2005年 02月 21日 ( 1 )

 

低体温症における死亡診断

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救急で「死亡」と判断の女性、生きていた…北海道

 北海道北見市で20日、河川敷で倒れていた市内の無職女性(27)が北見消防署の救急隊員により「死亡」と判断され、「変死体」として道警北見署に搬送されたものの、約1時間20分後の検視で心臓が動いていることが判明し、病院に再搬送されたことがわかった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050220-00000414-yom-soci
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アメリカ家庭医学会に以下の警告が掲載されてます。
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警告:
低体温症で生存した小児の最小記録は 14.2°C (57.6°F)で、 成人では13.7°C (56.7°F)
この事実は、保温後死亡確認するまで死亡はないという格言になる。
コア体温が30℃(89.6°F)~32℃で、死亡しているように見える場合でも蘇生を中止すべきでない。明らかな致死的な外傷や“蘇生禁止(DNR)”状態、救助作業者が避難で危険にさらされる場合は死亡宣告可能である。
http://www.aafp.org/afp/20041215/2325.html
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・Back from the dead: extracorporeal rewarming of severe accidental hypothermia victims in accident and emergency.
J Accid Emerg Med. 1997 Jul;14(4):255-7.


・Severe hypothermia associated with prolonged cardiorespiratory arrest and full recovery.
J Am Board Fam Pract. 1993 Nov-Dec;6(6):594-6.



マニュアル通りとしたら、マニュアルの不備ですね。



日本救急医療財団監修の指針の低体温症の一部項目
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 救急患者は,蘇生に成功してもそのあとに呼吸・循環障害,中枢神経系障害,凝
同系障害(DIC),肝不全,腎不全,消化管出I血,さらには多臓器不全(MOF)な
どの重篤な合併症を残すことが多い。このような合併症の発生を最小限度にとどめ
るためには,蘇生法開始時からつねにその予防に心がけ,蘇生後も集中治療を行う
必要がある。
 集中治療の内容は,基礎疾患,重症に至った原因,蘇生までの経過,救命手当・
処置・治療に伴う合併症の有無などにより異なるが,一般に呼吸・循環系を中心と
したパイダルサインの持続的モニターのもとに行われる。
 このためには,高度な専門治療のための高価な設備,器械,器具に加えて,各領
域の専門医,訓練された看護婦,放射線技師,検査技師など多数の医療従事者を必
要とする。医療資源の効率的活用という見地からは,各地域の需要に応じて,地域
医療の拠点となるべき医療機関を選択して,そこに救急集中治療部門を併設するの
が得策と考えられる。蘇生後の集中治療での最近の知見では,体温管理としては循
環が安定化して自然経過として中等度の低体温(>33℃)になったときには積極
的な加温は不要であり,これにより蘇生後の脳保護作用が期待できる。しかし心停
止蘇生後には積極的な低体温の導入はすべきでないとされている1`。
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やはり、注意事項としてかかれてない

by internalmedicine | 2005-02-21 11:46 | 医療一般