カテゴリ:糖尿病・肥満( 331 )

 

SGLT2 阻害剤であるdapagliflozin 第Ⅲ相:SU剤との併用上乗せ効果

subtype 2 of the sodium-glucose transport proteins,SGLT2 阻害剤であるdapagliflozinは、2型糖尿病 pIIIトライアルで糖尿病コントロール改善を示した。

24週ランダム化プラシーボ対照治験
ベースラインアー2型糖尿病でHbA1c7%-10%(平均約8.1%)と不良コントロール群

48週 dapagliflozin + glimepiride は、糖化ヘモグロビン(HbA1c)を、 プラシーボ+ glimepiride併用に比較して0.37%から0.70減少
空腹時・食後血糖の持続的低下、体重軽度減少(1.3-3.6パウンド:590g-1630g程度)。
血圧低下も示された。
副作用としては両群同等で、鼻咽頭炎、背部痛、上気道炎・気管支炎・咳嗽、脂質異常症、高血圧症、関節痛、下痢、消化不良。

情報ソース:http://www.medpagetoday.com/MeetingCoverage/AdditionalMeetings/30132


2011年6月FDA委員会からからデータ不充分とのことで承認されなかったいきさつがある。(http://www.endocrinetoday.com/view.aspx?rid=85779)


発売中のジペプチジルペプチターゼ(DPP)IV阻害薬に比べてさほど優れてるとは思えないのだけど・・・

by internalmedicine | 2011-12-10 08:00 | 糖尿病・肥満  

週2回低炭水化物ダイエットは、標準ダイエットより体重・インスリン抵抗性改善

Intermittent, Low-carbohydrate Diet

Cancer Therapy & Research Center-American Association for Cancer Research San Antonio Breast Cancer Symposium. で発表とのこと

カロリー強度制限(650カロリー)・低炭水化物 週2日 vs 低炭水化物(蛋白・脂質とり放題) 週2日 vs 1500カロリー/日・Mediterranean diet 連日

低炭水化物ダイエット2種とも標準ダイエットより体重減少・インスリン抵抗性改善効果あり

平均9ポンド(4.08kg) vs 平均5ポンド(2.27kg)
インスリン抵抗性 カロリー強度制限・低炭水化物ダイエット週2回 22% vs カロリー制限せず・低炭水化物ダイエット週2回 14% vs Mediterranean diet 4%


新聞報道:http://www.latimes.com/health/boostershots/la-heb-low-carb-diet-20111208,0,605981.story
ScienceDaily: http://www.sciencedaily.com/releases/2011/12/111208184651.htm



by internalmedicine | 2011-12-09 14:22 | 糖尿病・肥満  

シフト労働で糖尿病増加;肥満が関与する分が大きい

An Pan, Eva S. Schernhammer, Qi Sun, Frank B. Hu. Rotating Night Shift Work and Risk of Type 2 Diabetes: Two Prospective Cohort Studies in Women.
PLoS Medicine, 2011; 8 (12): e1001141

シフトワークなしの女性に比べ、シフトワーク年数、1-2年、3-9年、10-19年、20年以上で、2型糖尿病pooled ハザード比(95%信頼区間)は、 1.05 (1.00–1.11), 1.20 (1.14–1.26), 1.40 (1.30–1.51), 1.58 (1.43–1.74, p-value for trend <0.001)
updated BMI補正後相関減衰し、 1.03 (0.98–1.08), 1.06 (1.01–1.11), 1.10 (1.02–1.18), 1.24 (1.13–1.37, p-value for trend <0.001)


Figure 1. Rotating night shift work and risk of obesity and weight gain in Nurses' Health Study II.

by internalmedicine | 2011-12-07 16:04 | 糖尿病・肥満  

医師は、子供が太ってると伝えない・・・



Parental Recall of Doctor Communication of Weight Status
National Trends From 1999 Through 2008
Eliana M. Perrin, MD, MPH; Asheley Cockrell Skinner, PhD; Michael J. Steiner, MD
Arch Pediatr Adolesc Med. Published online December 5, 2011. doi:10.1001/archpediatrics.2011.1135

1999-2008年、4985名の2-15歳で、85パーセンタイル以上のBMIを有する子供の両親で、医師もしくは医療関係者が子供が既に過体重であることを伝えられたかどうかの調査。
両親からは、22.4%のみという結論。超肥満の場合、58%ということで、よほどの肥満でも告げられてない。

医療関係者は、過体重・肥満のスクリーニングの役割を有しており、さらにその役割が重視されてくるだろうと報道(http://www.latimes.com/health/boostershots/la-heb-children-overweight-doctor-20111205,0,3998880.story)されている。

by internalmedicine | 2011-12-06 14:40 | 糖尿病・肥満  

FDA・1型糖尿病治療のための人工膵臓デバイス開発・試験新ガイドライン

FDA・1型糖尿病治療のための人工膵臓デバイス開発・試験新ガイドライン
New FDA guidelines for testing artificial pancreas
http://www.cbsnews.com/8301-500368_162-57335258/new-fda-guidelines-for-testing-artificial-pancreas/
SOURCES:Charles "Chip" L. Zimliki, PhD, leader, Artificial Pancreas Working Groups and Critical Path Initiative, FDA.News release, FDA.National Diabetes Information Clearinghouse: "Diabetes Overview."
FDA news release

柔軟性をもって安全性有効性を取り扱い、出来るだけ早く実用化させる目的のガイドラインとのこと

by internalmedicine | 2011-12-05 08:26 | 糖尿病・肥満  

動画:自己免疫T細胞がインスリン産生β細胞を壊す状況 ・・・ 少数のT細胞が多くのβ細胞を破壊

マウスのhigh-tech画像

自己免疫T細胞がインスリン産生β細胞を壊す状況

Intravital imaging of CTLs killing islet cells in diabetic mice
Ken Coppieters, Natalie Amirian and Matthias von Herrath
J Clin Invest. doi:10.1172/JCI59285.

T細胞がランダムに膵臓に移動し、ほとんどは目的無しの動きを示すが、毒性物質遊離するとβ細胞へ移動し、β細胞を破壊する。
膵臓へ移動したT細胞のところには特異的血管があり、T細胞侵入を妨げる方法があれば治療につながるだろう・・・と筆者ら。
多くのβ細胞を破壊するのに数は約万のT細胞のうち10程度で可能というのが驚くべき知見だったと
参考:http://www.medpagetoday.com/Endocrinology/Diabetes/29993



video 1
http://www.jci.org/articles/view/59285/sd/2

video 2
http://www.jci.org/articles/view/59285/sd/3

・・・・

video 18
http://www.jci.org/articles/view/59285/sd/19

by internalmedicine | 2011-12-03 10:02 | 糖尿病・肥満  

糖尿病・CKD:HbA1cの適切・タイムリーなコントロールが重要

糖化ヘモグロビンA1c(HbA1c)値からみた血糖コントロールは糖尿病患者の腎症予防・進展予防に役立つかもしれない。糖尿病・CKD患者でのHbA1c低下でのアウトカムに関しては不明である。ということで・・・住民コホート研究での検討。

HbA1c>9%は非透析CKDで多く見られ、著明な臨床的アウトカム悪化と関連。
HbA1c<6.5%もまた、超過死亡増加と関連。
HbA1c高値と関連する腎不全超過リスクは正常腎機能患者で特に影響が大きい。

糖尿病・CKD患者でのHbA1c値の適切・タイムリーなコントロールは以前検討されてたより重要ではないかという話。

HbA1c(<6.5%、>8%)による”死亡率U字現象”が議論を呼びそう・・・

Association Between Glycemic Control and Adverse Outcomes in People With Diabetes Mellitus and Chronic Kidney Disease: A Population-Based Cohort Study
the Alberta Kidney Disease Network
Arch Intern Med. 2011;171(21):1920-1927.

糖尿病・eGFR<60.0 mL/min/1.37 m2の患者23296名
HbA1c中央値6.9%  6.9% (range, 2.8%-20.0%)、11%が9%を超過。
フォローアップ期間中央値46ヶ月超において、死亡 3665名、 ESRD 401名
ベースラインeGFRに関わらず、HbA1c高値は、検討5つのアウトカムにおいて、強力な独立相関を認める(P < .001 for all comparisons)
しかし、死亡率相関はU字型で、HbA1c<6.5%、>8.0%で死亡率増加がみられる
HbA1c高値と関連するESRDリスク増加は、ベースラインのeGFR低値でその相関は減衰する (P value for interaction, <.001)
特異的に、eGFR 30.0-59.9 mL/min/1.73 m2の場合、ESRDのリスクは、HbA1c <7%に比べ、7-9%、9%超では、22%、152%増加する (P < .001)。
一方、eGFR 15-29.9 ml/min/1.73 m2の場合、それぞれ3%、13%増加


by internalmedicine | 2011-11-29 11:06 | 糖尿病・肥満  

小児・青年期: HbA1cでは、子供の糖尿病前症を含む糖代謝異常を見逃す

254名(約半数が女児、59%白人・30%黒人、 39% prediabetes・1.2%糖尿病)の横断研究

”HbA1cでは、子供の糖代謝異常を見逃す”という報告

Evaluation of Nonfasting Tests to Screen for Childhood and Adolescent Dysglycemia
Diabetes Care December 2011 vol. 34 no. 12 2597-2602
糖異常判別
・ 尿dipstick・HbA1c (AUC0.54 [95% CI 0.47–0.61])
・ fructosamine (AUC 0.55 [0.47–0.63])

随時血糖 (AUC 0.66 [0.60–0.73]) と 1-h GCT (AUC 0.68 [0.61–0.74])は、HbA1cやフルクトサミンよりも良好な判別検査レベルである。


随時血糖、あるいは、1h GCT(1-h 50g 非空腹血糖負荷)がやはり、prediabetes、糖尿病鑑別の第一とすべき。



by internalmedicine | 2011-11-28 10:32 | 糖尿病・肥満  

中枢神経内でのインスリン作用 と 食事によるインスリン抵抗性

内因性糖産生 (endogenous glucose production: EGP) はインスリンにより抑制される。そして、インスリンは末梢組織での糖取り込みを促進する。
視床下部インスリンシグナル化は、EGPにおける抑制効果のために必要である。
この報告で、中枢性のインスリンシグナル化のインスリン刺激末梢組織特異的ぶどう糖取り込みに関係することが示された。

Stimulatory Effect of Insulin on Glucose Uptake by Muscle Involves the Central Nervous System in Insulin-Sensitive Mice
Diabetes December 2011 vol. 60 no. 12 3132-3140

インスリンは中枢神経系でのKATPチャンネルを通して筋肉のぶどう糖取り込みも促進する。内因性糖新生へのインスリン抑制効果とanalogyとして。高脂肪食肥満状態ではこの効果を阻害する。

クランプ状況の脳室内tolbutamide投与によりインスリンによるEGP阻害-20%、インスリン刺激筋内ぶどう糖取り込み-59%減少した。しかし、心臓や脂肪細胞では変化無し。
一方、食事による肥満・インスリン抵抗マウスでは、脳室内tolbutamide投与ではEGPのクランプ下での影響認めず、筋内のぶどう糖取り込みへの影響も認めず。これは食事由来のインスリン抵抗性の状況では、インスリン抵抗性を示すこととなる。

by internalmedicine | 2011-11-26 08:57 | 糖尿病・肥満  

2型糖尿病強化コントロール・・・全原因死亡率減少させず 他アウトカムは肯定否定できず

このシステミックレビューにおける結論としては、強化糖コントロールは、2型糖尿病患者の全原因死亡率減少せず。ランダム化臨床トライアルからの現行データでは、心血管死亡率、非致死的心筋梗塞、複合微小血管合併症、網膜症を10%のmagnitudeでリスク減少を証明或いは否定するには不充分。
強化糖コントロールは重症低血糖相対リスクをを30%ほど増加

ACCORD研究(関連:http://intmed.exblog.jp/6822142/ http://intmed.exblog.jp/7193378/  )以降問題となってる、強化療法の死亡率・合併症への疑念が沸いている。

冷静な分析が待たれていたが、全原因死亡率は減少させないことは明らかなようで、他のイベントに関しては判断時期尚早といったところか・・・

Intensive glycaemic control for patients with type 2 diabetes: systematic review with meta-analysis and trial sequential analysis of randomised clinical trials
BMJ 2011; 343 doi: 10.1136/bmj.d6898 (Published 24 November 2011)
Cite this as: BMJ 2011;343:bmj.d6898


今更ながらだが、JDS基準じゃなくて、国際基準であることに注意
http://www.jds.or.jp/jds_or_jp0/uploads/photos/619.pdf

定義:
The definition of intensive glycaemic control varies among trials and guidelines. The ACCORD trial and the Veterans Affairs Diabetes Trial (VADT) used a target of glycated haemoglobin A1c (HbA1c) below 6.0% for intensive glycaemic control compared with a target of HbA1c below 6.5% in the Action in Diabetes and Vascular Disease—Preterax and Diamicron Modified Release Controlled Evaluation (ADVANCE) trial


現在の推奨:
The American Diabetes Association recommends an HbA1c level of less than 7.0% as the standard glycaemic treatment goal, whereas the International Diabetes Federation recommends a level of less than 6.5%.



全原因死亡率 Forest plot



全原因死亡率 sequential analysis



心血管疾患死亡率





非致死的心筋梗塞






複合微小血管疾患合併症







網膜症



低血糖




by internalmedicine | 2011-11-25 08:56 | 糖尿病・肥満