カテゴリ:加齢( 22 )

 

大統領でいることは加齢を遅くする?

Aging of US Presidents
JAMA. 2011;306(21):2328-2329. doi: 10.1001/jama.2011.1786


生物学的に年齢を測定できないが、白髪や皮膚の萎縮など老化指標を評価して類推

34名のプレジデントは、平均死亡年齢73歳で、平均寿命より短いが、加齢指標による平均死亡年齢から類推すると68歳だったと思われる。
故に、大統領となったことで、5歳ほど、加齢を遅くしたことになる。

日本でも政界やメディア界などに、迷惑を顧みず、かなりのご高齢の方々がいまだに居座ってるが、方々は、年齢よりお若く見える人が多いような気がする。

by internalmedicine | 2011-12-22 16:15 | 加齢  

サーチュインが長寿に果たす役割ははっきりしない ・・・ あなたが太ったネズミなら別かも・・・

NHKって最近、ガセばかり流す・・・ 慎重さより、おもしろさ・興味を引くことだけを考えているようだ・・・

NHKスペシャル|あなたの寿命は延ばせる ~発見!長寿遺伝子~


サイエンスZERO「長寿遺伝子を呼び覚ませ!~寿命はどこまで延ばせるか?~」
http://www.nhk.or.jp/zero/contents/dsp356.html

では、サーチュイン遺伝子の話だけにとどまらず、最後には、サプリメントまで宣伝する始末・・・ TPP・外圧によってNHKなんてつぶれてしまえ!・・・医療保険もなくなるけどね・・・

サーチュインが長寿に果たす役割ははっきりしない
An unSIRTain role in longevitypp1350 - 1351
doi:10.1038/nm1111-1350
http://forcast.emailalert.jp/c/afyTahdP76fsxrai

ショウジョウバエや線虫のSir2蛋白過剰発現と寿命増加の関係
しかしながら、Viswanathan と Guarente は、Sir2過剰発現による寿命増加は大げさで、Sir2の影響はかなり小さいと述べている。

2つの新しい研究のこの役割について質問したもの

Sir2による寿命増加のほとんどはpositional effectやmodifier geneによるもの
線虫やハエは単純すぎるために見られたもので、より複雑な・よりinformativeな生物でのmodiffier geneの偶然として着目されてしまった。
・・・
Sirt1の代謝活動は、単純に寿命増進的なものと直結していない。インスリン抵抗性が齧歯類や線虫では関連し、魅力的な仮説につながってる。全体から見ると”mixed bag"の陽性を呈し、副事象も考えら得る


そんな趣旨の記載。

長生きの薬? そうです(ただし、あなたが太ったネズミならね) 2011年 08月 20日




SIRT1活性化小分子の2型糖尿病への治療の期待 2007年 12月 01日

長生きのためには食うな! 2007年 04月 06日

by internalmedicine | 2011-11-09 14:40 | 加齢  

EDに関するACPガイドライン:ホルモン検査一般化推奨せず ・・・ なのに・・・

臨床ガイドライン:ACP
EDの内分布試験と薬物治療:ACP臨床実践ガイドライン
http://www.aafp.org/online/etc/medialib/aafp_org/documents/clinical/clin_recs/hormonaltested08182011.Par.0001.File.tmp/ACPhormonaltestED.pdf

EDに対して、内分泌検査のルーチン使用、ホルモン治療を推奨しない


男性更年期とかいってる・・・泌尿器系医師・学者(国立大学教授を含む)の中には・・・上記と逆のこと主張している人たちがいっぱい・・・勃起障害をミスリードして男性ホルモン減少症へミスリードしたがってる人たちがいっぱい。

e.g.) ()ということでごまかす事例
EDの診断は通常以下のように進められると考えられます。

1問診、診察(含む外陰部)、血算、生化学、(ホルモン検査)、心電図、血圧 http://www.med.nihon-u.ac.jp/~urology/disease/disease_11.html




性更年期障害:バランスを失った日本医師会雑誌の記載・・・生涯教育素材の価値無し 2011年 02月 05日
男性更年期のアンドロゲン補充療法・・・・エビデンス無し、リスク可能性大 2004年 05月 06日
男性更年期診断の厳格化によりその疾病はわずか2%となる・・・ この疾患存在するの? 2010年 06月 17日



上記ACPガイドラインを、アメリカ家庭医学会も評価・・・・
http://www.aafp.org/online/en/home/publications/news/news-now/health-of-the-public/20111107edguideline.html

by internalmedicine | 2011-11-08 09:58 | 加齢  

閉経後症状: Hot flush/寝汗 

Prevalence, frequency and problem rating of hot flushes persist in older postmenopausal women: impact of age, body mass index, hysterectomy, hormone therapy use, lifestyle and mood in a cross-sectional cohort study of 10 418 British women aged 54–65
MS Hunter et. al.
Article first published online: 19 OCT 2011
An International Journal of Obstetrics and Gynaecology


解説:Older women still suffer from hot flushes and night sweats years after the menopause
Published on 19/10/11
http://www.bjog.org/details/news/1375983/Older_women_still_suffer_from_hot_flushes_and_night_sweats_years_after_the_menop.html

hot flush(HF)・寝汗(NS)は閉経の主な身体症状だが、その出現比率、頻度、期間にばらつきが見られる
50-51歳の米国・欧州の平均年齢は50-51歳で、HF/NSは、一般的に2-5年続く。

54-65歳での10万418名の閉経後女性(12ヶ月超無月経、閉経症状に対するHRT)の研究、平均年齢は59歳、白人・都市部居住者が主で、社会経済的状況はやや平均より上の人たちを対象。


89.6%で、HF/NS症状をいづれかの時に経験し、hot flush 86%、寝汗 78%とhot flushの方がやや多い。しかし、54%はHF/NS現在もあり、年齢分布的にもほぼ同等。
不安、子宮切除、うつ気分、最終月経からの年数、教育レベルの低さが、現行のHF/NS頻度予測因子となる

ホルモン補充療法治療中の女性(12%)はHF/NS現行症状少なく、過去薬物使用者は年齢横断的にHF/NSを有する場合が多い。


血管運動性症状として、紅潮(hot flush)、寝汗があるわけだが、「寝汗→結核」という観念が頭にすり込まれてる地域がある。当方そういう地域のようで比較的高齢者からそういう話を聞くことがある。確かに、結核のような亜急性から慢性的経過をとる感染症の場合、異常発汗は症状の一つとなるだろうから、そのような考えは結核早期発見には良いことなのかもしれない。ただ、ひとによっては身体化症状のひとつとなる場合もあるのであまり強烈な脅しはして欲しくない・・・などと、テーマと関係ないぼやき

by internalmedicine | 2011-10-20 08:40 | 加齢  

閉経年齢日本人研究: 運動量の多いほど、多価不飽和脂肪酸摂取量多いほど早く訪れる

日本人の研究とのこと

運動、食事要素(脂肪、食事性線維成分、大豆イソフラボン、アルコールなどの内因性エストロゲン関連)と閉経の関係を調べたコホート研究:Takayama Study

3115名の閉経前女性(35-56歳)

10年フォローアップで1790名の閉経

運動活動性高く、多価不飽和脂肪酸摂取量の多い人ほど早期閉経の可能性が高くなる。

最高v最低4分位比較で、運動量では1.17 (95% CI、 1.02-13.4)、PUFA摂取量では 1.15 (95% CI、 1.01-1.31)

脂肪総摂取、他の脂肪、食事性線維分、大豆イソフラボン、アルコールは閉経発現時期とは関連せず

Associations of physical activity and diet with the onset of menopause in Japanese women
Menopause:POST EDITOR CORRECTIONS, 15 September 2011


大豆イソフラボンは意外

この論文、専門家のコメントつきで ロイター報道されている。
http://www.reuters.com/article/2011/10/11/us-women-exercise-idUSTRE79A6G020111011

故に、日本の報道機関も報道するかもしれない

運動するひとはエストロゲン値が低いとか・・・

更年期血管運動神経症状:閉経前後からしばらくは更年期の血管運動神経症状はむしろ心血管疾患防御的因子 2011年 03月 09日

by internalmedicine | 2011-10-12 08:44 | 加齢  

ED治療薬シアリスを前立腺肥大治療に承認(米国FDA)

シアリス:Cialis (tadalafil)

FDA NEWS RELEASE
For Immediate Release: Oct. 6, 2011
FDA approves Cialis to treat benign prostatic hyperplasia


排尿開始困難・尿線が細い、尿閉、夜間排尿困難などの前立腺肥大の症状の重症スコア(IPSS:International Prostate Symptom Score)
シアリス 5mg 1回で、このスコア改善したというトライアルに基づき認可

Efficacy and Safety of Tadalafil Once Daily in the Treatment of Men With Lower Urinary Tract Symptoms Suggestive of Benign Prostatic Hyperplasia: Results of an International Randomized, Double-Blind, Placebo-Controlled Trial.
Eur Urol. 2011 Nov;60(5):1105-1113. Epub 2011 Aug 12.

by internalmedicine | 2011-10-07 10:02 | 加齢  

医療費地域較差検討:終末期ケア積極的制限でメディケア支出削減、ただしホスピス機能充実重要

地域間検討において、終末期ケアを積極的に制限することで、メディケア支出を有意に減らし、入院死亡を減らし、地域のホスピス・ケア使用を促進することで、終末期支出あたりのレベルをたもつことができる・・・という米国の報告

Regional Variation in the Association Between Advance Directives and End-of-Life Medicare Expenditures
JAMA 2011;306(13):1447-1453. doi: 10.1001/jama.2011.1410

"advance directive use"治療制限、終末期メディケア支出、緩和治療、強化治療との関連性を地域差で検討

主要測定指標は、6ヶ月間のメディケア支出、生命維持治療、病院ケア、院内死亡

ケアに関し制限的な積極的方向性をしめすことは、終末期支出の平均レベルの高い地域の病院では入院費用低下を低下することとなる (死者あたり −$5585; 95% CI, −$10 903 to −$267)
しかし、低・中間支出地域ではその差は認めない。

医療制限の方向性は、高・中間支出地域では、、院内死亡補正化確率を低下する  (高支出地域 −9.8%; 95% CI, −16% to −3% ; 中間支出地域 −5.3%; 95% CI, −10% to −0.4%  s)

積極的医療制限の方向性は、高・中間支出地域でのホスピス使用補正確率を増加する  (高支出地域17%; 95% CI, 11% to 23% , 中間支出地域 11%; 95% CI, 6% to 16% )
しかし、低支出地域では増加せず。


日本の終末期に関して、高コストになっていることは良く話題になるが、いつも立ち消えになる。
終末期と宣言しても、”最後まで積極的治療を御願いします”という家族の願いを無視するわけに行かず、現場で苦悩していることも無視して、一般には金儲けのため・・・などとそれを全面に主張するメディアは後をたたない。
真の”人道的”意義の議論の上、行政なりが勇気を持って、終末期ケアに関し積極的医療の制限とそれにかわるホスピス機能の充実を図るべき

マスコミ・厚労省は、こういう論文の記事をもちいて、いびつな医療費削減、人的費用部分をカットする方向性にもっていくことがあるので、十分注意する必要がある

by internalmedicine | 2011-10-05 09:22 | 加齢  

床ずれ予防戦略コスト効果比較:圧分散マットレス>高リスク者への皮膚泡立て洗浄 v 栄養付加非効果的

Preventing Pressure Ulcers in Long-term Care
A Cost-effectiveness Analysis
Ba' Pham et. al.
Arch Intern Med. Published online September 26, 2011.

長期入所施設での予防行為改善のためエビデンスベース戦略のコスト効果を検討

戦略1:全住居人に圧分散型マットレス
戦略2:体重減少を伴う高リスク者に対し経口栄養補助投与
戦略3:dry skinを有する高リスク住居者へのskin emollinet(皮膚軟化剤)
戦略4:介助ケアを要する高リスク住居者へのfoam cleansing(泡立て洗浄)

コストは、週11.66ドル平均。

NNTは、戦略1 45、 戦略4 63、 戦略3 158、戦略2 333

戦略1と戦略4が、QALYsとしては最小レベルで、生涯コスト 1人あたり それぞれ $115、$179減少

cost per QALYとしては、戦略3で$7800、戦略2で$7.8millionと桁違い

decision makingとして1QALYあたりの5万ドルへのpay upするなら、コスト効果は戦略4で94%、戦略1で82%、戦略3で43%、戦略2で1%の改善の見込み


アメリカの医療制度ってのは問題あることは周知。だが、戦略を動じ比較し、コスト効果を客観的に出そうとするこの姿勢はやはり日本も三縄無くてはならないと思う。

日本の介護保険制度は、当初から予想されているとおり、官僚さんの特徴である、コスト効果調査せず、机上の空論と押しの強い人たちの意見だけに左右されている。在宅医療・在宅介護中心と言いながら老老介護の問題は無視して、地域にしわ寄せをさらに与えようとしている。老人主体の地域では施設介護にならざる得ないというのに、霞ヶ関周辺の富裕層老人だけをみて制度を構築しているのである。
介護保険の再構築評価は、一部利用者の満足感やADLだけで、全体的なコスト効果などは全く顧みられない。官僚利益優先で都合の良い評価のみ採用され、制度はさらに歪に・・・ まぁ救いようのない制度。

by internalmedicine | 2011-09-27 08:50 | 加齢  

SPARE研究:大豆イソフラボンは更年期症状・骨粗鬆症改善認めず

Soy Phytoestrogens As Replacement Estrogen (SPARE)

soy isoflavone tablet 200mg/日

年齢45-60歳、248名を単施設ランダム化対照化二重盲検、2004年6月1日から2009年3月31日

Newton KM, Grady D "Soy isoflavones for prevention of menopausal bone loss and vasomotor symptoms"
Arch Intern Med 2011; 171(15(1369-1370.
Newton KM, Grady D

閉経後骨密度、閉経後症状の変化認めず

腰椎:-2% versus -2.3%
骨盤:-1.2% versus -1.4%
大腿骨:-2.2% versus -2.1%


動物実験:大豆由来レシチンは喘息を悪化? - 2010/10/18

大豆と乳がん: 大豆タンパク 11g/日まで、死亡・再発 線形に抑制  - 2009/12/09

大豆プロテイン、牛乳プロテインは血圧を下げる - 2011/07/19 ">

by internalmedicine | 2011-08-09 14:17 | 加齢  

米国ナーシングホーム:人種差別の現れ? 黒人の高い褥瘡発生率

Liらは米国のナーシングホームのデータ解析し、高リスク長期居住者の褥瘡頻度の傾向を検討し、人種・部位毎の解離を調査。
高リスク患者間の褥瘡の包括的発生比率が2003年から2008年で減少しているが、黒人の方が白人より高率。ナーシングホームでの褥瘡発生は黒人居住者へのサービスの不平等さの現れと筆者らは説明。


Association of Race and Sites of Care With Pressure Ulcers in High-Risk Nursing Home Residents
JAMA July 13, 2011, Vol 306, No. 2, pp 127-226

by internalmedicine | 2011-07-13 09:03 | 加齢