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中高年の禁煙指導時、スパイロ検査も行うべき

呼吸機能の異常がある方が、禁煙成功率高いそうな

・・・やっぱりモチベーションの問題なのだろうか

Thorax 2006;61:869-873
33.3%が気道閉塞あり、平均30(17)pack-years、平均年齢52(10)歳である対象で
禁煙成功率:気道閉塞 vs 正常では、16.3% vs 12.0%(p = 0.0003).



中高年の禁煙指導時、スパイロ検査も行うべきだと思う・・・

by internalmedicine | 2006-09-30 12:18 | 呼吸器系  

造影剤アナフィラキシーショック予防の有用性は少ない

造影剤によるショックはアナフィラキシー反応ではなく、アナフィラキシー様反応と区別され、“アナフィラキシー様反応は、アレルギー反応でありません。アナフィラキシー様反応は、アレルギー反応に関与する抗体であるIgEが引き起こすのではなく、物質自体によって引き起こされるものです”と説明されている記述(メルクマニュアル)も存在する。
ここでは、“正確な機序は不明であるが、ヒスタミン遊離とマスト細胞の引き金が重症時関連し、IgE関連のメカニズムが特定のケースで疑われている”という旨の記述と、表題にも“anaphylaxis”と書かれてることでアナフィラキシーと記述する。


検査前に問診を全く行っていないとされて、重大な過失が認められた事例(PDF)がある。
確かに、問診結果をカルテに記載してなかったことは非があるのだろうが、問診にて既往がないということであれば、すべてが否定されたのであろうか?造影剤を使う上での前処置上なんらかのインターベンションが変わったのだろうか?その割には補償額の大き過ぎるのではないだろうか?疑問に感じてしまう。
その死にしめる有責性に配分された補償額を求められるのなら納得がいくが、稀な事例で生じたケースに対しても、死を伴えばそれに比例した金額補償を求められるというのは科学性がないと思う。

BMJのシステミック・レビューを見れば、アナフィラキシーショック事故に関して稀であり、前処置が有効であるという科学的根拠があるにもかかわらず、その頻度の少なさで、前処置を否定しているのである。私などはこの論文は十分に科学的であると思うのだが・・・


前投薬が造影剤の重症アナフィラキシーショック予防に有効でないかもしれないが、9つのトライアルのシステミックレビューにて、造影剤後の生命危機をきたすアナフィラキシーは稀であり、メチルプレドニゾロン経口倍量投与でアナフィラキシー予防の可能性はあるが、対象者数が多いので、この有用性に関しては疑問であると結論づけている論文。
 ↓
Severe anaphylaxis due to contrast media is rare and prophylaxis unhelpful
BMJ 2006;333 (30 September)

1975-1996年までの10011成人、9つのトライアルにて、H1抗ヒスタミン(hydroxyzine, clemastine, chlorpheniramine, dimenhydrinate)、コルチコステロイド(betamethasone, dexamethasone, methylprednisolone, prednisolonew6)、H1-H2(clemastine-cimetidine)組み合わせ

2つのトライアル:喉頭浮腫
 oral methylprednisolone 2x32 mg or intravenous prednisolone 250 mg vs 対照 :3/778(0.4%) vs 11/769(1.4%) (オッズ比 95%CI 0.11-0.88)

2つのトライアル:ショック、気管支痙攣、喉頭痙攣
  oral methylprednisolone 2x32 mg vs 対照 :7/3093(0.2%) vs 20/2178(0.9%) (オッズ比 0.28 0.13-0.60)

1つのトライアル:
 intravenous clemastine 0.03 mg/kg+cimetidine 2-5 mg/kg vs 対照 :1/196(0.5%) vs 8/194(4.1%) (オッズ比 0.20 0.05-0.76)






なお、世界的にヨード系造影剤使用は年6000万回にも及ぶそうである。観察データだが、高浸透圧ヨード系造影剤に以前反応した患者は経口プレドニゾン+ジフェニルヒドラミン±エピネフリンをすべきと、GreenbergerとPattersonは結論づけ(J Allergy Clin Immunol. 1991 Apr;87(4):867-72.)られていたとこのと。ただ、専門機関推奨のレジメンもばらつきが見られ、メチルプレドニゾロン+抗ヒスタミン剤の組み合わせや単独のもの、ヒドロコーチゾン静脈注射、ジフェニルヒドラミンの筋肉注射などが見られたそうである。


今、ほとんどの医療機関が“同意書”を求めていると思う。
造影剤アレルギー既往がある事例においては“同意書が法的根拠を持たないという一方向的な司法判断”のため、結果的に萎縮医療を導いているのである。

司法判断が医療の現場をゆがめていると私は思うのだが・・・

by internalmedicine | 2006-09-29 10:48 | 医療一般  

公取委はいつから薬剤の優劣性を評価するようになったのだろうか?

日本はいつの間に公取委が薬剤の優劣性を評価できるようになったのだろうか?


後発医薬品:使用、医療機関に不安--公取委調査
医療機関への聞き取り調査では「先発品メーカーが後発品の不安をあおる説明をした」「後発品の効能が低いというデータを見せられたが、根拠があいまいだった」など、不当な情報提供で後発品採用を妨害する行為が報告された。公取委は「妨害行為は独占禁止法違反に当たる」と指摘している。毎日新聞 2006年9月28日 東京朝刊


どこの大手後発品メーカーもジェネリック薬品の問題点について、納得できる回答をくれないのである。

相変わらず一方的な報道には辟易し、背後のメディアを自由に操る政府筋を思うと背筋寒くなる・・・

by internalmedicine | 2006-09-28 16:50 | くそ役人  

細胞障害性化学療法後のB型肝炎再活動

OccultHBV感染に関連して・・・

HBVの再活動は細胞毒性や免疫抑制罪治療を受ける患者における認識の確立した合併症である。HBs抗原陽性であるHBVキャリアで生じる。HBs抗原陰性でも、抗HBs抗体陽性、抗HBコア抗体陽性例でも生じる。HBV reactivationは認識され、治療が適切でなければ生命を脅かす状態となる。予防的治療を行うことでそのエピソードを減じることができるので医師の認識が必要である。細胞毒性を有する薬剤投与時はルーチンにHBV血清マーカーとHBVDNA値を測定すべき。HBVキャリアおよび抗HBコア抗体陽性例では細胞障害性薬剤投与時モニターは厳重に行うべきである。 Clinical Gastroenterology and Hepatology Volume 4, Issue 9 , September 2006, Pages 1076-1081

by internalmedicine | 2006-09-27 08:48 | 消化器  

『医学部から教官がいなくなる』

2ちゃんねるからコピペ
http://society3.2ch.net/test/read.cgi/hosp/1146646352/312

△○新聞 (200×年○月△日)
『医学部から教官がいなくなる』

「せっかく医学部に入学したのに教官がいない?何のために授業料を払ってるの?」。
今年、教養部から専門課程に進んだ3年生のA君たちは驚いた。
授業をするのは、暇を持て余す近所の爺開業医ばかり。内容は古臭いものばかりで国家試験にすら使えない。数年前から教授や助教授はどの科もゼロ。
最先端医療で活躍する中堅医師の講義を聞けると思った学生たちは大いに失望した。
そのため、学生たちは授業をさぼり国家試験の勉強にいそしむようになった。
こうした傾向は特に新設医学部に顕著だ。
こうなった根本原因には、専門分化が進み必要な医師数が増えてるのに、医師数抑制策をとってきた国の失策がある。
また、もっと根本的な原因として過度の医療費抑制政策がある。薬代と検査機器だけ払い、技量や労働量に見合う報酬を払わないため、大学教官の待遇が最悪で、基幹病院の医師の待遇も悪い状態が放置された。
これまでは、この矛盾は医局の力で、待遇の良い病院と悪い病院を異動させて中和してきた。
しかし、3年前に始まった新研修制度が医局を破壊してしまった。
「専門馬鹿でない何でも診れる医師が欲しい」の他に「財前教授率いる医局を破壊しろ」という素人考えで医師の反対を押し切って導入された新研修制度は、その後の診療報酬大幅削減と産婦人科医師逮捕などもあり、雰囲気をすっかり変えてしまった。
新設医学部の医局は昔から入局者が少なかったが、これがさらに顕著になった。
医局の教官にすれば新入局者が来る見込みがないのでやりがいも旨味もない。
一方、若い医師にすれば指導医のいない医局に入る意味はない。
今後、医療崩壊を防ぐには技量と労働量に見合った待遇にする他ないが、国民の関心は年金や対アジア外交や財政再建である。
ただでさえ少ない医療費を過度に削減したツケは技術伝承不可能という国民に痛みとしてまわってくるのであろうか?

by internalmedicine | 2006-09-26 14:50 | くそ役人  

間質性肺炎の6分間歩行距離による予後推定

酸素を投与している患者で酸素を外させる行為というのは倫理的にどうなのだろう。

この疑問は酸素療法の保険適応を決めるときに感じていたのだが、療養病床の療養区分にて“安静時、睡眠時、運動負荷いずれかで動脈血酸素飽和度が90%以下となる状態であって、酸素療法下では動脈血酸素飽和度に応じて酸素投与量を適切に調整している状態”という留意点が明文化(pdf)されていることでさらに・・・

呼吸不全の定義は動脈中の酸素分圧だけできまるので、一応、最初は酸素なしの状況で評価されるわけだが、診断時だけなのでさほど問題ないのだが、酸素療法を評価は1日1回なのである。これは酸素を毎日外して確認しろということなのだろうか?
倫理的に問題あるとこれを決めた人は思わなかったのだろうか?
(想像緑の足りない役人にはよくあることだが・・・)


間質性肺炎の予後指標にて運動時の低酸素面積なるものが推定因子としてとりあげられたので、趣旨と関係なく・・・思いついた次第で・・・

Idiopathic Pulmonary Fibrosis
Prognostic Value of Changes in Physiology and Six-Minute-Walk Test
(American Journal of Respiratory and Critical Care Medicine Vol 174. pp. 803-809, (2006))
Rationale and Hypothesis:特発性肺線維症は様々な進行状況を呈する致死的疾患である。
6MWにおける歩行距離と酸素飽和度低下量とFVC・拡散能低下に関する予後情報
197名の患者を評価

生理学的な連続変化予後推定は、6MWT基礎値におけるSpO2<=88%の存在/非存在比率により層別化
6MWT間のSpO2<=88%患者の中で、もっとも強い死亡予後推定因子はDLCOの連続変化
6MWT間のSpO>88%において、連続FVC低下やそしてdesaturation areaの増加は死亡率推定となりえる。
しかし、歩行距離減少やDLCO低下は死亡率増加の統計学的なエビデンスとはなりえないほどである。

by internalmedicine | 2006-09-25 14:31 | 呼吸器系  

価格参照制度

現在の保険医療制度を正しく理解していればあり得ない主張である“薬が安価な分、利益が減るので当然使いたくないわけ”などと事実と異なる主張”を見たり、なにか医療に不具合が起きると、“医師会の陰謀”とほんとに信じ、発言する人たちがいるのには驚く。この「医師会の陰謀」というキーワードで検索してみるととてもおもしろい。

コップの中で足の引っ張り合いをする某集団の末端会員として見聞きするだけではそんな力はないし、老人たちの慈善活動・サロン活動であり、時にへんちくりんな行政に荷担させられているお人好し・世間知らず集団としか思えないのだが・・・・。個別利益を追求しまくっている経団連の方の陰謀の方が・・・(笑)

ジェネリック問題は、医師側は、製薬会社同士の利権争いの被害者なのだが、何かというと“医師会の陰謀”とかいわれているのはなんか落胆を通り越して滑稽ですらある。

各国とも、製薬会社に国際競争力をつけさせようとする産業界育成と医薬品コストの軽減という財政的事情という2つの政策の矛盾に陥っているのである。製薬産業育成と財政不安という2つのバランスをいかにとろうかとしている。経団連の主張は自己利益誘導型であり、規制改革・民間開放推進会議(pdf))などを利用したあからさまな行政の掌握が完了しているのである。

今の政治は、安倍だろうが、小泉だろうが、経団連の影響が大であることは自明である。経団連を悪者にしたテレビ放映は絶対に行わない(えない)だろう・・・なんせスポンサーを敵にまわすこととなるのだから・・・故に、悪者=医師会という構図がメディアには便利なのである。後発品に関しての政策も、医師会より彼らの意向が優先されている。
(安倍はフジテレビで「IT化で医療の無駄がなくなる」と語った orz)

'generic brands'は、ジェネリックという誤魔化した言い方でなく、“無印”と言うべきであろう。横文字を用いて高級化イメージを植え付けたコマーシャルメッセージを見る度に違和感を感じる。STT(ジェネリック大手)はまるでジェネリックをブランド化しようとし自己矛盾にみちた自己主張をしているのである。“無印良品”とでも名のればまだしも・・・

厚労省ご承認の「同一有効成分、同一投与方法、同一用法用量、同一効能効果」という安直な表現はジェネリック医薬品製造販売業者への強い追い風となってるのであろう。

日本でも、この「参照価格制度」「固定額」制度の導入は数年前議論になっていた。


ドイツで後発品普及が進んでいる理由はこの参照価格制度であり、その後問題点が生じていることと、フランスがなぜ断念したかが業界筋の主張(http://www.jpma.or.jp/jpmalib/f_f/f&f-07.html)があったようである。




オーストラリアの情報が書かれていた・・・(Editorial:Quality use of generic medicines Aust Prescr 2004;27:80-1)
オーストラリアの政策(Australia's National Medicines Policy)は、ヘルスアウトカムと経済性を最適化するため、ジェネリック薬品導入促進を決めた。
"benchmark brand"と呼ばれる「参照価格制度」は、PBS( Brand Premium Policy) subsidyと呼ばれるものである。
Brand Premium Policy (1990) とBrand Substitution Policy (1994)で、同様な医薬品でもそれぞれの価格を許すものであった。PBS subsidyはいわゆる"bench mark brand"で決定さえるものであり、患者自身がその価格差を負担しなければならないという制度である。



価格参照制度というのはブランドかノン・ブランドを患者自身が選択することとなる制度である。処方箋許可印はこの制度の布石とも読み取れる。
経団連の主張する調剤費用大幅減および処方箋複数回有効性とともに、調剤薬局・薬剤師への過大な負担も出現する。
患者自身にそれほどの正しい情報選択ができるのかはなはだ疑問だが、医師のパターナリズムを完全否定されている時代の流れなのだろう。

by internalmedicine | 2006-09-25 08:40 | 医療一般  

口臭:臨床的レビュー

内科医も時に口臭に関して質問されることがある。・・・専門外ですなんていうと怒られそうなので、レビューを勉強してみた。H.pylori除菌を賢明に推奨している方々がいるが、Evidenceとしてはまだ不明であるので、注意願いたい。


Clinical review Oral malodour (halitosis)
BMJ VOLUME 333 23 SEPTEMBER 2006
(原因)口臭は一過性には多くの人が存在し、8-50%が繰り返し経験しているcommonな病態である。食物残渣と歯・舌の細菌プラークが主な原因であり、口腔衛生の不備、歯周炎・歯肉炎などの炎症によるものと考えられる。いづれにせよ口腔内が原因のことがほとんどであるとのこと。

他の原因として、一過性の睡眠後・時に“morning halitosis”と呼ばれる時がある、これは鼻閉塞、特に上気道感染、特に暑く乾燥した空気下での睡眠で生じるもの

食事性のガーリック、オニオン、スパイス、特にドリアンが最悪で、数時間続く。
タバコ・アルコールはbetel nutなどの臭いが特に続く

気道感染、鼻・鼻腔、扁桃腺、扁桃結石、鼻腔異物、気管支拡張、肺の感染症、気道閉塞なども生じる

全身性疾患はまれであるが、存在する。H.pylori感染も示唆されている。

薬剤でも生じる。

Fish odour syndrome (trimethylaminuria) なども存在する。

だが、客観的に確たる口臭の存在しない、"self oral malodour, halitophobia”と呼ばれ、妄想の一型や単一症状の心気症の事がある。洗口剤、水歯磨きやスプレーを多用、歯磨き・舌磨きに賢明になり、ガムやミントを常にかむようになる。


(治療)口腔衛生が十分でもまだ続く場合は舌に原因があることがあり、tongue cleningが適応となる。
ただ、tongue scrapingは長期間の口臭減少効果に関してエビデンスが限られている。
チューイングガムは一過性の効果のみ

細菌量を減らし、口臭成分を減らす働きをすることを示唆するも、有効性を示すRCTが少ない。
chlorhexidine gluconateは揮発性硫黄成分を産生する細菌を減らし、洗口剤やスプレーは口腔衛生だけの時よりも数時間口臭を押さえる効果がある。
chlorhexidine/cetypyridinium chlorideと乳酸亜鉛を含む洗口座位は口臭を減らす。
しかしながら、長期間chlorhexidineを使うとコストも馬鹿にならないし、口腔粘膜への灼熱感を生じ、色素沈着を生じるという副作用を有する。
二相油・水洗口は数時間口臭を減らす。
cetylpyridinium chloride、chlorine dioxide、塩化亜鉛を含む洗口液は数時間継続する
Tricosanは揮発性硫黄成分に直接作用を持ち、抗菌作用を有する。洗口や歯磨き用に用いられるが、おそらく口臭を減少させるだろう。


【臨床的評価】
Subjective
. 強度:官能的測定法(organoleptic method): 口・鼻と別々の排気で臭いをかぐ、やりかたは簡単で、トレーニングは必要ない
. 定量化:hedonic method:これは臨床的に適応しにくい、トレーニングが必要

Objective
.モニターにて 硫化物を同定すれば簡単、だが、それ以外の原因物質ということもある
(市販の口臭測定器はこれが多いようである)
. ガスクロマトグラフィー:臨床的ルーチンには使えない。
. 細菌同定(たとえば、benzoyl-arginine-naphthylamide test、PCR、暗視顕微鏡):臨床的に不適切

【治療】
. 官能的測定により、口・鼻同時に検知された場合、非口腔内の原因を探り、マネージする
. 専門家・患者自身による歯磨きによる口腔衛生
. 定期的な治療的なクリーニング
. 定期的な抗菌的歯磨き・マウスウォッシュなど
. Chlorhexidine gluconate
. Cetylpyridinium (not available in UK)
. Oil-water rinse
. Triclosan/co-polymer/sodium fluoride toothpaste
. 口腔内衛生が維持できるか定期的に臨床的にレビューすること
. 臨床心理士への紹介


【原因(common)】
口腔内
. 食片圧入(食物が歯にはさまる):Food impaction
. 急性壊死性潰瘍性歯周炎:Acute necrotising ulcerative gingivitis
. 急性歯周炎:Acute gingivitis
. 成人・進行性歯周炎:Adult and aggressive periodontitis
. 歯周炎(参考)
. Dry socket:感染(抜歯)窩、歯槽骨炎など
. 口腔乾燥症
. 口腔潰瘍形成
. 口腔内悪性疾患

呼吸器系
. 異物
. 副鼻腔炎
. 扁桃腺炎
. 悪性疾患
. 気管支拡張症



揮発性食品
. ガーリック
. タマネギ
. スパイスのきいた食品


Possible systemic causes of oral malodour

【全身性疾患】
. 急性熱性疾患
. 呼吸器感染(通常上気道)
. Helicobacter pylori 感染 (?)
. 咽頭-食道憩室
. GERD
. 幽門狭窄・十二指腸閉塞
. 肝不全 (肝性口臭:fetor hepaticus)
. 腎不全 (end stage)
. 糖尿病性ケトアシドーシス
. 白血病
. トリメチルアミン尿症(Trimethylaminuria)
. 高メチオニン血症(Hypermethioninaemia)
. 月経 (menstrual breath)

【物質・薬剤の例】
. アルコール
. タバコ
. Betel(ベテル・チューイングのことか?)
. 溶剤乱用(Solvent misuse)
. 抱水クロラール
. 亜硝酸塩、硝酸塩
. ジメチル・スルホキシド(DMSO)
. Disulphiram
. 特定の細胞毒性薬
. フェノチアジン系
. アンフェタミン類


【口臭を生じる成分】
Volatile sulphur compounds
. Methyl mercaptan
. Hydrogen sulphide
. Dimethyl sulphide
Diamines
. Putrescine
. Cadaverine
Short chain fatty acids
. Butyric acid
. Valeric acid
. Propionic acid

by internalmedicine | 2006-09-22 11:46 | 消化器  

たばこ:疾患・死亡の原因のなかで予防できるもっとも大きな危険因子

新聞というのは背後の圧力で動いているのではないか?

数々の嘲笑をさそう毎日新聞社説などを見ると、そう感じしまうのだが・・・

産経新聞もJTの味方?
JTとしては、7月からのたばこ増税を4.7%の減収要因とするなど、“たばこ包囲網”に危機感を募らせている。 だが、厚労省は「数値目標は韓国のほか、米国、英国、フランスでも導入されている」(健康局)として、数値目標導入の姿勢を崩しておらず、JTとしては、厳しい状況が続きそうだ。(http://www.sankei.co.jp/news/060919/kei018.htm


タバコが、" the leading cause of preventable illness and death "(たばこ:疾患・死亡の原因のなかで予防できるもっとも大きな危険因子)(NIHコンファレンス2006年)ということをお忘れなのでは?

"人口寄与危険率は,集団を対象にし,疾病と要因との間の一般的な関連性の程度を定量的に表現するために算出されたものであり,曝露群に属する特定個人の疾病原因を判定することを目的としたものではないから,それのみによって個人の疾病原因の判定をすることは本来的にできないものである"という司法判断(たばこ裁判:PDF)は、dose-response relationshipを無視するものであり、日本の司法判断の非科学性が証明された。情的な司法判断が横行することとあわせ、その司法の尊厳性は地に落ちている。


2006年6月NIH State-of-the-Science Statement on Tobacco Use: Prevention, Cessation and Controlなる集まりがあり、FINAL STATEMENTが12月のAnn Int Med.に掲載されるとのことで、そのearly releaseがウェブ上公表されている。

その中で、“Understand the role of different media in increasing consumer demand for and use of effective, individually oriented tobacco cessation treatments for diverse populations.”などというのが、メディアの役割と書かれている。日本のメディアはその役割を忘れ、JTという巨大産業や財務省側につくのを是としているのだろうか?


成人および特定の集団の禁煙介入戦略:システミック・レビュー
Systematic Review: Smoking Cessation Intervention Strategies for Adults and Adults in Special Populations
http://www.annals.org/cgi/content/full/0000605-200612050-00142v1
http://www.annals.org/cgi/data/0000605-200612050-00142v1/DC1/1

タバコ使用はUSにおいて予防可能な疾患・死亡原因の第一である。一度タバコ依存が生じると、止めることは困難。タバコ使用によるニコチン依存は長期間・一生涯、禁煙を維持するために妨げとなる。禁煙するための多数の試みがなされ、成功率を倍加、三倍化する助けなしに行われている。禁忌以外をのぞいてカウンセリングや行動療法を含めた禁煙戦略がなされたら、第一・第二の戦略として行われている。
特に、妊娠、禁煙関連疾患にて入院しているときに禁煙へのモチベーションの助けになるようである。多くの組み合わせの状態、精神、認知機能疾患、医学的状況下ではより感度の高い、特異性の高い戦略・サービスが求められる
NIHコンファレンスの背景として、システミックレビューをおこなったもの*self-help、カウンセリング、単剤、合剤、心理学的カウンセリングを伴う薬物療法
self-help単独では無効。カウンセリング+薬物療法は単独、組み合わせで禁煙試みの成功率アップ。効果の上でself-help materialにはdiscrepancyがある2つの研究がある。カウンセリング介入には混合した結果が示され、14の研究で薬物単剤、薬物併用、心理学的介入(±薬物療法)の十分な効果が示された。特定の住民に対するリーチ・治療方法の研究は少ない。

3つの研究で入院患者において臨床的診断が禁煙尤度に影響を与えるという強いエビデンスがないというレビューと一致した結果。合併する心理的状態・薬物乱用問題の患者に関する介入の有効性の新しいエビデンスは乏しい。

by internalmedicine | 2006-09-21 11:04 | 呼吸器系  

マスク酸素投与感染の可能性


SIRSで問題になったinfection control:ガウン・手袋・キャップ・マスク着用とポリス・ナースの監視(THE LANCET • Vol 361 • April 19, 2003)

<酸素投与やNPPVなどの感染コントロールに関するエビデンス>

酸素マスクによる酸素投与:感染の可能性
Airflows Around Oxygen Masks
(Chest. 2006;130:822-826.)
laser sheetでマスクからの呼気空気を照明(イメージ?)し、微細なトレーサー煙を含む状態で撮影。
デジタル画像にて解析し、0.40mの距離に到達。


Noninvasive Positive-Pressure Ventilation
(Chest. 2006;130:730-740.)
・マスクからリークされた空気のジェット噴出流の放射状距離は0.25m(10cmH2) IPAP適応時マスクから)
・HPSの矢状断面から60-80mmほどで噴流最高
・nasal bridgeリークなしの場合、マスクからの0.40mまで排気孔からのジェット噴流が増加し、患者の約0.28mの高さまで到達。
・IPAPを18cm水柱まで増加させたとき、病棟の天井にそって水平に0.45mほど広がる

by internalmedicine | 2006-09-20 08:21 | 呼吸器系