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アスピリン過敏症・・・脱感作

日本のガイドラインは、アスピリン喘息を単に忌避するだけです。
http://www.allergy.go.jp/allergy/ebm/6-1.html

ですが、どうも西欧ではアスピリン信仰(造語です)というべき、信仰があるようで、アスpリンにこだわっているようです。

前駆物質自体はギリシャ時代から知られていたが、アスピリンは1899年Bayerで開発され、1948年、カリフォルニアの医師が心臓疾患減少との関連を指摘され、かなり根強い信仰があるようです。→(アスピリン・ワールド


アスピリン過敏症(http://www.postgradmed.com/issues/1999/03_99/craig.htm
アスピリンと非ステロイド性抗炎症剤(NSAIDS)は用量依存的に喘息悪化や血管性浮腫などの副作用を生じる。プロスタグランディン抑制の程度と相関する。非アレルギー性鼻炎や鼻ポリープ、汎副鼻腔炎(pansinusitis)、気管支喘息を含むリスクを増加させる。成人喘息の15%程度までアスピリン誘起性気管支攣縮を生じる。喘息と鼻ポリープ患者で20-40%までリスクが増加する。アスピリン投与でびまん性の紅潮(flushing)や鼻漏、刺激が生じる。IgEを介するものではなく、皮膚反応は診断上意味がない。病歴、そして時には注意深い暴露試験がなされることがある。プロスタグランディン抑制、ロイコトルエン増加と関連有り、暴露し堅固、尿中のヒスタミンとロイコトルエン増加と、血中tryptase値が増加する。こうヒスタミンは有効ではない。抗ロイコトルエン拮抗剤は抑制的な効果があり、LTC4が介する可能性がある。
脱感作は心血管疾患やリウマチ疾患でアスピリン投与必要な患者で有効という報告がある。この治療は時間がかかり、しばしば入院が必要となる。潜在的に危険だが、報告では合併症や死亡率は少ないとされている。尿中のLT4値、鼻症状、鼻ポリープ、ステロイド必要量、救急受診、入院が有意に減少という報告
少量、漸増性にアスピリン量を3時間毎に増加させ、通常量まで持って行く方法
維持療法が重要で、中断により脱感作が無効となる(不応期:refractory period)。
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少々長い前置きですが、JAMAに peer-reviewが掲載されておりました。
アスピリン喘息があれば、アスピリンを断念するのが日本で代換方法を探る方ばかりです。入院期間も必要だし、代換方法とコスト解析したことがあるのでしょうか?と、疑問が・・・
それとも、アスピリン喘息患者にもアスピリン投与を考慮しなければならないほどの、リスク・ベネフィットバランスがあるのか・・・今後の課題です。


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Aspirin Sensitivity:アスピリン過敏症
JAMA Vol. 292 No. 24, December 22/29, 2004

・peer-reviewed journal


一般住民で、アスピリンによる急性悪化呼吸器疾患は約10%の頻度で、アスピリン誘起性じんましんの頻度は0.07%-0.2%
アスピリン感受性は鼻炎や喘息・じんましん/血管性浮腫でcyclooxygenase 1を阻害する交差性があるNSAIDSにより誘発される症状としても
との交差性がある。

過敏症の主なメカニズムはじんましんや血管性浮腫を生じる薬剤特異的なIgE抗体産生によることは少なく、アナフィラキシーは稀。


アスピリン過敏症の多くの患者は、慢性の特発性じんましんをのぞけば脱感作法を安全に、成功できる。しかし、アスピリン脱感作の有効性の特異的にフォーカスを当てたランダムトライアルは存在しない。

さらに、冠動脈疾患患者でのアスピリン脱感作の経験は非常に限られている。

脱感作成功後、アスピリン治療は再感作予防をするためにはっきりせずに続けざるえない。

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アスピリンの脱感作はググルと多く検索されます。

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すべての患者で呼吸器症状が出現する。この反応が出現する平均投与量はアスピリン58mgであり、症状は鼻閉塞症状、気管支反応(FEV1 15%減少と定義)である。
症状を処置し、改善したところで、また繰り返す。アスピリン量を数日ごとに増加させ、650mgが副作用なしで耐えられるまで行う。脱感作後アスピリン650mgを毎日服用させる。Ann Allergy Asthma Immunol. 2003 Mar;90(3):338-41.
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J Allergy Clin Immunol. 1982 Jan;69(1 Pt 1):11-9.
30名のアスピリン過敏性を漸増的、経口アスピリンチャレンジ(ΔFEV1が25%以上)の“陽性所見”がでるまで
この反応後、アスピリンを再投与し、“脱感作”達成をこころみるため再投与
“漸増後、アスピリン650mgで上気道・下気道症状なし”で服用できる能力と定義。


アスピリン脱感作後の“不応期”(アスピリン継続投与中止で脱感作が無効となる期間)を決定するため、様々な期間を変えて、陽性反応が再び起きるまでアスピリン無しの期間で再チャレンジする。
30名全員でアスピリン感受性喘息患者の脱感作成功。
不応期は2日未満から5日まで

インドメサシンと他のNSAIDsとの交差脱感作も認められた。
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by internalmedicine | 2004-12-30 10:50 | 医療一般  

大腸癌検診はやはり内視鏡が一番


Wikipediaの感度・特異度をご参考に:


非侵襲的検査方法では、確かに生命予後は改善するが、なかなか現在のところまだまだ分とは言えない。やはり大腸内視鏡が重要。でも、DNA法を用いるなどそこそこ発達はしている。


CT下注腸検査は結構期待したんですがねぇ・・・


Analysis of air contrast barium enema, computed tomographic colonography, and colonoscopy: prospective comparison
http://www.thelancet.com/journal/vol364/iss9452/abs/llan.364.9452.early_online_publication.31847.1

注腸2重造影(ACBE)
コンピューター大腸造影(CTC)
大腸内視鏡


614名の患者で3つの画像検査を施行。per-patient basisで解析。

10mm以上のサイズの病変を解析(n=63)
ACBE:48%(95%CI 35-61)
CTC:59%(46-71):p<0·0001 for colonoscopy vs CTC
大腸内視鏡:98% (91-100), p<0·0001 for colonoscopy vs CTC

6-9mm(n=116)
ACBE:35% 95%CI 27-45
CTC:51% 51% for CTC (41-60, p=0·0080 for CTC vs ACBE)
大腸内視鏡:99%(95-100, p<0·0001 for colonoscopy vs CTC)

10mm以上の病変でACBE 0.0、CTC 0.96に比較して、大腸内視鏡は特異性も高く、0.996。
より小さい病変で、ACBEやCTCは減少。

【結論】
,大腸ポリープや癌の検出について、大腸内視鏡は他の検査より感度が高い。
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Fecal DNA versus Fecal Occult Blood for Colorectal-Cancer Screening in an Average-Risk Population
NEJM Volume 351:2704-2714 December 23, 2004 Number 26

便潜血テストは大腸癌の死亡リスクを減少させることのできる有用性の高い非侵襲的検診方法である。平均的リスク、無症候性患者50歳以上対象に研究。


浸潤がん
便中DNA検査:16/31
Hemoccult II:4/31
(51.6 percent vs. 12.9 percent, P=0.003)

浸潤がん+(高度異化をしめす)腺腫
便中DNA検査:29/71
Hemoccult II:10/71
(40.8 percent vs. 14.1 percent, P<0.001)


進行性悪性腫瘍(少なくとも1cm直径の管状腺腫、絨毛腺腫、高度異化ポリープ、癌)を有する418名のうち、
便中DNA:76(18.2%)
Hemoccult II:45(10.8%)

大腸内視鏡に於ける陰性所見対象者の特異性は
便中DNA:94.4%
Hemoccult II:95.2%

【結論】内視鏡による新生物病変の大部分は非侵襲的な検査では同定できないが、DNA検出検査方法はHemoccult IIより重要な悪性腫瘍の検出に役立つ。特異性は期待できないが
Hemoccult IIの今回の検討は感度が悪すぎる気がする


google scholar“Fecal Occult Blood sensitivity specificity”を調べても



Annals of Internal Medicineでも、Hemoccult “感度37%、特異度98%”
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郵送方法による検診は見逃しが多いので、明確なインフォームド・コンセントが必要です。
利用者は、感度・特異度などの、ご確認が必要では・・

by internalmedicine | 2004-12-24 15:12 | 消化器  

“メリークリスマス冠動脈・新年あけおめ心臓発作”現象 と 長期休日と癌死数

休日と死亡に関する論文2つが つづけて発表されました。
なんらかのアクションが背後にあったのでしょうか?


米国のお話ですが、年末・年始の休日により心臓や非心臓疾患でも、死亡率の増加が見られるそうです。

“メリークリスマス冠動脈・新年あけましておめでとう心臓発作”現象
The "Merry Christmas Coronary" and "Happy New Year Heart Attack" Phenomenon
http://circ.ahajournals.org/cgi/content/abstract/110/25/3781
Circulation. 2004;110:3781-3788.

心臓、非心臓疾患にとって、クリスマス・新年休暇中の、休日死亡率の急峻な増加が見られる。トレンドや季節で補正後も急峻な増加はみられ、とくにDOA(心肺停止状態)の受診、ERでの死亡、外来患者としての死亡に関しては特にめだつ。

関連無しと仮定した状況に比較して、休暇期間のグループ解析では、心疾患 4.65%((±0.30%; 95% CI, 4.06% to 5.24%)、非心疾患 4.99% (±0.42%; 95% CI, 4.17% to 5.81%

DOA、ERでの死亡、外来での死亡はクリスマスと新年時が2つのピーク

心疾患、非心疾患に限らず休暇期間の超過死亡は時間が長くなるほど影響が大きい

【結論】クリスマス・新年休暇は心・非心疾患死亡のリスク要因となる。
休日由来の治療delayが2峰性のスパイクを生じることと説明できる。









医学文献や報道で癌死を含む、メジャーな休日やイベントを過ごすため、個人で一時的に延命処置がなされている可能性が報道されているが、その結果や影響は様々。
で、どうなのかというと、癌による死亡に関しては関連性がなかった。

Holidays, Birthdays, and Postponement of Cancer Death
http://jama.ama-assn.org/cgi/content/abstract/292/24/3012?etoc
JAMA. 2004;292:3012-3016.

クリスマスの前、感謝祭前、個人の誕生日前の週の癌死比率は有意差無し。(P = .52, .26, .06)
黒人の間では感謝祭前の癌死増加が見られ (P = .01)、女性では誕生日前の癌死増加が見られた(P = .05)。
どのサブグループでも、癌死亡では、休日後の超過死亡の増加は見られない。



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一見、2つの相反する見解ですが、

休日でも医療機関へのアクセスの確保が必要

入院した後は休日だろうが、死亡へ影響をあたえない、医療上の都合の調整はありえない関係ないということでしょうか?

by internalmedicine | 2004-12-22 16:09 | 医学  

Lancetの選ぶベスト・ペーパーは・・・

Lancetの"The Paper of the Year" は

SSRI使用と小児・青年期への自殺増加の関連をとりあつかったシステムレビュー

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi?cmd=Retrieve&db=pubmed&dopt=Abstract&list_uids=15110490


わたしはちゃんと紹介しているかというと・・・
http://intmed.exblog.jp/pg/blog.asp?dif=m&acv=2004-04-01&nid=intmed#194007

やっぱり、本論より横道にそれている・・・・まあ、いいか、日記だし


この"The Paper of the Year"のURL:“http://www.thelancet.com/journal/vol364/iss9452/full/llan.364.9452.analysis_and_interpretation.31603.1”は未完成なのか?


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年末になると、まとめたがるのは、洋の東西とわず・・・

google(best of the year 2004):参照

google(ベスト オブ イヤー 2004) :参照

by internalmedicine | 2004-12-21 18:06 | 医学  

イレッサの成績・・・人種差

ISEL Trialにて

研究期間:2003.7.15-2004.8.2
n=1692(イレッサ 1129,placebo 563)
プライマリ・アウトカム:生存

全症例でハザード比 0.89(95%CI 0.78-1.03, P=.11)
腺癌にてハザード比 0.83(95%CI 0.67-1.02, P=.07)
人種差による生存期間の差が出ました。
http://biz.yahoo.com/cnw/041217/astrazeneca_cancer_1.html

東洋人
a0007242_172239.jpg


非東洋人
a0007242_1724118.jpg



この東洋人とは日本人ではないそうです。日本のデータがグローバルに用いることができない、あるいは、諸外国のデータが日本人に適応できない可能性が出てきました。

今後、海外で行われているランダムスタディを日本で、そのままその成績で導入するのは、困難と言うことになるのでは・・・・?

by internalmedicine | 2004-12-21 17:11 | 呼吸器系  

Evidence Biased Medicine(H15.5.30 再掲)


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製薬会社スポンサーの治験・報告というのは、もともとかたよってるということを認識すべし(製薬会社のはEvidence Biased Medicneだ)


製薬会社がスポンサーであるいろんな治験が公表されておりますが、それって問題がないのかということで、システミックレビューがなされております。

比較対象の選択、出版バイアスにより偏っているという結論です。




“製薬会社のスポンサーシップと研究結果・質のシステマティック・レビュー

Pharmaceutical industry sponsorship and research outcome and quality: systematic review

BMJ 2003;326:1167-1170 (31 May)

【目的】製薬会社がその資金提供源である薬剤研究の結果が、その製薬会社に好ましい結論と関連があるか、薬剤会社による資金提供によるトライアルの方法が、その他の研究方法と異なるかを検討した。
【方法】Medline (January 1966 to December 2002) とEmbase (January 1980 to December 2002)で検索したものをレファレンスや著者の個人ファイルから補完。データを3人の著者によりアブストラクトを作り、コンセンサスを得て非一致点を無くした。
【結果】30の研究を含む。製薬会社資金源の研究は他の資金源より出版される事がすくない。薬剤会社スポンサーの研究は他の形態のスポンサーをとっている
研究に比べスポンサーよりの結論である。 (odds ratio 4.05; 95% confidence interval 2.98 to 5.51; 18 comparisons).
http://bmj.com/cgi/content/full/326/7400/1167/FIG2 ←みごとにスポンサー寄りです)

解析方法が報告されている13研究のうちどれもメーカーの資金源研究がより質が低いと報告しているのではない。(http://bmj.com/cgi/contentnw/full/326/7400/1167/TBL3)

【結論】システム・バイアスが研究資金を出している会社の製品に生じやすい。

不適切な比較対象製品の選択や出版バイアスが関係していると説明できる。







製薬会社のSSRIの新規薬剤としての報告を例に出版物が如何にかたよってるかを示した論文
 ↓
製薬会社スポンサーの研究の(意図的に)選択された研究:新薬適応時の研究のレビュー

Evidence b(i)ased medicine selective reporting from studies sponsored by pharmaceutical industry: review of studies in new drug applications

BMJ 2003;326:1171-1173 (31 May)

【目的】製薬会社スポンサーによる重複出版、意図的出版、意図的なケース選別報告による発表バイアスの影響度を調査

【デザイン】major depression治療としてスウェーデンのお役所:Swedish drug regulatory authorityに提出されているSSRIの42のプラセボ対象試験を実際に発表されているものと比較。(お役所提出書類はまさかうそはつかないでしょうという・・・)

【結果】

重複出版(Multiple publication):21の研究はそれぞれ少なくとも2つの発表、3つの研究は5つの発表をしていた。

http://bmj.com/cgi/content-nw/full/326/7400/1171/FIG1



意図的出版(Selective publication):42の研究のうち21はプラセボより有効性が高かった。有効性が示されたもののうち、19の研究は重複発表せず単独の発表。有効性が示せなかった21の研究のうち6つのみが単独発表。

#まとめた発表(pooled publication)にしてしまえば、有効性を脚色できる?



意図的なケース選別報告(Selective reporting):多くの発表でITT解析(http://www.med.nihonu.ac.jp/department/public_health/ebm/ce304.html:対象者が実際に割り付けられた治療を完結したか、あるいは実際にはじめから受けたかどうかにかかわらず、当初割り付けた群にしたがって分析し、実用的な価値を評価 )をせず、per protocol(治験実施計画書に適合した対象集団のみ)解析を報告。

#解析者の勝手が通りやすい



http://bmj.com/cgi/content-nw/full/326/7400/1171/FIG2


これが提出報告書をベースにして、脱落・解析不能例をnon-responderとして解釈するITT解析と比較して過大評価を生じているものと考えられる。極端な例では、治療に反応した比率が51%出会ったケースが実はITT解析すると差がなかったという場合があった。5例においては過大評価のサイズが10-25%であった。過大評価は少数研究に多かった。
【結論】SSRIを例に、publicに手に入れられるデータから推奨品を選ぼうとすると、バイアスのあるエビデンスにもとづく恐れがある。




追加、ただ飯をことわろう?



BMJ  2003;326:1155-1156 (31 May)
また、新薬説明会のときの弁当代は最終的にはだれが負担しているか考えるべきで、
No more free lunches

BMJ 2003;326:1155-1156 (31 May)

http://bmj.com/cgi/content/full/326/7400/1155



むろん、これだけでなく、いまの製薬会社の営業の経費(一般会社員からするとかなり高額な給与水準なども含め)も含め、コスト削減をさせるべきです。



これが医療機関であれば実態をしらべ、次期診療報酬の時にけずられますが、製薬会社は単に実勢取引額を参考にされるだけです。

外資系の巨大会社は、MRをかなりふやしておりますが、それが決して商品に対する安全性の流布という内容でなく、かぜ症候群→かぜ症候群に伴う下気道感染にはジ**マ*クなどとまるでかぜのときに抗生剤利用を促進するような内容が書かれているパンフレットを数多く配布するために存在しているようです。

こういった部分はかなりの医療費の無駄遣いだとおもうのです。

ALLHATやJNC-7がでても、重箱の角をつついて、サイアザイド系降圧利尿剤の欠点のみを強調し、CCBやARBなどの高価な薬剤の販売促進の手助けをしている高名な先生方がいるのには驚きます





お偉い先生は軽々しく論理性無く一系統薬剤を推奨しないようにしてください。





by internalmedicine | 2004-12-21 16:37 | 医療一般  

DNAの性質を利用した新しいチップで、メモリーやデータ処理回路構築の可能性

あんまり、開業医とは関係ない話題ですが


DNAの性質をナノテクノロジーで利用可能でしかもあたらしいデータ処理・ストレージはDNAが鍵を握っているかもしれない
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2004-12/uom-dmh121704.php

バイオコンピューター
http://www.jiten.com/dicmi/docs/k26/20803.htm


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自然の主役のデータ・ストレージ物質であるDNA分子はコンパクトなデータ処理と蓄積回路の要求に応える方法としてIT工業のおいて鍵を握るかもしれない。
Richard Kiehl、ミネソタ大学の電子エンジニアリング教授は、データ処理・蓄積の回路の集合体を目指せる規則的、密接なドッキングサイトを足場にした合成DNAを作り上げるパターンで事前決定するDNAの自己集結能力を用いた。
足場(scaffolding)は、現在の最高の情報プロセス回路の1000倍、現在のパイプラインの最高のデータ蓄積の100倍のデータの自己集結(self-assemble)能力をもつコンポーネントである。
チームのメンバー2003年にこの発明に関してはpublishされており、現在効率と多方面の集積を行って改良中である。
化学教授Karin Musier-ForsythとT. Andrew Tato、Nadrian C. Seemanが発表予定
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DNAscaffoldingを利用することで、1枚の繊維で形成でき、もともと複製できるわけで、


“DNA の化学結合のユニークな鍵と錠のモードを使用して、ミネソタ大学の研究チームは、シリコン基 盤エレクトロニクスと互換性をもつ分子回路組み立て技術を提案している”http://www.nedo.go.jp/kankobutsu/report/902/902-13.pdf

昨年紹介されていたようです。
http://www.eet.com/at/news/OEG20030218S0065

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DNAのユニークな科学的な“鍵穴と鍵”の方法で、ミネソタ大学の研究グループは分子回路集合技術を提案している。シリコン基板とコンパチブルであると考えらているものである。シリコン物質のパターンは、相互結合pad:埋め板でなされているもので、DNAコードの“tile”でnanocomponetのブレッドボードの役割を果たすものである。
オングストローム単位で測定される構成物質であり、センチメーター平米あたり10trillion bitsの集積が可能。プロトタイプシステムではシンプルで小さい黄金の集合体で単なる電子メモリーセルに見える。
研究者はまだ、シンプルな電子メモリーとしてのナノ分子として利用できるような、すべてが読み込み・書き込み回路を構築しているわけではないが、“scaffold”相互結合方法をデモンストレーションすることによって、このようなデバイスの方向性が明らかとなった。


コンピュータは、今後、工場じゃなく、細菌から作られる?
http://www.geek.com/news/geeknews/2003Feb/bch20030219018720.htm

by internalmedicine | 2004-12-21 12:12 | 医学  

多種類の食事が心血管リスクを75%引き下げる

たくさん薬を飲むより、多種類の食事の方が自然で、安全で、おそらく旨い 
でもっって心血管リスクを75%以上改善する。


サプリメント業者を喜ばしそうな結論です。でも残念でしたサプリの出番は有りません。
普通の食事の献立です。

http://bmj.bmjjournals.com/cgi/content/full/bmj;329/7480/1447
BMJ 2004;329:1447-1450 (18 December), doi:10.1136/bmj.329.7480.1447

ワイン・魚・ブラック・チョコレート・果物・野菜・ガーリック・アーモンドを含むレシピ

polymealの材料の組み合わせは76%心血管疾患イベントを減少する。
男性では、6.6年平均余命が増加、心血管なしの期間が9.0年増加し、心血管疾患ありの平均余命の2.4年の減少が認められる。
女性ではそれぞれ、4.8年、8.1年、3.3年。
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【副作用コメント】
ガーリックに関しては、体臭以外に、鼓腸、食道痛・腹痛、アレルギー反応、出血などの報告もある。
推奨より多く魚の消費が多い場合は、血中水銀濃度増加、メカジキのような特に大きな魚では関連性が推定されている。
乳ガンのリスク増加などの関連性は見いだせない。
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あるある や みのもんたの昼の番組のように単独の食品だけが効果があるわけでなく、多くの種類を食べるということにつきる気がします。


この論文は、クリスマス前のBMJなので・・・これも冗談半分なのかと疑いも・・・・

紹介記事をみるとそれっぽいのですが・・・
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医者は多種類の食事やワインアドバイザーとしての再教育をうけるべき
ただし副作用としてガーリックのにおいなどがあるため、恋人と会う前には勧められない。
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内容としてはまじめなものでよいと思われ・・・あんまり冗談ばかりするから混乱する・・・BMJ

まあ、まじめと認識しときましょう。


でも 内容は日本風のアレンジ・エビデンスが必要ですね。



ところで


バランスの悪い食事は健康を害するということは皆が納得するところでしょ。
でも、これを医原病だの、医療が悪いだのという根拠にするのはおかしい。

1977年のマクガバン(McGovern)レポート
U.S. Senate Select Committee on Nutrition and Human Needs. Dietary Goals for the United States, 2nd ed. Washington, DC, U.S. Government Printing Office, 1977
を、金科玉条・バイブルのごとく、記載しているサイトが目立ちます現代医学の否定の根拠にさえしているところ、サプリメント業者、アンチ西洋医学サイトなど・・・・・

こういう根拠は何でもいいのでしょう。なにか難しげな、通常は確認できない、なにやらありがたそうなものであれば・・・・

「この報告書は、数年の議論、科学的レビュー、討論を経て、McGoverno指導の元、アメリカ人の食事目標を決めたものであり」
“米国の食事指標の歴史”
http://www.health.gov/dietaryguidelines/dga2005/report/HTML/G5_History.htm
と、書かれてます。

“生産グループと科学的コミュニティー群の大量の議論と討論で合致したもの”であるということと“このグループは食事目標の数値的特異性に関しては科学はサポートされてないと考えている。”と、当時の科学的根拠の無さも記載されてます。

要するに、このマクガバン報告書は“健康食品業者”が参画して、さほど科学的な根拠もないのです。バイブルなんてとんでもない。

by internalmedicine | 2004-12-20 17:50 | 医療一般  

提灯記事:パワーリハビリ

 NHKの不祥事報道が相次いでますが、健康情報などに関して言えば、民放の方がかなり問題が多いし、報道の客観性なんて、ほとんど事情をしらない素人の感想を、“コメンテーター”や“メディアの専門家”なんて連中が、かなり状況認識に疑問のあるコメントを行う。国民皆保険制度崩壊そのものの“自由診療解禁”に関して“自由”のどこが悪いのだと頭の悪い発言をどの民放のコメンテーターやアナウンサーも繰り返しておりました。
NHK・NC9あたりが、久米宏より先にやり出していたような気がします。そのパクリを民放が行って、それがはやり出してから、専門的知識のない分野でも、コメントを簡単に行うようになったと記憶してますが・・・。NHKでやっていたこと、木村太郎はいまでもフジテレビでやってますね。

 わたしが医師として感じる、民放の最大の問題点は、専門家に対する姿勢、レスペクトの問題です。最近睡眠時無呼吸や禁煙の講演をしておもうのはそれぞれの専門家はそれぞれレスペクトしあってこそ、社会システムがうまくいくのですよね。仮にメディアにはホントの天才がいたとしても、すべてを理解しているなんて事はありませんよね。それを平気でコメンテーターやアナウンサーのコメントをする。そして重大な影響を及ぼしてします。クレームがあっても報道しない。マスメディア・ファッショです。
 外国のまともな報道機関の報道をみると、かならずといっていいほど対論を紹介してますね。日本は対論を正当に紹介することはあるのでしょうか?対論を主張する団体は紹介しても、途中で口出ししたりして、発言を停止してますね。朝まで**テレビの司会者が特にひどい・・・・という印象を持ちます。

医師会の主張はすべて悪いこと”などと“日本医師会”というのを悪名のラベリングがうまくいったので、医師会の主張はすべて“悪”とばかりに、TBS系列らしく水戸黄門ばりの“勧善懲悪”世の中“善”と“悪”のみ・・・こいつらの頭はきわめて簡単な2分別しかないのですねぇ。
彼らは犯罪が起きたときは、犯罪者がすべて悪くて、犯人捜しさえ、完了すればすべてOKらしい。えん罪などが起きても事後検証はお粗末。NHKに問題が生じたときは大々的に扱うが、自局の事件事故・不祥事はほとんど報道しない。


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「抵抗勢力との批判は笑止千万」
「新規参入は迷惑」
「新規参入は業界の改革をストップさせる」
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http://blog.livedoor.jp/buschiba/archives/8313109.html
って、あの政府・規制改革会議議長である宮内氏が言っているのだが・・・
かれの発言は矛盾しまくりではないか・・・

「いい医療が受けたければ、家を売れ」 が座右の銘
http://www.orix-sec.co.jp/brk_jour/mj_11.html
など、かれのやり方は全く報道されない。

ref.)http://snsi-j.jp/boards/cb.cgi?room=trafics&page=3


残念ながら、“合意”をみると、解禁への方向へしか向いてないようです。
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2004/12/dl/h1216-1a.pdf
新しい治療法は自由診療、古い治療法しか保険には残らないという筋道を作ってしまいそうです。

医師会の幹部の勝利宣言が会ったという話も聞きましたがだとしたら、本当だとしたら相当アホですね。





 大新聞者の横暴(http://intmed.exblog.jp/m2004-12-01#1455945)で、めだつのが、官庁への提灯記事です。


 これはおそらく、パワーリハビリを導入させるための国民意見を誘導しようとする記事です。
http://www.asahi.com/health/insurance/TKY200412190210.html

この後何が起こるかというと、朝日新聞がパワーリハビリ関係のスクープをいっぱいとることとなります。記者クラブ機能発揮の確認ができます。

参照:パワーリハビリ反対:http://intmed.exblog.jp/m2004-12-01#1437717

反対意見は全く報道されない。メディアの怠慢なのか、仲良しクラブとしての記者クラブ機能がはたらいているのか・・・・国民にとってはちっともいいことではありません。

by internalmedicine | 2004-12-20 12:24 | メディア問題  

大新聞の横暴

以前、自分のWebサイトにかいたものを再掲

大新聞の横暴

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社会正義という虚飾でごまかし、特権意識を振りかざし、記事の内容の真偽を汗を書いて確かめようとせず、表面的な取材だけで汗して働いている人々を罵倒・嘲笑した記事を書き、世を惑わし、善悪の虚像を形成し、自分に利する官僚や大企業や一部の偏執的団体と癒着して、記者クラブという既得権を利用して税金からその費用を出させて、御用記事・おこぼれ記事をつくり、建設的な意見は出さず、批判ばかり、そういう大新聞社やテレビ局のあり方を批判する。

「再販制度」と「販売店問題」

再販制度というのは、メーカーが商品の定価を決めて、問屋や小売店にその定価で販売することを強制する制度で、メーカーにとっては都合のいい価格で商品を販売できるからメリットは大きいのですが、逆に消費者にとっては、小売店での自由な価格競争が妨げられ、結果的に高い値段の商品を押し付けられることになって不利益が大きいとして、独占禁止法では原則禁止とされています。それが、新聞・書籍・音楽用CDなどの著作物に関しては、これまで例外的に適用除外とされてきました。それを見直し、ほんとうに再販制度が必要かどうか再検討すべきだ、というのが閣議決定の内容(引用)なのですが、大新聞社は真っ向から反対しております。



自ら(引用)も、

新聞については、再販制度を前提とした流通構造の下で、次のような流通・取引慣行上の弊害があるとしている。

 1,長期購読割引等の割引がない

 2,テリトリー制(厳格なテリトリー制)(コンビニ等での取り扱いがない)

 3,専売店制

 4,景品の提供等

 5,価格の同調的引き上げ等

という弊害を認めております。

ところが、

“再販制度は国民の大多数から支持されている戸別配達を維持するためには欠かせず、だれに対しても、どこに住んでいようとも、同じ条件で平等に新聞を入手することを可能にしている制度であり、制度の恩恵は皆が等しく受けており、仮に公取委が指摘する再販の弊害があるとしても、再販制度が存在することのメリットはそれを大きく上回っていると確信する。”

という論旨にすり替わっております。(引用

恐れ入りました。



普段、公取委に反する企業・団体=犯罪者的報道の姿勢と反し、身勝手な主張を述べております。

販売店という小売りと新聞社というメーカーの関係はかなり一方的な関係となっております。メーカーが勝手に新聞の値段を決めて、それを小売りが少しでも安くすれば、“こらー、2度とてめえのところには商品はおろさねえぞ”という高圧的な態度ができるのです。さすが、他業種に範を垂れることのできる民主的な関係ですね(皮肉)

と、どうなるかというと、販売店はメーカーが一方的ですので、利益を上げるためには当然顧客獲得に走るわけです。「新聞勧誘問題」は新聞社の取り上げることのない大きな社会問題です。

以下の主張の何処が間違えているのでしょう?

(1)新聞の再販制を禁止し、価格競争をさせる。新聞社だけでなく販売店間の競争も必要である。

(2)専売店制度を禁止し、販売店が新聞社の支配を脱しどの新聞も自由に扱えるようにする。

(3)新聞の店頭価格と配達料の内訳を明らかにし、所定の配達料を払えばどの新聞,雑誌も自由に配達できるようにする。(当然、配達料は販売店が自由に、独自に決定する。) 







「記者クラブ」参考

 

   日本には数多くのすばらしい同業的互助制度があります。それらの団体はお金を出し合って、工夫をし、政府や行政などと相談ときには対峙するための制度です。

 ところが、部屋代や通信費などを税金から出してもらい、当局から、ハイどうぞという文章をそのまま書くだけで、飯がくえるとても恵まれている団体があります。それが記者クラブです。マスコミ全部が互助的にお金を出し合って無駄を省く目的で設営しているのなら別ですが、その費用は国民からです。

 本来は当局寄りでなく、読者の代表としてみたいこと知りたいことを聞けないわけです。行政官の方も自分たちに都合良く記事をかいてもらえるわけで、行政と新聞社両者には都合の良い制度です。行政が積極的に記者クラブを廃止すべきです。会見などの形で情報提示すればよいわけですから、国民にとっては迷惑なだけの制度です。

最も問題なのは、マスコミが取材対象から便宜を受けているときにそれを批判的に書けるでしょうか?書けるわけありませんよね。次から記事をもらえないですもの。役人にとても都合の良い制度です。

汚職などと同様、記者クラブも違法にしてもらいたいものです。

記者クラブ問題には、日本のマスコミが抱えている諸間題の原点がある。なぜなら、記者の過半数が記者クラブに属し、記事の大半が記者クラブによって得られたものだからである。(引用元

什器備品類の総額が3億2556万円。クラブ担当職員の人件費や記者室の賃料、提供を受けている電話やファックスの料金などのトータルが107億5203万円となった。つまり総額110億7760万円ものクラブ運営費が税金等で肩代わりされていたわけである。これを全国紙一社あたりで見ると、約5億3000万円という具体的数字となってあらわれてくる(朝日新聞、毎日新聞、読売新聞の3社平均額)。(引用元


何の法的根拠もない単なる癒着の産物で、本当にトンデモナイ利権だ。しかも、それを平等化しようという案に反対するというのだから、もはや公的企業でも何でもない。(引用元

裁判所も役人。結局記者クラブの既得権を擁護。日本の裁判所は、おくにの決めたことに逆らわない。何の意味も持たない機関である。3権分立なんてないのである→フリーのジャーナリストには判決を渡さない裁判所参考

最近ウェブ・リンクを含め、大新聞社はインターネットでの取り扱いに神経質になっているようです。記事のソースの一部は記者クラブで得ており、それには税金が注入されていることを忘れてはいけません。

もともと役人どもがすべて公開すべきことなのに、小出しにして、それをエサに記者クラブをいいようにあやつっているだけです。なんで、記者どもの持ち物のようにあつかうのでしょうか?

『日本新聞協会』の個人情報保護法に於ける謀略

2001年3月27日に閣議決定された「個人情報保護法案」なるものは、『日本新聞協会』に加盟していない団体は個人が特定できることを言ったり書いたりすることは許されないという意味で、『日本新聞協会』以外の機関や個人は事実上「報道」をする資格がなくなるということであり、ひいては世の中を全て「記者クラブ」という利権の場にしてしまうということを内包した恐ろしいものでもあったということにもなるわけです。(引用元





追加:URL
韓国におくれをとっている記者クラブ開放http://www.asahi.com/international/aan/haiken/haiken031127.html

by internalmedicine | 2004-12-20 11:38 | メディア問題