<   2005年 09月 ( 25 )   > この月の画像一覧

 

収縮期血圧、拡張期血圧、脈圧、平均血圧

高齢の先生方は拡張期血圧をかなり重視され、脈圧にも興味を持たれているようです。
そのような質問を講演会でしている先生方がおりました。また、平均血圧を臨床的に重視する発想の先生も・・・現実にはどれが重要なのかというのは以前から興味を持っているところですが・・まぁクリアカットなものは無いと思いますが・・・若年者は収縮期・拡張期、高齢者は収縮期血圧が特に重要と位しかいえないのでは・・・(なぜなら収縮期血圧も拡張期血圧も測定する手段に依存する部分があり、流体力学を模しているにすぎない概念的発想と現実にギャップが生じるから・・)

収縮期血圧、拡張期血圧、脈圧、平均血圧
収縮期血圧は、独立したリスク要因として、拡張期血圧よりははるかに重要な要因として老人高血圧では認識。脈圧は独立したCVリスクとして確立はしているg、ISHでの研究でも、またアウトカム研究でも老人高血圧では確立されているとはいえない。
Systolic versus diastolic blood pressure versus pulse pressure. Curr Cardiol Rep. 2002 Nov;4(6):463-7.



AHA Scientific Statement
Recommendations for Blood Pressure Measurement in Humans and Experimental Animals

[[(Circulation. 2005;111:697-716.):http://circ.ahajournals.org/cgi/content/abstract/111/5/697]]~
正確な血圧測定は、血圧関連リスクを確定し、マネージメントのガイドとなるため必須。
水銀の使用が少なくなり、熟練した測定者が行う聴診技術と水銀血圧計が診療の測定方法であり続けているが、Korotkoff音の4音、5音を用いたものであり、妊娠女性もこれで行われている。水銀使用が次第に控えられてきており、代換品が必要とされている。
Aneroid deviceが適しているが、頻回のキャリブレーションが必要。
電子トランスジューサー使用のhybrid deviceへの置換は有望である。Oscillometric methodは診察時に用いることができ、標準プロトコールによる補正もすべきであり、個々での補正が推奨されている。他種類測定のadvantageがある。測定者の技量不足、患者の体位、カフサイズの選択が要因となる。診察時測定は、他の状況での血圧測定と相関が悪いという減少が認識されつつあり、自宅でのデバイスによる自己測定を補完することが行われつつある。自宅での測定は心血管イベント予測、治療効果をモニターするために特に有効であるというエビデンスが増加している。24時間持続モニタリングが診察時血圧測定よりよりリスク推定に良好である。夜間血圧低下治療失敗はリスク増加と関連。肥満・小児では適切なカフサイズがparamount importanceである。



診療所ベースでの血管疾患予後測定は、収縮期、拡張期血圧、平均動脈圧、脈圧を含む
このそれぞれの重要性を別々に測定する試みがなされた。脈圧測定の興味にかかわらず、未だに収縮期・拡張期血圧の使用が分類として用いられている。

Importance of Blood Pressure Variability

脈圧変動が心血管合併症のリスク増加の独立した因子であるとする研究が生物学的な材料にてsteady-state levelよりpressureの変化によりきたしやすいという考えが勃興してきている。心拍毎の変化、診察の間の長期的な変化などの方法論の違いがある。
変動増加の病的重要性を示唆する研究があるが、血圧変動によるtarget organへのの直接悪影響と眞逆で、より広範なtarget organ damageの所見であるとも考えられ、baroreflex regulationの障害による血圧変動とも考えられる可能性がある。

''"Labile hypertension" ''というのが、通常ではない変動を示す用語として以前用いられていたが、診療室外測定の広範な使用により、例外と言うより変動自体がruleであるということが判明してきた。


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2002年に前項関連論文を読んだときの記録
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“収縮期血圧v.s.拡張期血圧”のどっちの料理ショーじゃかった、
収縮期血圧がファイナルアンサー?って
なんかのテレビの影響なんでしょうか?
editorialから読めば私のような経験のすくない医者にもおもしろいと思いましたけど、(他人がどう感じるかまでは責任もてない)

The Changing Face of Hypertension
Is Systolic Blood Pressure the Final Answer?
Prakash C. Deedwania, MD
Arch Int Med Vol. 162 No. 5,
March 11, 2002
高血圧が、心血管疾患のリスクファクターであると認識されて100年以上たつが、CVDのリスク予後因子としての血圧には多くの議論が存在する。
最初から、拡張期血圧(DBP) 対 収縮期血圧のどちらが重要かの意見が変遷している。血圧計の進歩により、拡張期血圧を測定に専念するという気まぐれに陥ったように思える。1900年年代早期、高い収縮血圧は“心臓の強さ”を、高い拡張期血圧は末梢血管抵抗を反映していると考えられ、心臓、血管系への負荷が一
定に影響を与え、拡張期血圧の増加が心臓への悪化要因となると考えられた。さらに拡張期血圧は再現性が良いため、高血圧の診断、 stagingの一義的パラメーターとして選択されたり、多くの臨床トライアルでメインの目標とされたりしている。しかし、Framingham Study30年以上の報告について、付加的な最近の20年
の研究で、CVDのリスクを推測するためDBPに焦点がおかれたものであった。結局、SBPと脈圧(PP)がDBPよりCVDの予後の良好な因子であることが示された。
DBP 優性の状態のためにこのデータが長期間無視され続けてきたが、エビデンスの強さを重視する世になり、NHBPEPからの臨床的advisory statementとして、診断、病期、血圧の治療管理、特に中年から高齢者においてSBPを第一判断基準とするように宣言されている。

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この(↓)ARCHIVESの論文は
Arch Intern Med. 2002;162:577-581
年齢、リスク要因を補正後、CVD死亡率の増加リスクを表現。
年齢、リスク要因で補正後、CVD死亡率はRRで表現すると、CVD死亡率1.66[95% confidence interval [CI], 1.04-2.64]、CHD死亡率2.35[95% CI, 1.03-5.35]
年齢、リスク要因、DBPを補正後、SBP140未満に比較して、CVD死亡率1.81[95% CI, 1.04-3.13](140-160),19.4[95% CI, 1.10-3.43](160超)であった。
SBP値、CVDリスクを補正後、DBPとCVDリスクは相関せず。
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高血圧男性に対してSBPがCVD・冠動脈疾患に対してより良い予後因子である。

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この辺を変な日本語訳して、東京あたりの先生たちがまた講演しまくるのだろうか?

「職場高血圧」・「仮面高血圧」という造語にご用心

http://intmed.exblog.jp/2112831/

by internalmedicine | 2005-09-30 11:57 | 動脈硬化/循環器  

喫煙者から超過入院分だけでも徴収した方がいいんじゃないのかと思う論文


ニコチン・バッチ・モニターにてSecond hand smoke(SHS)を測定
Second hand smoke(SHS)曝露後の症状悪化についてそれとの相関をみた論文

time frameやmethodlogyに依存して推定値は60%-83%で、個人のニコチンbadgeにより測定した場合喘息の重症度と相関。さらない喘息入院リスクの増加が見られた第2第3-3分位に関して、HR 3.73(95%CI 1.04-13.30)、3.61(95%CI 1.0-12.9)と相関。

Directly measured second hand smoke exposure and asthma health outcomes
http://thorax.bmjjournals.com/cgi/content/abstract/60/10/814
Thorax 2005;60:814-821; doi:10.1136/thx.2004.037283

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次々に呼吸器系医学雑誌に、喫煙の害の論文が次々掲載されるのに日本ではほとんど報道されませんなぁ・・・・ゲーコクが異常なのか?
日本のほとんどの医学関係者が喫煙被害の研究にモティベーションを感じてないのはなぜなのか? 一流の先生方が、医学的・科学的論述されないので、“喫煙でビタミンCが壊れる、ニコチンがすべての血管を収縮する”などと、ちと調べれば間違いとわかる幼稚な表現が羅列され・・・非科学的記述が目立ち、それを講演などでしたり顔で吹聴する輩が多くて・・・私のような嫌煙家でも???と感じる話が多く、JTにつけいる隙を多く与えすぎてるのでは・・・・と妄想

by internalmedicine | 2005-09-29 16:36 | 呼吸器系  

せめて減煙を・・・肺癌予防のため




Effect of Smoking Reduction on Lung Cancer Risk
JAMA. 2005;294:1505-1510.
http://jama.ama-assn.org/cgi/content/abstract/294/12/1505

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継続的なヘビー・スモーカー(≧15 cigarettes/d)
減煙スモーカー(≧15本から、50%最低減少したが、禁煙できない)
軽度喫煙継続者(1-14 cigarettes/d)
禁煙(5-10年の調査間隔にて)
安定した過去喫煙者
喫煙継続なし

light smoker 0.44(95% CI, 0.35-0.56)
禁煙者 0.50(95% CI, 0.36-0.69)
喫煙経験無し 0.09(95% CI, 0.06-0.13)
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by internalmedicine | 2005-09-29 14:45 | 呼吸器系  

大豆中の内分泌攪乱物質が肺癌を抑制

と、皮肉をこめたタイトルにしてみた・・・・

私はみなかったのだが、昨日、ためしてガッテンで、豆乳に含まれる“イソフラボン”ということで、善玉として紹介されていたらしい。
http://www.nhk.or.jp/gatten/archive/2005q3/20050928.html
“女性ホルモンに似た働き”ということで、おそらく、phytoestrogenのことを述べているのだろう。"内分泌攪乱化学物質としても取りざたされているphytoestrogen"と放送したらどうなったのだろうか? ・・・・環境左翼どもが騒いだかもしれない。

<phytoestrogenについて>
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Phytoestrogensは主にflavonoidsへ分類される。coumenstans、prenylated flavonoids、isoflavonesがこの分類の主な構成物
Lignanもphytoestrogenとされるが、それ自体はflavonoidではない。
この生化学物質のエストロジェン作用は女性ホルモンとの構造的類似性による。
引用:http://www.absoluteastronomy.com/encyclopedia/p/ph/phytoestrogens.htm

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“エストロゲン様作用を有する化学物質(xenoestrogen)というようだが、植物性ホルモン(phytoestrogens)やmycoestrogen のような、自然界にすでに存在する化学物質であり、内分泌攪乱化学物質問題に関しては、人や野生動物への影響を示唆する科学的報告が多くなされているものの、報告された異常と原因物質との因果関係、そうした異常が発生するメカニズム等に関してはいまだ十分には明らかにされていない状況にある。 ”という表記がWeb上みとめられるが・・・

ダイオキシン―神話の終焉 シリーズ・地球と人間の環境を考える(http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4535048223/249-3087200-6276365)は良著だと思う。この本のように、“内分泌攪乱物質=すべて悪”という図式をNHKさんに崩壊してもらいたかったのだが・・

JAMAに食事性のphytoestrogenが肺癌リスク減少させるという話があった。
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Dietary Phytoestrogens and Lung Cancer Risk
http://jama.ama-assn.org/cgi/content/full/294/12/1493

JAMA. 2005;294:1493-1504.
総phytosterols、isoflavones、lignans、phytoestrogens 最高4分位にて、肺癌リスクの減少
性差の影響がみとめられた。
どのphytoestrogen群でも男性では、有意にリスク減少する傾向が見られた。
最高4分位の予防的影響はphytosterolsで24%~isoflavoneの44%まで
女性では、総phytoestrogen摂取のみ有意な傾向あり、最高4分位にて34%であった。
非喫煙者・現行喫煙者では、phytoestrogenの高摂取の明かな防御効果が示されたが、喫煙経験者では認められなかった。
女性においては、ホルモン療法とphytoestrogen摂取のジョイント効果が有意に見られた。
特異的なことに、ligans enterolactoneやenterodiolの高摂取とホルモン治療の利用は50%(OR, 0.50; 95% CI, 0.31-0.68; P = .04 for interaction)ほど肺癌リスクを減少。
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最近人間が作り出した環境ホルモンとは違って、(食用)植物成分は太古の時代から人類の祖先によって、消費され、食生活の一部として「空気のような」存在になっており、自然そのものであるとも言える。
特定の物質の何らかの「生理活性作用」を問題にする時に、「標準食」と比べるわけだから、標準食に含まれるものは、比較のしようがないとも言える。
逆に、世界的に現在、イソフラボンの多い大豆を常食にしている日本を含む東南アジアの国々には、肉食の多い欧米と比較して乳癌の罹患率が有意にすくないという疫学的調査結果が着目されている。
(引用:http://home.hiroshima-u.ac.jp/shoyaku/member/yamasaki/ED.htm
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これにそった結論だと思う・・・・



“自然のものだから安全”、“標準食に含まれるものは、比較のしようがない”という表現も目立つ。一方、太古からの風習である野焼きをダイオキシンを理由にやめさせられている現状がある。同じ理論から言えば、野焼きは悪くない・・・はず
野焼き ダイオキシンでgoogle検索すると、一方的に野焼きを「環境破壊を引き起こす悪質な環境犯罪」とされている。ほんとにそうなのか?

phytoestrogenとしては大豆を褒めそやし、野焼きとしてのダイオキシンは完全拒否はロジックとして現在一貫性がないと思うのだが・・・

by internalmedicine | 2005-09-29 12:06 | Quack  

PDE4阻害剤は喫煙による肺気腫進展予防効あり?


喘息・COPDの治験でphosphodiesterase 4 (PDE4) inhibitorが日本でもなされてますが、喫煙によるCOPDの予防に実験的には良好だったようです。
吸わないということが一番と思いますが・・・予防的な方法が一つ

Roflumilast Fully Prevents Emphysema in Mice Chronically Exposed to Cigarette Smoke
American Journal of Respiratory and Critical Care Medicine Vol 172. pp. 848-853, (2005)
http://ajrccm.atsjournals.org/cgi/content/abstract/172/7/848
Roflumilastを1 mg/kg (R1) or at 5 mg/kg (R5)投与
急性モデル(20分間5本シガレット)、BALFを4,24時間で調査
慢性モデル(7ヶ月 3本/日)、形態計測的・生化学的パラメーターを7ヶ月後評価


Measurements and Main Results:
急性曝露にてBALF好中球5倍増加。
roflumilastはこの増加を30%防止。加えて、喫煙後R1はBALF中IL-10を79%、R5で129%を増加
慢性喫煙曝露では、肺マクロファージ密度1.8倍増加 emphysema、increase of the mean linear intercept (+21%)、 a decrease of the internal surface area (?13%)、a drop (?13%) in lung desmosine contentがみられた。
R1は影響を与えず、R5は予防効果:マクロファージ70%増加、他の変化を完全に予防
加えて、喫煙群では、マウスの63%で、杯細胞のmetaplasiaが見られ、roflumilastのどの量でも効果はなかった。


ref.:http://thepharmyard.networkpharma.com/shop/product.php?xProd=753&xSec=110


Asthma:http://www.docguide.com/dg.nsf/PrintPrint/C60C90DB1F31893185256E6300507495

by internalmedicine | 2005-09-26 14:30 | 呼吸器系  

ACC/AHA心不全ガイドライン改定のキモ

ガイドラインが変更されたといってもどこが変わったのかよくわからん
製薬会社からの情報は偏りがあり・・・てことで・・・他の医学雑誌のコメントは結構役立つ。

ACC/AHA clinical practice guidelines
http://www.cardiosource.com/guidelines/index.asp

Am J Health Syst Pharm 2005 62: 1953-1956.(http://www.ajhp.org/cgi/content/full/62/19/1953)のまとめ
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1)早期診断の重要性
2)“うっ血性”ということばの明確な除外
 必ずしもすべての患者がvolume overloadを示すわけではない、心不全は古い用語である“うっ血性心不全”という言葉より“心不全”が好まれると記載
3)心不全の診断有る患者では、食事、ナトリウム摂取・アルコール・タバコ、無許可薬剤の使用を聴取する必要がある。ルーチンに、日常生活活動性の能力と実際をチェックする必要がある。
4)ガイドラインは、心不全患者に単純に症状に関する一般的な質問することを避け、かわりに患者が要望することをする能力があるか、また不可能なのかを議論する。

5)単独の試験で、心不全すべてを診断することはできないので、理学所見と病歴から拾い集めるべき。疲労・運動耐容能減少、体液貯留、下肢・腹部の浮腫の徴候を有する患者で疑われる。心不全はまた心臓の状態を検索する途中で、見出さされることもあり、心拡大や他の徴候があるかを検討することがある。
心不全の原因が可逆性の場合があり、多くはないが、ガイドラインで説明されている。
6)治療:

心不全患者の健康状態を改善し、indefinitelyに治療を継続すべき。


心不全患者、ハイリスクの患者で、Stage AやBの患者ではACE阻害剤、ARBsが心不全予防のため推奨されている。
栄養サプリメントは予防に効果がないことと他にサプリメント使用の適応が無い限り、ルーチンに勧められるべきではない。

心臓の構造的ダメージが生じ、心不全ステージCと診断されたなら、ガイドラインルーチン治療に従って、利尿剤、ACE阻害剤やβ遮断剤を含む治療が含まれるべき

ガイドラインでは特異的にβ遮断剤、bisoprolol、carvedilol、metoprollを現在あるいはかつて症状があり、状態の落ち着いている患者にルーチン使用に推奨
ARBsは心不全病期Cで、LVEFの減少した患者で、ACE阻害剤に耐用性のない患者で適応。
ジギタリスの使用は入院の必要性減少が証明されている。
ヒドララジンやnitrateは、病期Cの“reasonable”治療として、ARBやACE阻害剤に耐用性がないLVEF減少患者を対象に記載。
ルーチン治療にCCB や ACE阻害剤・ARB・アルドステロン拮抗剤を含む併用療法を用いるべきでないとしている。
アルドステロン拮抗剤spironolactoneが臨床トライアルで示されるより高K血症による入院・死亡リスクの増加を示すということが説明されている。頻回のカリウム値・腎機能の測定が推奨され、ACE阻害剤とARBの併用はモニタリングの必要性を増加させるとしている。

特異的な介入が必要な末期心不全患者は病期Dに分類、液貯留のコントロールの調整、患者のcomfortableな状態にキープすることが求められる。
ガイドラインは患者の症状をコントロールできない場合の患者や家族とのEOL(end-of-life)について議論の必要性が記載されている、

老人、女性、民族グループといった特異的なグループでの治療について議論が記載が少ないとされることが記載BiDil isosorbide dinitraate-hydralazine hydrochloride合剤をFDAが認可しているが、一つの民族群だけに適応をしぼっためずらしい薬剤である。

by internalmedicine | 2005-09-24 12:15 | 動脈硬化/循環器  

NBSAP

世の中、MRSAばかりが広まり、これが検出されたら、医療事故とばかりに世の中のメディアや医師までもそう思いこんでいる。現時点では、予後に関していえば、メチシリン感受性と耐性の違いはさほどない。だからNBSAPという概念の方が重要。
と、行政主導型の医療関係者向けの講習会で、持論をのべたら、あんたは馬鹿だと言われた(もう少し丁寧な物言いではあったが・・・)・・・・くそぉ・・・

だがこれをみると・・・やはり・・・私の方が正しい気がする

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Epidemiology, Treatment, and Outcomes of Nosocomial Bacteremic Staphylococcus aureus Pneumonia
(Chest. 2005;128:1414-1422.)
http://www.chestjournal.org/cgi/content/abstract/128/3/1414
末梢血、気道の培養からS aureus検出した206例の検討、60例がNBSAP(nosocomial bacteremic Staphylococcus aureus pneumoni)の厳格な臨床的、レントゲン的、微生物学的クライテリアに合致


結果的にS aureus肺炎はMV施行中の患者で病院の滞在期間を延長し、死亡率増加とIRM rate増加と相関する。

早期治療と治療遅延例では予後、感染関連のLOSでは有意差がないし、MSSAとMRSA肺炎の患者においても差異がない。
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参考:MRSA伝播を防ぐための個室隔離・コホートは無意味
http://intmed.exblog.jp/1523584/


MRSAは現代のハンセン氏病である・・・MRSAが体内に存在するだけで介護施設利用を拒否されることが頻回に生じている・・・事例報道

当方の田舎などは医師が率先して、B型肝炎、C型肝炎、HIV感染、ATLV感染、梅毒をもチェックしているようですが困った問題・・・(参考:URL

by internalmedicine | 2005-09-22 15:01 | 感染症  

胸部CTコンピューター補助診断は意義有るらしい



胸部CTの見逃しって、専門家でも結構多いとのこと・・・なんと、正常とされたケースで、コンピュータ補助診断で33%に有意な病変を見出したとのこと

(ほんとに臨床的意義有る病変かは不明だが・・・)



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Computer-Aided Diagnosis as a Second Reader
(Chest. 2005;128:1517-1523.)
http://www.chestjournal.org/cgi/content/abstract/128/3/1517

ルーチンの臨床的解釈として正常と考えられた胸部CT2番目の読影者としての自動コンピュータ補助による検出パーフォマンス

デザイン:胸部CT研究を3名の熟練した放射線科医がCAD所見を分析し、マークされた所見を確定あるいはdismissされたかを検討。非石灰化、巣状病変をhigh (≥ 10 mm),、moderate (5 to 9 mm),、low siginificant (≤ 4 mm)にて分類。

100名の患者で、2重読影にて正常と最初された例で、適応は肺塞栓33例、高リスク群肺癌スクリーニング28例、癌病歴のフォローアップ39例
2nd readerとしてCADシステムを再評価

33%で、CADで以前報告されてない意味ある肺病変をdetect。53病変をdetect(平均1例あたり1.6病変)で、high significance 5病変(9.4%)、intermediate 21病変(39.6%)、low significance 27病変(50.9%)
肺塞栓群、肺癌検診群、癌既往群でそれぞれ4例、6例、9例で、high and/or intermediate significanceでの病変。擬陽性は平均1.25/例(0-11)であった。

結論:胸部CTのルーチンの臨床評価では有意な肺病変が見逃されているが、CADが付加的リーダーとして用いるなら検知されるかもしれない。
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病変をその意義に関係なく見出すかどうかの問題であるので・・・まぁこういうシステムが速く導入されることを願う次第で・・

by internalmedicine | 2005-09-22 14:41 | 呼吸器系  

一次予防をより重視してくだされ > 小泉総理閣下


Primary prevention of CHD saves more lives than secondary
http://bmj.bmjjournals.com/cgi/content/full/bmj;331/7517/614
イギリスとウェールズの1981-2000年までの間のCHDの一次予防は二次予防に比べて4倍国民の生命を助ける。
IMPACT CHD死亡率モデルを用いて、Unalらは3つのリスク要因-喫煙、高コレステロール、高血圧の減少にて45370名の国民の生命をCHDなしの81%を、CHDありの19%の生命を助けたことになる。政府は二次予防から一次予防への政策の焦点を変更する必要があると筆者らはのべている。
http://bmj.bmjjournals.com/cgi/content/full/331/7517/614/TBL3



以前私たちが調べたのと似ている部分もあり、興味を持ちました。この対象人口は3500万人で、単純に推定すれば、一次予防強化により日本ではこの3倍の15万人の生命を救うこととなるわけです。

ー小泉改革による死亡犠牲者数シミュレーションー
http://www.vidro.gr.jp/murder.html

わたしはもともと政治的なのが嫌い・・・というか、科学性・合理性より概念的な決めつけが優先する場合、情緒的な嫌悪感がはしりまして、だめなんですが

この小泉政権というのは、財務省主導型で、負の部分の議論を全くせずに、医療費抑制のみを図るということで、問題大ありの政権と思っております。しかしながら、衆議院議員選挙で圧勝した。当面、財務省主導型の医療切り捨て政策が続くのでしょう。国民がその選択をしてしまったのだから仕方がない・・・厭世的な気分です。といっても野党第一党はもっと財務省より・・

メディアなんて、免許事業、しかも記者クラブなんて税金注入恩恵を預かり、行政べったり、基本的に、弱者を仕立て上げ、感情で世論をあおり、小手先の行政批判を繰り返すばかり・・・真の科学的、合理的な報道なんてなされない。




<補足>
昼の娯楽健康番組に出演した医師から、放送局側のやりくちの汚さを聞きましたが、聞きしに勝る、自己利益的姿勢、センセーショナリズム。生放送なのを盾にして、打ち合わせと違うフリップを呈示して、それの話にあわさせる。結局、権威のみ利用したいだけらしい。
あの番組に出ること自体が医師の権威を傷つけるものでしょうね。

by internalmedicine | 2005-09-17 09:30 | 動脈硬化/循環器  

クォンティフェロンTB-2G

CDCのガイドラインもご参考に!


偽陽性率の高いツ反に比べBCG接種の影響を受けず、特異性の高い結核菌感染診断キット 「クォンティフェロンTB-2G」(QFT)
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 結核の診断は、患者の基礎疾患、臨床症状、あるいぱ種々の画像診断(胸部X線写真、胸部CT写真等)といったものから、臨床医の判断によってある程度は診|析が可能であるが、最終的には起炎菌を検出,し、その細菌学的な同定により診断が確定される。
 診断する方法の一つとして、ツベルクリン反応(以下、ツ反)がある。ツ反は、BCG接種や非結核性抗酸菌感染によっても影響を受けるため、結核前に感染していないにもかかわらず陽性(偽陽性)と判定される問題があった。そのような問題を受け、「結核予防法の一部を改正する法律により、定期予防接種においてBCG接種前に行うツ反の実施が2005年3月末で廃止され、それに伴い、ツベルクリン製剤の一部が2005年3月末で製造・販売中止となった。
 偽陽性率の高いツ反に比べBCG接種の影響を受けず、特異性の高い結核菌感染診断キット 「クォンティフェロンTB-2G」(QFT)が、日本ビーシージーサブライより2005年4月に発売された。QFTは、検体血液に、病原性のある結核菌に特異的な刺激抗原を添加培養後、細脂性免疫応答により血液中のリンパ球が放出するインターフェロン-γ (IFN一γ)を定量し、結核に感染しているかどうかを診断する試薬である。このため、BCG接種の影響を受けることなく、活動性結核の診断補助及び感染性結核患者との接触者や接触機会の多い医療従事者等の潜在結核の診断補助として用いられる。


商品名:クォンティフェロンTB-2G(QuantiFERON TB-2G)
効能・効果(使用目的)
I.活動性結核の診断補助
  X線所見や喀痰で塗抹漂本で結核を確定できず、他の臨床所見等で、結核を疑う者
II、潜在結核の診断補助
  ①定期外健診として、集団発生の際の感染性結核患者との接触者
  ②感染性結核患者との接触機会の多い医療従事者


注意事項
1.免疫抑制状態にあるニとが予想される患者:免疫抑制状態により本検査結果が偽陰性を示す可能性あり。
 1)HIV感染、AIDS、臓器移植等により免疫抑制されている者
 2)糖尿病、ケイ肺症、慢性腎不全、血液病、その他特定の悪性腫瘍により免疫系低下の可能性のある症例
 3)免疫抑制剤により免疫抑制されていると
2.特殊な被検者:使用経験が少なく、有用性が確認されていない、
 1)17歳以下の症例 2)現在、薬剤を投与されている患者 3)妊娠している者
 4)過去に結核に感染し治療を行った者
本キッドで溶性となった場合は、結核、又は潜在性結核感染を示唆するが、判定保留や陰性となった場合は結核、又は潜在性結果感染を否定するものではないので、高齢者など、免疫系低下の可能性のある者については、他の臨床結果と合わせて総合的に診断すること.
・活動性結核において、時にリンバ球の反応性が低下し、検査時期によって陰性又は判定保留となるとなる場合があるので、注意すること。
・結核感染後の初期においてはまだ陽転化せず、陰性又は判定保留となる場合があるので、注意すること。
・本試薬は結核箇中の一部を刺激抗原としており、結核感染患者の約10%は検出されない可能性があるので、注意すること,


保険適応:申請中

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注意事項が流布されてないので・・・記載しておく


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CDCガイドラインのRecommendations:
ツベルクリンテストプログラムのもっとも最優先とするものは、一つは、LTBIの治療からのメリットのある人のTBのリスク有る状態の患者を同定することであり、最近の感染リスクのある群で行われるべきであり、感染の器官にかかわらず、活動性TBの進展のリスクの高い患者に対して行われるべきものである。QFTの目標を絞ったテストの役割はまだ断言されてないが、QFTはLTBIスクリーニングとして次のようなものが考えられる・・・・

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・・・この最近感染した・・・が良く理解されないで、誤用される可能性が出てくると思われる。


健保解禁後・・・結核の診断・治療への混乱が生じる可能性がある。ただでさえ、感染と発症を区分けできない医師や行政マンが多いのに・・・・

by internalmedicine | 2005-09-15 15:26 | 感染症