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MOSAIC研究の結果も略号もMosaic

卸からのパンフで、
・小児気管支喘息の新ガイドラインが発表されました
・Montelukastは吸入ステロイドと同等に小児の喘息発作を押さえます!
・Montelukastは効果・コンプライアンスの面から小児喘息の治療に適した薬剤です!
というのをみた。・・・・なにやらミスリーディングの臭いが・・・(抗アレルギー剤という縛りが混乱を生じさせるし、もともと根拠なき日本のガイドラインだから仕方がないが・・・)


その参考としているトライアルは・・・MOSAIC studyとのこと



Montelukast(5mg)とICS(FP 100μg)の非劣性トライアル

レスキュー薬剤未使用日数:asthma rescue-free days (RFDs)
montelukast 84.0%
fluticason 86.7%


最小自乗法--2.8% (95% CI --4.7% to --0.9%) :非劣性限界値 --7%


全身性のコルチコステロイド必要患者と喘息発作を有する患者の数はmontelukast群の方が多かった。

toleranceは両者とも良好

PEDIATRICS Vol. 116 No. 2 August 2005, pp. 360-369
http://pediatrics.aappublications.org/cgi/content/abstract/116/2/360




基本的には・・・あんまり変わってないと思うのだが・・・
http://www.kyorin-pharm.co.jp/prodinfo/ConferenceInsight/ERS/2004/J_783702CDDBE7B6EECC256F0F007EEA31.html


ところが、
MOSAICというのは別の略号でも使われている
http://www.chestjournal.org/cgi/content/abstract/125/3/953?ijkey=230306361c3a636ba03ac71a203874cff95b7ea7&keytype2=tf_ipsecsha


この投稿文をみるとおもしろい・・・

Must not fOrget to Spell out each Acronym In order to avoid Confusion


それにしても冒頭のMosaic studyの結果も非劣性試験だけに、結果がわかりにくい・・・アブストラクトだけでも、プライマリアウトカム以外の別の項目では吸入ステロイドの優位性がかかれているわけだし・・・

by internalmedicine | 2006-01-31 17:27 | 呼吸器系  

Crohn病のCT二重造影

CT enterolysis(小腸二重造影)

プロトコール例:http://www.lumc.nl/1010/english/patientenzorg/Protocols/Abdomen/Abdomen_GE_CTenteroclysis.pdf

Small-Bowel Diseases: Prospective Evaluation of Multi--Detector Row Helical CT Enteroclysis in 107 Consecutive Patients1
http://radiology.rsnajnls.org/cgi/content/short/2332030308v1

(Radiology 2004;233:338.)
Multi--detector row helical CT enteroclysis
感度 100%
特異度 95%
Accuracy 97%
PPV 94%
NPV 100%


 ↑
あんまり成績がよすぎる気がするんだが・・・そんなものか?


カプセル内視鏡と相互補完的(http://www.medscape.com/viewarticle/502937)

by internalmedicine | 2006-01-31 11:31 | 医療一般  

さすが朝日

あまりの社説のひどさに驚きあきれ・・・論文読みの趣旨を忘れて・・・馬鹿新聞社の妄言についてふれる

朝日の妄想"社説"がまた掲載されたとのこと・・・
http://www.asahi.com/paper/editorial.html

文中の“私たち”とは誰のことなのだろうか?・・・さんざんでたらめを書いてきたあの連中であろうか?母集団のわずか1%、しかも作為の入った状態でのサンプリングで開業医がぼろもうけと書いてあったあの馬鹿な社説を書いた連中だろうか?老人が10種類以上の薬剤をもらうと過剰診療と断定するあの馬鹿な記事を書いた連中のことだろうか
(関連:http://intmed.exblog.jp/2500417/

“私たち”は、再販制度や記者クラブ制度という弊害(http://intmed.exblog.jp/1455945/)をいつ無くしてくれるのだろう?


領収書義務づけって、私たちは、旅館やホテルで、クリーニング代やお風呂掃除代の明細をもらったことがあるのだろうか?
・・・“検査や治療などの明細をつけた領収書の義務づけ”とはそういうことであり、その明細発行のための多額の経費を“不実”・“ネック”に支払わなければならないのである。結局は患者へのサービスに振り分ける原資が減るだけである。

<皆の衆>朝日新聞に対して、“印刷代”+“紙代”+新聞販売店料金の明細の書かれている領収書を請求しよう。


・・・・とことんあほと思われるのは以下の文書



“後発医薬品の扱いも意見が対立している。後発医薬品は、新薬の特許切れのあと新薬と同じ成分でつくられる。安い後発医薬品があるならば、それを使おうという支払い側に対し、日医は従来の薬も使えるようにすべきだと主張する。

 効能が同じなら安い薬を使うのは消費者の常識だ。高い薬を使いたいというのは、その方が利益が上がるからなのか。そう思わざるをえない。高い新薬をあえて使いたい患者がいるならば、その差額は患者が自分で別に負担すればいい。



反論はここ
 ↓
http://intmed.exblog.jp/1590715/



朝日新聞というところはほんとに救いようのない妄想新聞・・・ほんとに困ったことは・・・これを信じている国民や政治家が多いことだろう。


医療系MLで真剣に後発薬の問題点の議論があるが、皆真摯に、患者さんたちのためによいと思う選択を考えているのである・・・・ゲスの勘ぐりしかできない馬鹿新聞社社員に、世の是非について筆をしたためる価値があるのだろうか・・・エリート意識が抜けない、人を悪意でしか見れない人間のくずの固まりが築地に集まってるのかもしれない





<朝日のinformationを書き直してあげよう>

「不偏不党の地に立って言論の自由を貫き…」

→「偏狭の境地で、わがままな言論を振り回し・・・」



「一切の不法と暴力を排して腐敗と闘う」……。

→「新聞社への不利益と一般人の言論を廃して記者クラブを介して権力にこびる」・・・・


「言葉は感情的で、
 残酷で、
 ときに無力だ。
 それでも私たちは信じている、
 言葉のチカラを。
 ジャーナリスト宣言。朝日新聞」

「朝日は感情的で、
 残酷で、
 ときに馬鹿だ。
 それでも信じている人たちがいる、
 惰性のチカラだ。
 偽ジャーナリスト。朝日新聞」


http://www.asahi.com/information/

(便所の落書きよりたちの悪い朝日新聞)


睡眠時無呼吸症候群を有名にしたあの新幹線事件・・・朝日は気のゆるみと報道
社会体制の不備を勧善懲悪のごとく報道するこの姿勢は・・・

a0007242_1545822.jpg



感情的で、
 残酷で、
 ときに馬鹿だ。



ところで、ジャーナリストって自ら名乗る連中にろくな奴はいない
朝日のjournaleseで十分だろ

by internalmedicine | 2006-01-30 15:43 | メディア問題  

くも膜下出血の診断・・・

医師は犯罪者、しかも良い医師ほど。 で、マスゴミの追求次第では数年で医師絶滅までで、事例として述べた脳動脈瘤
・・・医師なら、脳外科や神経科を問わず、眼科や内科でも、後で動脈瘤とわかった事例は少なからず経験しているはず・・・
この誤診は、症状兆候からいって、医師個人のスキルというより、むしろ社会的リスクとも考えられる。



NEJM Volume 354:387-396  anuary 26, 2006 Number 4
に、
・典型的症状兆候のない場合、くも膜下出血の誤診が生じ、その頻度は初診医師の半数程度
・主な誤診例は偏頭痛・緊張性頭痛
・適切な画像が得られない可能性は73%
・腰椎穿刺の結果解釈が正しく行われてない可能が23%

誤診例はより重症感が少なく、神経学的に異常がない。50%の患者では神経学的異常は後で生じ、死亡やdisabilityのリスクを生じる。


<NEJMの診断プロセス>

a0007242_1419231.jpg





<参考>
脳ドック学会ガイドラインから


・無症候性未破裂脳動脈瘤全体としての破裂のリスクは年間0.5から1.9%であり,およそ1%
・無症候性未破裂脳動脈瘤の開頭手術成績は全体として死亡は1%以下,後遺症はおよそ5%程度


(ガイドラインに頻出する大学の出したメタアナリシスが単なる足し算だったからこの学会あまり信用できないという印象があるのだが・・・)

by internalmedicine | 2006-01-28 14:35 | 医療一般  

ヘリコバクターピロリの日本人業績の主張

ノーベル賞にあまりに躍起になると隣国のようになってしまいそうだが、言葉の壁で、国内の優秀な業績が知らされてないことは非常に残念なので、以下のような投稿は日本人としては歓迎すべき

In praise of Japanese research
The Lancet 2006; 367:297
2005年ノーベル生理学医学賞(Nobel Prize in Physiology or Medicine:順番からいえばそうじゃないか)はBarry MarshalとRobin WarrenがHelicobacter pyloriの発見と胃炎・消化性潰瘍での役割を発見したとして受賞されているが、Lancet(Stephen Pincock's Profile Oct 22 p1429)文中に、日本の科学・科学者の寄与の大きさを認める文章が掲載されているとしている。 北里大学の小林六造と Katsuya Kasaiの名前をPincockがより言明している
20世紀初頭彼らは、胃内のヘリコバクターを発見し、新しい宿主への感染の可能性を証明している。別の病原菌とともに投与したスピロヘータの胃内粘膜のびらん性変化を証明した。当時利用できる唯一の抗菌剤であるarspheramine投与により動物実験で利用できる可能性を示唆した。
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おそらく以下の主張その通り
http://www2.convention.co.jp/helico10/aisatsu.htm
http://www.microbes.jp/aimai/kurashi/fl086.htm

なぜ、日本のよい業績が認められないかは言葉の壁によるとこの投稿ではかかれている。


日本でも最近は英語のできる研究者が激増しているようであり、若い人たちはさほど苦にしなくなったのでは無かろうか・・・肝心の業績はどうかしらんが

by internalmedicine | 2006-01-28 09:09 | 医療一般  

上部消化器症状に対して除菌は効果あるもコスト倒れ・・・では血小板減少は?

現在日本では、ヘリコバクター・ピロリ除菌の保険適応は潰瘍やMALTomaなどしか認められてない


血小板減少症の文献をみると・・・引用多くされている論文でさえ、信頼区間で表すと11%-69%、日本の報告論文で19%~58%での効果
・・この場合は半数以下の効果であろうが、やはり、他の治療法と比べれば除菌に価値を認めることとなるのだろう・・・


日本ほど安い内視鏡技術料は世界に類をみないのだが、そのせいか、まず除菌ありき・・・が欧米の医療・・・消化器症状があればすぐ除菌したがる?

Impact of Helicobacter pylori eradication on dyspepsia, health resource use, and quality of life in the Bristol helicobacter project: randomised controlled trial
BMJ 2006;332:199-204 (28 January)
http://bmj.bmjjournals.com/cgi/content/full/bmj;332/7535/199

除菌群で2年後35%患者減少:オッズ比 0.65 95%CI 0.46-0.94 NNT 30
定期的な症状29%減少:オッズ比 0.71: 95%CI 0.56-0.90
NHS雄とは2年間に除菌群で2年間に除菌群で£84.70 (£74.90 to £93.91) 多く、除菌費用は£83.40 ($146; {euro}121)。
QOLの相違は2群間でない。
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コスト的にみれば、社会的な取り組み敏江の除菌は意味ない除菌ということになるそうだ




私は胃ガン予防のための除菌というのは専門家ほど否定的なのだろうと思ってたが、医療系MLの話の流れはそうでもないようである。・・・職場検診で抗体検査を調べ、近くの病院で相談するようにと無責任検診が跋扈している背景になっているようである。
癌が1割でも予防できた場合と胃もたれが1割予防できたときのインパクトは違うわけだから、この場合の検討はやはり、QALYなどのファクターを考えた上での費用効果で検討すべきだろう。

by internalmedicine | 2006-01-27 17:59 | 医療一般  

人工呼吸離脱とステロイド

重症疾患患者へのステロイド投与はいまターニングポイントにあると感じる

かつての大量一発勝負から、少量多分割投与へと・・・

重症敗血症・敗血症性ショックへのコルチコステロイド:システム・レビューとメタ・アナリシス


人工呼吸離脱に有る患者に、副腎抑制克服を目標に補充を行うことが有用との話
・・・上記報告と一部重なるところがある気がする

Association between Adrenal Insufficiency and Ventilator Weaning
American Journal of Respiratory and Critical Care Medicine Vol 173. pp. 276-280, (2006)
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前向き、ランダム化、プラセボ対照、二重盲検研究:三次教育病院のICU
93名の人工呼吸患者、すべての患者で副腎機能評価
副腎不全患者をhydrocortisone 6h毎投与群とプラセボ群を比較

人工呼吸ウィーニングの成功率 副腎機能回復群 88.4% vs ストレス用量hydrocortisone治療群 91.4% vs プラセボ 68.6%
プラセボよりhydrocortisone治療群の方はウィーニング期間が短い
コルチコステロイド治療群で有意な副作用は認められない。
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by internalmedicine | 2006-01-27 16:33 | 呼吸器系  

鳥インフルエンザワクチン(ウィルスベクターを用いた)100%の成功率



Andrea Gambottoって名前はSARSワクチンでもでてたなぁと・・・アデノウィルス・ベクターを使ってるので、そのままヒトに使えるかどうか?
(考えてみれば・・・ウィルスベクターの量を間違えて事故を起こした・・・あのピッツバーグ大学)

100%とという成功率の話に惹かれた・・・


Vaccine provides 100 percent protection against avian flu virus in animal study


ピッツバーグ大学の研究者たちはH5N1ウィルスの重要な成分から鳥インフルエンザワクチンを遺伝子的に合成したと報告した。このワクチンは生ウィルスを含み、鳥インフルエンザワクチンは免疫反応を従来のワクチンより多く引き起こす。
細胞内での増殖であり、より効果が高いと報告者は述べている。

H5N1遺伝子を含まないアデノウィルスベクターのパフォーマンスに比べ、野生種H5N1による感染したマウスは若干異なるワクチンの能力を示す。

アデノウィルス含HAタンパクの全部あるいは部分により免疫化されたマウスのほとんどは症状が出ない。

ワクチンの細胞性免疫反応でみたとき、完全長・部分長のHAでも細胞性免疫はついたが、完全長のHAのみT細胞反応が強力であった。


(抜粋 http://www.eurekalert.org/pub_releases/2006-01/uopm-vp1012606.php

by internalmedicine | 2006-01-27 16:14 | インフルエンザ  

喘息に対するラジオ波治療

肺気腫は肺がふくらんでるから縮ませればいいじゃないかと・・・バルブ植え込み

そして

慢性持続性喘息の結果、平滑筋肥厚がみられる・・・なら、直接減らせばいいじゃないかと・・・
ラジオ波治療

 ↓



St. Joseph's Healthcareの研究者たちは、Asthmatix(カリフォルニアのベンチャー会社)の技術である、bronchial thermoplastyという新しい技術が有効であるか、また安全であるかの研究に着手。
このプロジェクトは肺気腫と喘息治療を行うために始まった物で、当初は動的な気道虚脱を有する肺気腫の気道を強固にするという発想から始まったもので、技術を発展させて、平滑筋への効果を求めた物


基本的にはラジオ波エネルギーを用いる方法で、気道壁の平滑筋の量を減少させるもの
(参考:http://www.hospitalnews.com/modules/magazines/mag.asp?ID=3&IID=67&AID=904


たしかに、
9名の報告では副作用は無かったらしい、ただ、2週間以内に一過性の気道の炎症と浮腫認めた。2名4気道の狭窄(25-50%と推定)を5/13日目に認めた。瘢痕化の証拠はない。組織学的には気道の平滑筋の現症がみられ、気道壁や中間気管支周辺の治療への効果の可能性が示唆。
(Chest. 2005;127:1999-2006.)





さて、治療法として確立するまでいくかどうか・・・

by internalmedicine | 2006-01-26 16:35 | 呼吸器系  

ワーファリン長期服用と骨折

・・・この副作用はしらなかった



Risk of Osteoporotic Fracture in Elderly Patients Taking Warfarin
Results From the National Registry of Atrial Fibrillation 2
Arch Intern Med. 2006;166:241-246.


7587名のワーファリン使用しない患者と比較して、
長期的ワーファリン処方患者4461名における、骨折の補正オッズ比は1.25(95%CI 1.06-1.48)

骨粗鬆症性の骨折と長期ワーファリン使用は男性で有意に多(OR, 1.63; 95% CI, 1.26-2.10いが、女性では有意ではない (OR, 1.05; 95% CI, 0.88-1.26)。
1883名のワーファリン処方1年未満患者で、骨粗鬆症性骨折のリスクは有意に増加しない

骨粗鬆症性骨折の独立した危険因子のオッズ比:
年齢(10歳) 1.63(1.47-1.80)
高度転倒リスク 1.78(1.42-2.21)
甲状腺機能亢進 1.77(1.16-2.70)
神経性心疾患 1.51(1.28-1.78)
アルコール症 1.50(1.01-2.24)

リスク減少オッズ比:アフリカ系アメリカ人 0.30(0.18-0.51)、男性 0.54(0.45-0.62)、β遮断剤 0.84(0.70-1.00)





このような副作用を見つけるには・・・市販後長期調査の必要性も重要!


そして、その時に問題になるのが、後発品の存在!

後発メーカーは一部を除いて長期市販後調査をやろうともしていない。


安直に後発品を勧める馬鹿役人どもは果たしてこういう長期的な副作用をいかにして拾えるとおもってるのだろうか?“後発メーカーは先発メーカーに副作用は聞け”という態度なのだから、まじめに販売しているとは思えないし・・・こういうことを心配しているまじめな医者たちを守銭奴呼ばわりする馬鹿新聞記者(←ここが一番性根がくさってるとおもう)

・・・毎日はとんでも記事が多い、日経は何も考えず業界だけしかみてないようだし
・・・朝日は大規模な悪巧みが多いし、読売は下品な推測記事が多い

by internalmedicine | 2006-01-26 12:02 | 医療一般