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マスコミ 専門家の意見を無視する子供っぽさ


新聞記事でよくやられるペテンであるが、冒頭の文章は合理性のあるものをもってきて、後は我田引水的結論にもっていく方法が用いられる。
CNNやBBCをみると、必ず、専門家の意見の引用として医学的記事は書かれている。これは非専門家である新聞記者としては当然のやり方であり、業として、健康・医療へ関わる問題をあつかった場合は医師法に関わる問題である。記者が専門家の意見を聞かず、勝手な意見を定着した物であるかのように、記事記載することは、広義に解釈すれば、医師法違反にも問われかねない。モラル逸脱の可能性がある。


松本サリン事件を覚えているだろうか?マスコミの犯罪的といえる数々の嘘垂れ流し・・・
マスコミは、一部の専門家が「農薬からサリンを合成することなど不可能」と指摘していたにもかかわらず、オウム真理教が真犯人であると判明するまでの半年以上もの間警察発表を無批判に垂れ流したり、河野が救急隊員に「除草剤をつくろうとして調合に失敗して煙を出した」と話したとする警察からのリークに基づく虚報情報を流すhttp://wkp.fresheye.com/wikipedia/%E6%9D%BE%E6%9C%AC%E3%82%B5%E3%83%AA%E3%83%B3%E4%BA%8B%E4%BB%B6?pg=1#.E6.B2.B3.E9.87.8E.E3.81.B8.E3.81.AE.E8.AC.9D.E7.BD.AA
・・・ことが行われていた。
反省するどころか・・・増長するマスコミの専門家無視&記事は面白ければよい・・・売れればよいという自省のない態度・・・批判されれば、国家権力の横暴とか情報ソースの保持とか・・・勝手な解釈のてんこもり

日本のメディアの最たる特徴は一般的に専門家へのrespectがないことである。
科学性に基づかない感情的で、浅学な記事が多い。分析を重んじるのではなく、悪者探しに終始し、特定の個人・集団を悪者としてラベルしたら、それで事件・事故はメディアはそれで終わり・・・その背後にある科学的事象は無視する
メディア・リテラシーに欠ける多くの読者をあらぬ方向、メディアの直感的・感情的結論へミスリードする
・・・結局、社会的な有害因子となっている。



典型的な社説・・・・
社説:視点 禁煙治療 依存症の軽重無視する子供っぽさ
http://www.mainichi-msn.co.jp/eye/shasetsu/news/20060226k0000m070108000c.html

1)保険が適用されるということは、その症状が公的に「病気」とみなされる、ということだ。まるで「喫煙は病気」のような雰囲気になってきた。
2)依存症にも「乱用」と「依存症」があり、たばこや酒などの嗜好(しこう)品の場合の「乱用」は健康、社会生活を破たんさせるほど摂取すること、「依存症」は「使用していない時に離脱症状、禁断症状がでる状態」
3)たばこに「乱用」があるだろうか。
4)ニコチンは依存症を生む。しかし、それが本人あるいは周囲に及ぼす影響は、アルコールや他の薬物に比べて明らかに低い。
5)喫煙率が下がり続けているが、非喫煙者と禁煙者の増加によるものだ。禁煙者の増加自体が、たばこの依存症が重くないことを証明する。
6)すべての喫煙者を医師の診療なくして禁煙できない人とみなして病人扱いする風潮には、かつての喫煙者の鈍感さに通じるものがある


嫌煙家のみならず、禁煙に関わる各専門施設・専門家も、この記事に対して物議をもたらしている。


1)2)3)に関しては
アメリカ精神医学会の記載と一致している意見である。

さて、
4)に関して
“喫煙者集団が他の薬物・アルコール依存よりその対象者が多いことで、他の依存症への影響より大きい”とはどういう根拠で書かれてるのだろう?
ふつうに考えれば、対象者が多いほど、社会的なインパクトが大きいと考えるはずだし・・・

・臭い・非喫煙者への不快感などに始まり間接喫煙による健康被害
などである

もっとも気になるのは
・青少年・小児に対して、薬物・アルコール依存に波及する(アメリカ精神医学会)
とのことで、Entrance Drugとしての認識が教育の世界である
・・・そのことを無視している。


5)に関して
論理にもならないもので・・
“ニコチン依存症が離脱困難だからこそ禁煙実行者が多く、禁煙成功者が少ないという事実”を無視している。

そして、ニコチン置換療法を用いてもその成功率は多くなく心理的な治療など包括的ケアが必要であり、、緊急的に禁煙が必要な自体・・・妊娠・手術などの時にも効果が少ない・・・なども存在する。
・・・毎日新聞記者の記事がいかに有害であるかがわかると思う


6)に関して、
決定的な誤りは、“かつての喫煙者の鈍感さに通じる”という部分である。


“たばこが社会生活を破たんさせるとは考えにくい”などとともに、喫煙者的な鈍感さがこの記者の記載がある(この記者が喫煙者かどうかは知らないが・・・)



彼の論説は、一方的な決めつけが多く、専門家の意見から超越した、鼻持ちならないエリート的な感覚の記載が多い(根拠:Googleで彼の記事を検索)。





依存性については「アルコールより格段に低い」と指摘した裁判結果がある。この記事にもそれを想起させる文章がある。おそらく、判決文からinspireされた記事なのであろう。

ここで忘れてはならないのはアルコール依存の患者とニコチン依存の患者の総数の絶対的差である。前者は80万人程度、後者は喫煙者の6割強で1800万人~2000万人と推定されていることである。

それで、司法も、メディアも依存が弱いというのであろうか?

裁判官の脳裏によぎったのはアルコール依存や薬物依存患者のイメージであろう。彼らは、ニコチン依存患者の終末期であり、特にタバコとの関連が深いとされる喉頭癌・慢性閉塞性肺疾患や間質性肺炎の末期を実感をもってみたことがあるのだろうか?
司法に携わるもとのたちのイメージの貧困さが・・・司法判断を狂わしているし、
統計的な推計学という科学的手法があるのに、司法の世界ではその利用が遅々として進まず、個人の当て推量に過ぎない司法判断が頻発している。
この裁判では、すべてがタバコのせいではないと判断しているが、なら、一部でもJTに責任を負わせるべきではないか?・・・なぜできないか?・・・それは、弁護側の方法論のまずさもある。・・・比重付けの責任を彼らに問うべきであったのだ・・・裁判手法の問題点で、ニコチン依存はさほど影響がないとの結論を出したのであろう。・・・これは科学的事実とは別次元の結論であったのである。


司法判断と科学的事実の混同が、この文系記者にはあるのかもしれない。


NIHで、State-of-the-Scienceが出るようだが・・・心待ちにしているところである。
NIH State-of-the-Science Conference on Tobacco Use:
Prevention, Cessation and Control

・・・その時に、彼はいかなる言動を行うのだろう

<資料>
喫煙と死亡率の関係
http://www.mmm.co.jp/hc/littmann/es-4000.html


<毎日との対照>
CNN


BBC


毎日新聞と関連のあるMSN

by internalmedicine | 2006-02-27 11:22 | メディア問題  

ジゴキシンのレビュー

昨日とちょっと関連・・・




Digoxin Toxicity: A Review
http://www.uspharmacist.com/index.asp?show=article&page=8_1694.htm

・コリン作動性の話は出てこない
・薬剤相互作用で、抗コリン作動性薬剤との関係で小腸接触時間に対する影響により吸収に変化をもたらす(atropine, diphenhydramine, phenothiazines, scopolamine, and benztropineなどは、小腸の運動性低下)
・P-glycoprotein(小腸口側のbrush border)の抑制、腸内のEubacterium Lentumの欠如によるジゴキシン代謝の抑制の2つも関連。抗生物質(clarithromycin, erythromycin,tetracyclineなど)は、ジゴキシン代謝を遅らせ、血中濃度増加に寄与。抗不整脈薬(quinidine, amiodarone, and verapamil)はP-glycoproteinをよく影し、ジゴキシンの腎クリアランスを低下させる。




ところで、ジゴキシンというのは歴史上評価と批判が繰り返されてきている。


1)心拍・リズムへの影響、心筋収縮への影響
2)CNSへの影響、迷走神経活動性の増加の結果AV結節への伝導遅延をもたらす。
Na+/K+-ATPase ポンプと結合することでジゴキシンの心筋収縮力増加作用をもたらすのだが、Na+濃度の増加はNa+/Ca++交換を介してCa++細胞流出を遅らせ、細胞内Ca++の増加をもたらす。この余分なCa++が心筋細胞の活動電位を介して収縮運動性の増加をもたらす
3)心房細動を有する老人への利用が多いが、心拍調整戦略薬剤としては、他の薬剤と異なり、低血圧や陰性変力作用が無いことがその理由。ただ、老人はジゴキシン毒性が出やいので注意が必要。
4)洞調律の症状コントロールに有効という話が出てきた。POVEDトライアルにおいて、軽症・中等症心不全で、駆出率、心拍、運動能力の改善を認めた。
RADIANCE研究により、ヂゴキシン中止により、臨床的な悪化、収縮機能の減少、運動耐容能の減少を認めた。しかし、死亡率への影響は確認されていない。
5)最近のガイドラインでは、利尿剤、ACE阻害剤(ARB)、β遮断剤継続治療にジゴキシンを追加することを推奨している。さらに重症例でも利尿剤、ACE阻害剤、β遮断剤に加える治療としても考えられている。
DIG(Digitalis Intervention Group)で、血中濃度1.2ng/mLを超える場合心不全患者の死亡リスクが増大する。治療域としては0.5-0.9ng/mLを推奨


神経ホルモン的効果が注目されつつある。
血中のノルエピネフリン値を減少させる心不全における自律神経機能障害の改善
未治療不整脈と関連のない、洞調律であっても、心不全のアウトカムを改善する可能性がある。





NEJMか何かに一度ジギタリスはNostalgiaと書かれたことがあったと思うのですが・・・見つけられなかった。・・・何度も非難されながら生き残っている薬剤


乳ガン抑制
cAMP産生減少・CyP450scc活性減少を介してtestosterone生合成を阻害し前立腺癌抑制的に働く可能性


救心というのがアポトーシスをおこすBufalinやBufotalin、Cinobufalinの主成分らしいが、ややこしい薬剤相互作用も考えられ、医家としては服用するくらいなら、受診の上、正確な病態・病名を確定してほしいものと思うのだが・・・

by internalmedicine | 2006-02-25 12:27 | 動脈硬化/循環器  

抗コリン作動性薬剤で軽度認知機能障害


この件に関してはすでに報道にて紹介されているようである。
http://hello.ap.teacup.com/d-inf/505.html


原著を見ると・・・通常の抗コリン性薬剤と、若干、趣が違うようで・・・注意が必要


Anticholinergic drugs may cause cognitive decline in elderly people
http://bmj.bmjjournals.com/cgi/content/full/bmj;332/7539/455

BMJ 2006;332 (25 February)
抗コリン作動性薬剤は、老人における、非変性性の軽度認知機能障害と関連する可能性がある。Ancelinらは、60歳超の372名の研究開始時点で認知症のないコホート研究において、一年後、抗コリン作動性薬剤継続しよう患者の80%で軽度認知機能(MCI)のクライテリアに合致することが見いだされた。対照群である抗コリン作動性薬剤非使用者35%で有った。
しかし、八年後抗コリン作動性薬剤は認知症の進展リスクを増加するまでは至らなかった。






影響の図






MCIに関してはEisaiさん提供のパンフで解説している。

http://www2.eisai.co.jp/clinician2/cl2_04_529/sp_529_03.pdf




コリン作動性の副作用、抗コリンの作用は、


(a)ムスカリン遮断性の定量的評価のための血中radioreceptor assayで評価
(b)特異的な平均推定臨床効果の総計


とのこと

で、実際に問題となる薬剤の種類
http://bmj.bmjjournals.com/cgi/content/full/332/7539/455/TBL1
抗ヒスタミン、コデイン、コルヒチン、ジゴキシン、フロセミド、テオフィリンなどが、三環系抗うつ薬、抗パーキンソン薬とともにあがっている。





私自体コリン作動性がわからなくなりそうなので・・・
<コリン作動に関する学生向けシラバス>
http://www.miyazaki-u.ac.jp/~itokt/PDF/cholinergic.web.pdf


が参考になった



長期的に痴呆につながらないとなると、MCIと痴呆が異なる病態であるという証明のような気もしないでもないが・・・違うのだろうか?

不勉強だったが、フロセミド、テオフィリンあたりが・・・コリン作動性だったとは

by internalmedicine | 2006-02-24 10:17 | 医療一般  

Koplik斑


麻疹をほとんどみなくなった・・・NEJMというのは時々こういう風に確認的な所見を記載してくれる。




ところで、Koplik斑の感度・特異度に関する記載がみつけられない

Definition:
http://www.medterms.com/script/main/art.asp?articlekey=6481

口腔内の小スポットで、麻疹の早期に出現する特徴性の高いもの
白砂の小さな種のように見える、周りに赤い輪を伴う。頬の内側(頬粘膜)に特異的に第一・二上臼歯の反対側。



IDSCのサイトに麻疹一般に関して書かれているが、わが国の1歳児の麻疹ワクチン接種率は約50%と極めて低く、患者のほとんどが予防接種未接種である。また我が国では麻疹による死亡例が毎年報告されており、厚生省(現厚生労働省)の人口動態統計をみると、数千人の麻疹による死亡者が出ていた50年前と比較すると死亡数の減少は著しいが、現在もなお数十名の死亡例があり、年齢的には0~4 歳児が大半を占め、特に0、1歳児の占める割合が多い。




反ワクチン運動の弊害甚だしい・・・事例のひとつ・・・麻疹

by internalmedicine | 2006-02-24 09:03 | 感染症  

グルコサミン・コンドロイチン硫酸の関節症に関する効果は中等症・重症に限定的効果(しかも、併用時のみ)

Reuterでは、サプリメント軽症関節炎に効果なし と割り切った紹介



Glucosamine, Chondroitin Sulfate, and the Two in Combination for Painful Knee Osteoarthritis
http://content.nejm.org/cgi/content/abstract/354/8/795

NEJM Volume 354:795-808 February 23, 2006 Number

平均59歳で、64%が女性。
グルコサミンとコンドロイチン硫酸は有意にプラセボより改善はなしだが、20%痛み減少。プラセボの反応(60.1%)と比較して、グルコサミンは3.9%高い(P=0.30)、コンドロイチン硫酸は5.3%(P=0.17)で、併用治療の反応率は6.5%(P=0.09)
celecoxib対照群の反応率は10.0%プラセボ対照より高い(P=0.09)
中等度~重症疼痛のベースラインの患者では、奏功率は有意にプラセボより高い(79.2 % vs 54.3% P=0.002)
副作用は軽度、頻度が少ない、グループ間の分布は均一であった。

1583名の有症状変形性膝関節症をランダムに割り当て
グルコサミン 1500mg、コンドロイチン硫酸 1200mg、celecoxib 200mg、プラセボ24週
レスキュー使用としてアセトアミノフェン4000mg/日を上限使用




こういう種類の検定は、どの程度の効果だと臨床的に有益であるかの仮説を立てておく必要がある。単に有意差がでたの出ないのでは意味がない。
この場合は、WOMAC疼痛サブスケールの20%減少を効果ありと判断しているのである。
この程度の差をどう考えるか・・・サプリメントの値段が高ければそのコスト効果は吹っ飛ぶだろう。

NSAIDSとの比較は、同等性、あるいは非劣性(noninferiority)に関する前提ではなされてないようであり、これ以上の解釈は困難だろうが、NSAIDsより効果が少ないことは想像できる。
中等症・重症に関して、グルコサミン・コンドロイチン硫酸は使用しても良いが、NSAIDS治療とのコスト・効果比較で検討すべきだろう。

グルコサミンとコンドロイチン硫酸はその効果が認められているが、そのメカニズムは不明
ランダム対照化トライアルにてプラセボよりそのグルコサミン・コンドロイチン硫酸混合が疼痛軽減に効果が多くで報告され、毒性はプラセボと差が無い。出版バイアスがかなりみられ、効果の有るという報告のみが多数に上っていた。2つのメタ解析を含む検討で、治療効果が認められてたが、グルコサミン単独での効果は無かった。NIHの基金による検討で今回、2種混合物のみでその効果が認められた。






限局的な効果としては肯定的と考えて良いだろう・・・ただ・・・その効果は内容を見ればわかるとおり、マイルド

勘違いした医者やQuackerのエビデンスとして用いられてはたまらない

NIHが認めた・・・などと宣伝しそうで・・・

テレビで、個人の体験と・・・小さなテロップを出しながら・・・モノスゲー効果を宣伝しているのをよく見かけるが、ありゃかなり悪質だとおもう。グルコサミン系のサプリメントに多い犯罪に近い宣伝

by internalmedicine | 2006-02-23 09:13 | Quack  

まさにくそ役人国家ですなぁ

ついに、審議会を経ず、官僚だけの発案→与党→法案提出ですか?



今国会に提出された健康保険法等の一部を改正する法律案の基になるのは、
社会保障審議会の医療保険部会、医療部会等で審議されてきたものである。し
かし、社会保障審議会そのものは開催されておらず、社会保障審議会の委員は、
部会からの報告さえ受けていない。
このような状態のまま、法案が作成されて
国会へ提出されるのは、社会保障審議会を無視し、社会保障審議会委員の存在
を否定したもので、重大な瑕疵である
日医白クマ通信




つくづく・・・官僚専制国家ですね


マスゴミさんたちは黙りですね・・・この件に関しても・・・かれらには、まっとうな政府批判はできないようです


まともな医療を行うのにコストは必要!・・・真にそれを討議する気がない馬鹿官僚とそれを許す小泉与党&野党・・・ホリエモン騒動の陰で、隠然とさらに進む官僚支配・・・それを報道することもしないマスゴミ

Say no to Medicare cuts ならぬ Say no to medical fee cuts!



世俗的に言えば世界一の分野に世界37位の分野の連中が文句を言いまくっている状態ですね しかも、自分たちの分野の問題性は放置
────────────────────────
37Japan8,00
the world’s “black holes” for news
http://www.rsf.org/rubrique.php3?id_rubrique=554

────────────────────────




官僚主義への手助けをしているだけのマスメディア
記者クラブの表と裏
http://www.surusuru.com/news/archives/Entry/2005/09/01_2021.php







<報道への政治の関与>
TBSの防衛施設庁担当記者は、一ヶ月にわたって、記者の活動を禁ずる、これは
「登院禁止処分」というのですけれども、そういう処分を受けております。
その後、江藤総務庁長官の例の妄言問題が出てくるわけですが、この問題でも、
記者クラブは、東京新聞と毎日新聞に対して、一ヶ月の登院活動停止処分という
のをやっております。 http://www.tbs.co.jp/news23/onair/taji/s51122.html





フリー記者の会見出席申請を却下
[Source]  2005/11/8/15:48 ニッカンスポーツ





結局、マスゴミをいいように扱ってる官僚・・・その維持システムが記者クラブである



<マスコミはネットをきらう・・・いわゆるジャーナリストの意見>
例えば「コンピューターに記載された事実」というものは事実として信じてしま
う。そうすると、そこにある種の意図があって、ありもしないプライバシーの、
例えば犯罪歴だとか、病気だとか、そういうものを書き込まれた時に、その個人
がどうなるか。これは長年、こういう技術が発達した場合に起きる社会、つまり
極めて管理社会でプライバシーというものが、どっかの力によって握られてしま
うという恐ろしさみたいなものを含んでいる社会であります。

もちろん、良いこともいっぱいある訳ですけども「新しい技術というのは必ずそ
の負の側面がある」ということのひとつの指摘かと思われます。
http://www.tbs.co.jp/news23/onair/taji/s51207.html

 ↑
自分の分野を棚にあげるのは、ジャーナリストの性質なのだろうか?




現場を知らないアホでも、ペンやマイクを持てば、権威を持ってしまう。


人的コストを無視した要求が増大
行政・患者・家族から日々から責め立てられ、
difficult patient&familyの対応に心身とも疲れ果て・・・

疎外感を感じてるのは現場の医者たちだと思うのですがねぇ

テレビをつければ強欲な医者の役回りのがドラマで必ず出てきて、報道番組と名
付けた番組は一方的な医者へのレッテル張り、新聞は医者の悪口ばかり


現実の診療では、患者・家族(中には電話だけの健康相談の強要など)多方面・
多段階・重層的への要求の増大にもかかわらず、かかるコストに見合う報酬の激減


メディア・バイオレンスなどメディア側の問題点はきれいにスルーされているの
が興味深いと以前から思っております・・・マスコミの本質なのでしょう。

残念ながら近くの医師より、テレビのタレントの戯れ言のほうが影響力がありま
す。それは医者が無力と言うより、、質の低い圧倒的情報量に患者さんたちが打
ち負かされているということが問題であり、個々の医者の問題よりメディアのあ
り方が問題と私は思ってます。
たとえば、日本のワクチン報道の特殊性というのは、真の専門家に聞くのではな
く、偏った意見と一般的に思われている医師の意見をわざと掲載して、
現場を混乱させ、あとは知らんという態度です。タミフル脳症などの騒ぎも同様
外国のメディアがインターネット時代になり簡単に閲覧できるようになり、
日本のメディアの特殊性がわかるようになりました。


自分たち(マスゴミの連中)は火の粉のかからないところから言いたい放題
・・・さぞ気持ちいいでしょうねぇ・・・
その気持ちよさに酔いしれてる間に官僚に良いように操られているんだが・・・・
(わかってても、彼らは、居心地のよい場所に永住したいのであろう)

by internalmedicine | 2006-02-22 14:12 | くそ役人  

医者はそろそろネクタイを外す時期なのかもしれない

以前、このネクタイと感染の関係はこのブログでふれた
      ↓
医者のネクタイは感染源? 手洗いは有効・・・・など
http://intmed.exblog.jp/372418/





英国医師協会がネクタイの着用禁止呼びかけ
http://www.excite.co.jp/News/odd/00081140470053.html
英国の医師の4分の3が加盟している英国医師協会(BMA)は月曜日に発表したレポートで、ネクタイは患者の治療に際して特に効果がないだけでなく、めったに洗われないので細菌の巣になっている可能性があると述べた。

との記事・・・

記事を見ればさほど以前の報道(ここBBCも含め)と変わらないようだが・・・


BMJのサイトでもBMAのサイトでも記載がない


これはもともと病棟での医療、特に集中治療などに基づいた話であって、診療所(office)ベースの話ではなかったと思うのだが、話が暴走しているような気がする・・・

まぁ、ネクタイも金掛かるし、メンドイので、まぁそろそろ外し時ではあると思ったのだが・・・報道が不自然ではある。




【追加】
BBCに掲載されていたようである。
http://news.bbc.co.uk/1/hi/health/4735038.stm



Dr Vivienne Nathanson、BMAのEthics and scienceのトップが、“医療従事者が、院内感染を完全になくすことはできないが感染拡大を減少させるため、医師・看護師・清掃担当者・患者・病院訪問者のすべきことが多くある”と述べた。

“手洗いのような解決方法は単純に思えるかもしれないが、医療従事者が手洗いをする必要性についてガイドラインをきびしくすべきだが、そのコンプライアンスのためには障壁が存在する。その一つは、医師が次の患者の治療に当たる時間に迫られていることである。
もう一つは、手洗いまでのアクセスやその施設レイアウトである。”



・・・・・・・・・

ただ、ネクタイに関する文章がほとんどないのだが・・・

by internalmedicine | 2006-02-22 11:08 | 医療一般  

LABA受容体遺伝子多型性による治療効果の差

持続性β2刺激剤(LABA)もスピリーバも、効果に個体差が激しいという印象がある。


LABAは治療効果でピークフローで50L/minほどのインパクトは有りそうだ
他のパターンでは1秒量改善やβ2刺激剤rescue useの回数1回低下など臨床的にかなり
影響があることが判明



beta-Adrenergic Receptor Polymorphisms and Response to Salmeterol
American Journal of Respiratory and Critical Care Medicine Vol 173. pp. 519-526, (2006)
http://ajrccm.atsjournals.org/cgi/content/abstract/173/5/519?etoc

両トライアルとも、B16Arg/Arg患者はB6Gly/Gly患者に比べsalmeterol開始後の効果は無かった。

第一コホートにて、プラセボ比較にてsalmeterol投与にて
B1Gly/Gly患者と比べてB16Gly/Arg患者はA.M.ピークフロー値は51.4L/min低い。


第二コホートで、salmeterol+ICS治療にて
B16Arg/Arg患者はA.M.PEFがB16Gly/Gly患者よりPEFが低い
1秒量が0.42L、スコア指数が1ほど、rescue useが1回ほど違うようで・・・喘息治療に対する個体差が遺伝子の多型性で一部説明可能となったようである


B16 Arg/Arg患者はFEV1が低く、症状スコアが高く、albuterol rescue useが増加する。



テーラーメイド治療につながるのか?


CS受容体とβ2受容体のpolymorphismの関係
http://pats.atsjournals.org/cgi/content/full/2/4/320

など複雑な相互作用も出てきそうだが・・・


ところで、ムスカリン受容体のpolymorphismとSpirivaの治療効果ってのはあんまり聴かないのだが・・・

by internalmedicine | 2006-02-22 10:54 | 呼吸器系  

非定型向精神薬のアルツハイマー病への治療:メタアナリシス

1)非定型抗精神病薬より以前の抗精神病薬の方が死亡リスク高い
http://intmed.exblog.jp/2743476/
というのがあったが・・・非定型抗精神病薬について、アルツハイマー病の攻撃性や精神症状への治療効果のメタアナリシス

2)今月のアメリカ家庭医学会記事 (Am Fam Physician 2006;73:647-52, 653-4.)
においては・・・
認知症における精神症状には非定型精神病薬治療を用いるべき:エビデンスレベル A



“痴呆とその世話をする人にとって認知機能の低下より精神症を有することはより大きな負担となる。精神症状の性質・頻度は様々であるが、多くの患者では、病気が進むと多くが出現する。
管理に関して、非薬物的なアプローチと薬物的なアプローチが包括的になされる必要性があり、症状の正確な評価、環境の問題、患者に影響を与える治療参加人物の同定なども重要。非薬物的介入は世話をする人へのカウンセリングも重要。
行動変容をもたらすアプローチ:感覚へのアプローチ、環境的安全性確保、食事・運動・睡眠の日常性の維持なども重要。
薬物的治療は、“低用量で開始、ゆっくりといこう”が方針であるべきで、単一薬剤アプローチが推奨される。ターゲットとした行動異常が減少するまで、副作用の耐用可能な用量まで、最大投与量に到達するまで、その用量を補正する。
非定型向精神薬は有効性が大きく、耐用性も高い。二
次治療薬は、従来の抗精神病薬の短期治療である。”


以上、2つをみると、非定型向精神薬の治療に関する論述は、現行の厚労省のおすすめ(薬剤保険適応と警告)と若干内容が異なる。・・・厚労省の姿勢には認知症には絶対使うなという勢いを感じる。

FDA


トライアルからは有用であるという十分なデータはなかったが、17のプラセボトライアルのメタアナリシスをFDAが行い、死亡率増加(OR 1.7)の有意な増加をみとめたという報告もある。(http://www.alz.org/news/05q2/041905fda.asp)


この報告により、痴呆への非定型向精神薬の治療の道がたたれてようなイメージもある。




FDAとCochraneでレビュー結果が効果に関して分かれた格好で、Cochraneに関して副作用事象や有意差があったが、死亡率に関しては結論づけできてない・・・FDAより今回の報告はやや慎重な検討であり、微妙に結果が異なっている。

以下が、そのCochrane Libraryの検討結果である。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
The effectiveness of atypical antipsychotics for the treatment of aggression and psychosis in Alzheimer's disease (Cochrane Review)
http://www.update-software.com/abstracts/AB003476.htm
システミックレビュー:2005年11月15日最終日施行
痴呆におけるある時点でAgression、agitation、psychosisが生じることが多い非定型向精神薬の治療がいくつか試みられており、そのシステムレビューが、バランスのとれたエビデンス評価が必要である。

主な結果:
16のプラセボ対照治験で、9つのみメタアナリシス利用に適し、5つのみがpeer reviewd journalに公表されているに過ぎない状況であった。

aminosulpiride、sertinodole、zotepineに関して採用基準に至るクライテリアに合致する治験を認めない。
risperidone(リスパダール)とolanzapine(ジプレキサ)がプラセボと比較して攻撃性の改善に有意であった。risperidone治療中の患者において精神病兆候の改善が有意であった。Risperidoneとolanzapine治療患者は有意に、重篤な脳血管性イベント、錐体外路症状や他の重篤な副作用アウトカムを生じた。
risperidone(2mg)とolanzapine(5-10mg)治療患者はドロップアウトケースが多い。
このデータは認知機能におけるインパクトを検討するのに不十分な状況である。


結論としては、有効性はあるものの、副作用頻度の有意の増加から考えて、攻撃性や精神症状が強い痴呆性患者に、もし、著明なリスクや重篤なもたらすものでなくても、riseperidoneもolanzapineもルーチンに使うべきものではない。
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ただ、臨床実地上、認知症に関わる攻撃行為は緊急性が高い場合が多い

短期的、単剤投与という条件で、かつ、副作用の厳格なフォローアップということを引き替えに
認可の方向に動いてほしいと臨床実地家としては希望したい

by internalmedicine | 2006-02-21 15:46 | 医療一般  

治療不応性喘息とTNF-α系の関連 Etanerceptの治療効果

治療不応性、吸入ステロイド・持続性β2刺激剤、LT関連薬剤、抗コリン剤だけでなく、内服ステロイド剤を処方して・・・やっとこさって人も多い。
(世紀の馬鹿新聞はまともな医療をすれば薬剤が10種類超えることがないと思っているらしいが・・・ ref.http://intmed.exblog.jp/2500417/)

この治療と関連して、TNF-α axisなるサイトカイン系がクローズアップされてきた。

Evidence of a Role of Tumor Necrosis Factor α in Refractory Asthma
NEJM Volume 354:697-708 February 16, 2006 Number 7
http://content.nejm.org/cgi/content/full/354/7/697
【背景】治療不応性喘息へのサイトカインの役割が考慮され、TNF-α antagonistの開発がなされている。
【方法】不応性喘息10名の末梢血単球のTNF-α活性のマーカー評価
軽症-中等症喘息10名、10名の対照と比較。可溶性TNF-α受容体であるetanercept(25mg 週2回)投与プラセボ対照、二重盲検、交差パイロット研究
【結果】軽症中等症喘息・対照と比較して、不応性喘息の患者は末梢血単球の膜結合型TNF-α、TNF-α受容体1、TNF-α転換酵素の発現増加。
臨床トライアルで、プラセボに比較して、10週治療にてFEV120%減少methacholine濃増加と相関(3.5 95%C 0.07-7.0 P=0.05)
気管支拡張剤後のFEV1(95%CI 0.08-0.55L P=0.01)と増加
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【結論】不応性喘息の患者はTNF-α系のup-regulationの関与


Etanercept、TNF-alphaアンタゴニストは、DMARDとして、TEMPO試験などでも知られているように、用いられている。
不応性喘息におけるTNFαへの関心が最近高まり、重症喘息患者のBAL中の増加、rsTNFα受容体の治療において気道過敏性の改善が示されている。
TNFαの生物学的活性は26-kD 膜透過型precursor protein 12(膜結合型TNFα)、17kD cleavage product、可溶性TNF-αを介する。
このcleavageは主にTNF-αと可溶性TNF-α が高度活性化ホモトリマーを形成して媒介し、細胞表面の2つの異なるTNF-α受容体と相互作用する。
TNF-αのbioactivityは、膜結合型TNF-α、TNF-α転換酵素、可溶性TNF-α、細胞表面受容体、可溶性受容体の増加により影響を受ける。末梢血の膜結合型TNF-α、TNF-α受容体、TNF-α転換酵素を測定することでTNF-αのup-regulation axisを測定


by internalmedicine | 2006-02-21 10:57 | 呼吸器系