホートにて明らかになった、特異的経路activationによる生存予後の違いがあることが明らかになり、今後、ターゲット特異的な薬剤治療的介入により、最適化が期待される。

genomic assayが5-7日のturnaroud timeで臨床的に利用できるようになりつつあるという・・・
性差、年齢差別の、patway-driven cohortによる予後の違いが明らかとなり、それに基づく治療設定が今後可能となるだろう・・・と

by internalmedicine | 2010-02-10 09:14 | がん  

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