<   2006年 10月 ( 38 )   > この月の画像一覧

 

被害者(と思い込んでいる人も)は何をやっても良い?

◆阪神大震災:
赤いパトランプに吸い寄せられるように、重傷を負った家族を運んでもらいたい被災者が、数かぎりなく後を追ってくるのだ。

誰も、「 人命救助という仕事を、疎かに考えている者 」 などいない。

全員を救えない口惜しさに苛立ち、涙を拭いながら目的地に向かう隊員の背中に、「 人でなし 」 と叫ぶ人々の罵声が浴びせられる。

辛いのは、けして被災者だけではなかった。

呼吸も、心音も聞こえなくなった体を引き離し、次の怪我人のもとへ蘇生に用いる器具を運ぼうとすると、遺族から殴られた隊員もいる。

http://www.enpitu.ne.jp/usr7/bin/month?id=73529&pg=200501


◆日航機墜落:
遺体確認が難航したため何日も腐臭の漂う中徹夜し、日航社員との区別がつかない遺族たちには怒鳴りつけられ、それでも裏方として報道されることもなかった人々もいたのだ。
遺族から殴られ鼻血を流している社員にも「我慢するんだぞ。我々は裏方に徹するんだ」と諭すしかなかったと、大手葬儀社の常務は語る。

http://www3.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=324442&log=200508


◆産科:
亡くなった母親は後で死亡率の高い羊水塞栓症だったことが分かったが、直後には医療ミスを疑われた。遺族から殴られ、警察では六時間も取り調べを受けた。

http://sword.txt-nifty.com/library/2006/10/_19__d498.html


◆いじめ:
「娘が学校でいじめられた。仕返しにやった」。27日、宇都宮市で登校中の小学生の列に車で突っ込み、さらに刃物と拳銃を手に近所の家に上がり込んだという男は、そう供述している。「いつかこういうことがと思っていた」と近所の住民。だれか男を止めることはできなかったのか。

 殺人未遂などの容疑で捕まったのは、藤田七生容疑者(64)。現場は藤田容疑者の自宅の目の前。集団登校の集合場所の近くだった。この学校に藤田容疑者の娘も最近まで通っていた。

 藤田容疑者は児童の列に車で突っ込み、さらに近くの民家に車を突っ込んで止めた。
 そして、この家に玄関から土足で上がり込んだ。
 この家の人によると、両手に刃物と拳銃を持ち、無言のまま、廊下を3メートルほど入ってきた。
 2階から階段を下りてきたこの家の長男の会社員(45)が、後ろからかかえて外に引きずりだした。
 「息子がいなければ死んでいたかもしれない」。長男の母親(70)は興奮ぎみに話した。

 「娘がいじめられている」などと主張する藤田容疑者は、この家と3年ほど前からトラブルになっていた。この母親のことを「うそつき」と呼び、車で幅寄せするなどのいやがらせをしていたという。
 家人はこれまでに3回、警察に相談した。今年8月には直接、宇都宮南署に出かけた。「事件がないと動かないのか」と言うと、「何かあったら110番して下さい」と言われたという。家人は「本当に事件が起きてしまった。お役所仕事だ」と話している。

 近所の住民たちの話を総合すると、藤田容疑者は数年前から、現場の目の前にある家に妻と娘と3人で住んでいた。仕事には就いていない様子で、妻が働きに出ていた。
 しかし、妻と娘は9月ごろに家を出て、現在は一人暮らしだった。住んでいた一軒家の大家によると、藤田容疑者は今月25日に突然「引っ越すことにした」と言いに来て、26日には荷物を出していたという。(一部略)

http://www.asahi.com/national/update/1027/TKY200610270198.html

by internalmedicine | 2006-10-31 15:11 | メディア問題  

クラミジア咽頭感染症

第一製薬のパンフレットをみて驚いた

CSW(Commercial Sex Worker)、一般女性ともこの感染比率が多く、咽頭感染の無症状ということで、その広がりに懸念が生じる。


a0007242_16312871.jpg


子宮頚部感染比率は、CSWが33.3%、一般女性が7.9%でC.trachomatis感染
咽頭感染比率は、CSWで22.5%、一般女性5.2%
子宮頚部感染のうち、咽頭部感染は、CSWで67.6%、一般女性55.6%




a0007242_1635284.jpg


無症状比率は子宮頚部58%、咽頭管腺87%


原著:[Prevalence and treatment of pharyngeal Chlamydia trachomatis infections]
Jpn J Antibiot. 2006 Feb;59(1):35-40.


女性では子宮頸管炎、骨盤内付属器炎(PID)、肝周囲炎(Fitz-Hugh-Curtis症候群)、不妊などで、男性では男性では尿道炎。
男性でも無症状感染2%程度有るというオランダの報告

by internalmedicine | 2006-10-30 16:31 | 感染症  

BUILD-1 study:トラクリアの特発性肺線維症へのRCT

特発性肺線維症にTracleerは無効?
希少疾病用医薬品:「肺動脈性肺高血圧症」治療薬「トラクリア®錠62.5mg」(世界で初めて製品化に成功した経口エンドセリン受容体拮抗薬(ERA))だが、この薬剤の肺線維症への治験結果である。・・・他の薬剤と同様、治療効果としては今ひとつなのだろうが、効果のある一群があるという事実は大事だろう。

BUILD-1 study(Tracleer:経口のdual endothelin receptor antagonistのランダム化前向きプラセボ対照治験)で、特発性肺線維症への安全性と有効性を示すものであった。プライマリ・アウトカムである6分間歩行距離の改善を認めなかった。
研究者たちは安全性が確認されたと成功を強調し、病理にて特発性肺線維症と確定した症例のpost-hoc解析で6分間歩行距離の改善、特定のケースで酸素化良好などで、自己評価している。
・運動時低酸素を認めた56名のTracleer患者のうち7名でトライアル終了時酸素化改善(4%以上改善)みた。
・57名のプラセボではわずか1名(1.8%)で改善のみ。
・数は少ないが、有意差は認めた。
・7名のTracleer患者では肺活量の改善も見られた。

Brown KK et al. "Effects Of Bosentan On Oxygen Pulse Oximetry (SpO2) During Exercise In Idiopathic Pulmonary Fibrosis (IPF) Patients: The BUILD 1 Study." Chest 2006; 130(4): 151S-c-152S-c.

by internalmedicine | 2006-10-30 08:52 | 呼吸器系  

異常言動との関連みられず タミフルで厚労省研究班


 インフルエンザ治療薬タミフルの服用後に、子どもが異常な言動を見せ交通事故死も報告されている問題に関連し、厚生労働省研究班(主任研究者・横田俊平横浜市立大教授)は29日までに、タミフル服用と異常言動の間に関連はみられなかったなどとする調査結果をまとめた。
 研究班は、12都県の子どものインフルエンザ患者約2500人を対象に、治療薬の種類と異常言動の有無などについて、医師や患者の家族へのアンケートを実施した。
 患者の約9割がタミフルを服用していたが、異常言動がみられたのは服用者の11・9%。一方、タミフルを服用しなかった患者で異常言動があったのは10・6%で、統計的な差はなかった。
 横田教授は「今回の結果からは、タミフルと異常言動との間に関連性はないと言える。しかし調査はまだ十分ではなく、今後はタミフルを服用した時間や異常言動が起きた時間なども調べ、関連の有無をさらに調査したい」と話している。
河北新報社



昨年、H17.11月の各新聞社記事に、“タミフル服用者、日本で12人死亡=製造元に情報提供要請-米FDA ”というのが掲載された。
内容は、
タミフルの死亡・神経性心的イベントの報告は、ほぼ日本からだけであり、今後の適正な評価としては異常である。FDAはHoffman-La Rocheからの追加情報を要求している”
というものであり、むしろ、日本の報告に疑義を差し挟んだのであるが、メディアはタミフルの有害性調査に着手と誤報というか、恣意的とも感じられるミスリーディングを行っているのである。


日本国民だけが、日本の限られた医者と日本の多数のマスコミにより、右往左往されたわけだだ。“タミフル脳症”なる病態を作り上げた・・・日本の医療情報の特殊性というものを今ひとつ考える必要があろう。

by internalmedicine | 2006-10-29 17:53 | 呼吸器系  

Podcasting


*Podcasting

Nature:http://www.nature.com/nature/podcast/index.html
(Script有り)

Science(AAAS):http://www.sciencemag.org/about/podcast.dtl



Lancet:http://www.thelancet.com/audio
Listen to The Lancet紹介サイト

New England Journal Medicine:
(説明:http://content.nejm.org/misc/podcast.shtml)
Current IssueからAudio Summary, Recet NEJM Audio などを直接クリック

Audio Interview(Script<文献>有)

Recent NEJM VIDEOはおすすめ(Script有、動画)

Audiosummary(外部まとめ:PODCAST directory.com)


McGraw-Hill's Access Medicine:
http://books.mcgraw-hill.com/podcast/acm/(Harrison’s Update、Hurst's the Heart Updateを含む)

MedicineNet:
http://www.medicinenet.com/script/main/art.asp?articlekey=47344
Doctors On Health

SoundPractice.Net:
http://soundpractice.net/
Indiana University School of Medicine and WFYI Public Radio

by internalmedicine | 2006-10-29 12:04 | メモ  

糖尿病患者のスタチン治療は肺炎リスクを抑制?

スタチンが肺炎で入院した患者の予後改善があることが知られていたそうで、糖尿病衣による肺炎リスク増加を、スタチンが改善する効果があるかどうかのケース対照研究。
スタチン使用は、糖尿病患者の肺炎リスク減少に有益であり、心血管疾患リスク低下に加え、スタチンは気道感染予防効果も見られた。



Statin treatment and reduced risk of pneumonia in patients with diabetes
Thorax 2006;61:957-961

対照:糖尿病(1,2型)診断された患者1987年6月1日から2001年1月21日までのUK General Practice Research Databaseリスト患者、肺炎と初回診断された患者で調査
【結果】4719名の1.1%にスタチン処方、15322名のマッチさせた対照では2.1%で、粗オッズ比 0.51 (95%CI 0.37-0.68)
補正後で肺炎リスク有意な減少:補正オッズ比 0.49 95%CI 0.35-0.69
相関関係は心血管疾患、肺疾患といったサブグループでも一致し、他の処方薬剤とは独立した因子であった。



肺機能低下を予防するという報告もあるようである。
CHEST 2006: Abstract 180S-c.  October 23, 2006.

<FEV1>
非スタチン投与群:FEV1減少 88ml/年
スタチン投与群:FEV1減少 12ml/年(P < .0001).

<FVC>
非スタチン投与群:23mL/年減少
スタチン投与群:125 mL/年増加 (P < .0001).


あまりにきれいに改善しているので・・・ホントかなぁ・・・と


心血管疾患のpleiotropic action(Circulation. 2004;109:III-39 – III-43.)以外に・・・

・市中肺炎入院患者の30日死亡率への予防的影響
Respir Res. 2005 Jul 25;6:82.
・重症敗血症減少
Circulation. 2004 Aug 17;110(7):880-5. Epub 2004 Aug 2.
・老人の股関節骨折リスク減少
JAMA. 2000 Jun 28;283(24):3211-6.
・黄斑変性症
Br J Ophthalmol. 2005 Sep;89(9):1171-5.
・スタチンや他高脂血症治療薬の使用はうつ・自殺と関連せず。現行のスタチン使用は心血管イベントなどの減少により結果的にうつ抑制の可能性
Arch Intern Med. 2003 Sep 8;163(16):1926-32.

by internalmedicine | 2006-10-29 11:46 | 呼吸器系  

「“原因”は病理によってのみ確定されるのであり、“疫学”によっては確定されないのである」

たばこ病訴訟判決に関して2004年のLancetの記事(The Lancet - Vol. 363, Issue 9423, 29 May 2004, Pages 1820-1824)をみたところ興味ある記載を見いだした。全国の疫学専門の先生方はこれを黙ってみていたのだろうか。

“要因は、可能性であり、原因でない”
【蟹沢成好 Japan Tobacco's primary expert witness Naruyoshi Kanisawa, a pathologist and grantee of Japan's Smoking Research Foundation (an industry body within the Ministry of Finance)】

Ref.)http://www.anti-smoke-jp.com/saiban/ikensyo.htm


「“原因”は病理によってのみ確定されるのであり、“疫学”によっては確定されないのである」
Ref.)Kanisawa N. Ikensho [Expert report], in Japanese, prepared for the Tobacco Disease Lawsuit; 2001, p 39(http://www.anti-smoke-jp.com/saiban/


“肺癌の原因は病理によってのみ確定されるのであり、“疫学”という証拠をいくらあげても無駄だよ”という意見書が大幅に採用され、司法判断が下されているのである。

疫学者はこの裁判に対して、批判してないのだろうか?

ほんとに、すべての肺癌の原因が“現行の病理により確定”できるのだろうか?

では、この病理学者に個々の肺癌の事例について、原因を特定していただきたく思うのだが・・・

交通事故にあった原因はすべて事故現場にあり、その前のいねむりの状態や急いでいる状況などには関係ないといっているようなもので、ほんとにそうなのだろうか?

・・・詭弁にすぎないと思うのだが、判決上の重大な根拠として採用されている。


我々医療者は警察・検察・裁判所など司法判断により、医療の現場がかき乱されつづけている。
業務に対する超人的な要求を是認され、感情論主体の科学的根拠を無視した科罰的内容が続いている。

医療者全体に司法不審が増している。この状況は、患者や一般国民に対して利にはならない。

医師側各団体がその意見を公的に表明することが、まだ少ないが、次第に増えてきていることは当然のことだと思う。
司法判断にばかげた素人判断が含まれているときには、日時を置かず、即座に、専門的意見を表明すべき・・・私はそのようにおもうのだが・・

by internalmedicine | 2006-10-28 11:53 | 呼吸器系  

アルコールによるえん下障害

日本の論文で、老人でアルコール摂取が嚥下へ悪い影響を与えるとのこと

Effects of menthol on the triggering of the swallowing reflex in elderly patients with dysphagia
British Journal of Clinical Pharmacology, Volume 62, Number 3, September 2006, pp. 369-371(3)
To investigate the effect of menthol on swallowing reflex sensitivity in elderly patients with dysphagia.
施設入所老人患者で LTSR( latent time of swallowing reflex )を測定
1mlの液体を咽頭へ注入する試験
LTSRはメタノール濃度依存的に短縮
LTSRは水の 13.8 s [95% confidence interval (CI) 11.1, 16.5] by 10 −2m mentholで9.4 s (95% CI 7.1. 11.8)

日本人とCaucasianのアルコールの健康への影響というのは違う可能性がある。たとえば、喘息のアルコールによる悪化というのは日本で目立つ。
J Allergy Clin Immunol. 1996 Jan;97(1 Pt 1):74-84.

上記現象が、インターナショナルな現象なのか・・・興味あるところである。

by internalmedicine | 2006-10-27 14:58 | 医療一般  

間接喫煙

間接喫煙は、EPA(the Environmental Protection Agency)においてヒトの癌原因としてGroup Aとして分類



"間接喫煙”(secondhand smoke)
 ・sidestream smoke:タバコの燃える端から立ち上るもの
 ・呼気のmainstream smoke:喫煙者の呼気成分

以前は、ETS(環境喫煙)と称されていたが、secondhand smokeの方が言い当ててると言うことで、現在はETSは使われなくなっている。

4000以上の化学物質
少なくとも250種類の毒性・発ガン性化学物質(The National Toxicology Program)
発癌物質50種超

小児への暴露
* 間接喫煙のリスクのないことが当然で、たとえ短時間の暴露でも危険
* 平均的に、間接喫煙の子供の方が非喫煙者より暴露リスク高い
* コチニン値に基づくと、米国では3-11歳で2200万人の子供、12-19歳で1800万人の子供が間接喫煙にさらされている(2000年)
* 家庭内に少なくとも一人の喫煙者がいると、通常の大人より喫煙暴露が有意に大きい
* 3-11歳の子供は非喫煙者の大人よりコチニン濃度が高い
* 喫煙者のいる仮定の子供は、喫煙者のいない家庭よりコチニン濃度が高い

子供への影響
*成長故に、間接喫煙の有害性は乳児・幼児、若年児童で特に影響が大きい。
*妊娠中の母体の喫煙および出生後の間接喫煙はSIDSの死亡リスクが高い。
*母親が妊娠中間接喫煙にさらされた場合、低体重児となるリスクが高い、より虚弱で、多くの健康問題リスク増加の可能性が高い。
*妊娠中の母体の喫煙・間接喫煙は赤ちゃんの出生後の他の赤ちゃんより肺に影響をあたえ、多くの健康問題を生じやすい。
*間接喫煙は、乳幼児・低学年児の下気道感染、気管支炎・肺炎の原因となる。
*すでに喘息を有する子供の間接喫煙は喘息発作回数・重症発作を増加させる。
*間接喫煙は、呼吸器症状、咳、痰、喘鳴、息切れの原因となる。
*間接喫煙児童は耳感染、特にチューブ挿入やドレナージ処置必要性と関連。

Tobaco Information and Prevention Source(TIPS)

by internalmedicine | 2006-10-26 11:04 | 呼吸器系  

薄切CT検診は手術可能なStage Iの肺癌検出に役立つ

肺癌リスクを有する人に対する薄切CT検診の有用性が確定的になってきた印象をもつが、多方面の議論も出てくるかもしれない。

Survival of Patients with Stage I Lung Cancer Detected on CT Screening
N Engl J Med 2006;355:1763-71.

対象者:

40歳以上
肺癌リスク
 ・喫煙癧
 ・職業上暴露(アスベスト、ベリリウム、ウラニウム、ラドン)
 ・間接喫煙



I-ELCAPレジメンに従ったCT検診は手術可能なStage Iの肺癌検出に役立つことが判明した。肺癌死亡の80%を予防できる可能性が示唆されたのである。
USでは、肺癌診断17万3000名の診断、16万4000名の死亡がある。肺癌として診断されている人の約95%が死亡しているのである。

40歳以上のリスクはベースライン調査時1.3%、年次検査時0.3%の発見率であり、乳ガン発見比率(ベースライン調査時 0.6-1.0%、年次検診時 0.2-0.4%)より若干高い。

故に、高リスク患者への薄切CTの意義は確定的なのでは無かろうか・・・という論文



1993年、Early Lung Cancer Action Project (ELCAP)が開始され、肺癌の早期診断のため、スパイラルCTを利用し、喫煙者を対象としたものである。
肺癌診断された80%超の人がStage Iの肺癌であったというものである。
この結果、アップデートされたプロトコール適応が確立の方向へ動いている
しかし、肺癌リスク状態にある無症状対象者に対する検診を正当化するに十分な早期介入となるかどうかという疑問が呈されていた

スパイラルCT検診で、Stage Iの肺癌に関する、手術例を含めた全例を報告したもの

大規模共同研究で、31567名の無症状肺癌リスク患者をlow-dose CT施行(1993-2005)、27456名については、7-18ヶ月後再度検診を行った。
10年肺癌生存率を推定、生検で確定し、治療の種類は問わない。切除標本を病理委員会でレビューされた。
肺癌診断:484名、412名(85%)がStage Iであり、10年生存率は88%(95%CI 84 ~ 91)と推定。
診断後1ヶ月以内手術施行302名のStage Iでは、生存率は92%(95% 88 ~ 95)
治療を行わなかった8名は診断後5年以内に死亡
a0007242_962442.gif

毎年のスパイラルCT検診は治療可能な肺癌検出に役立つ。
“Annual spiral CT screening can detect lung cancer that is curable.”



組織型
【ベースライン検診時診断】
・腺癌
気管支肺胞上皮型 20
他の型 243
・扁平上皮癌 45
・腺扁平上皮 3
・非小細胞(分類不能) 5
・神経内分泌
非定型的カルチノイド 2
大細胞 15
小細胞 9
・他 6

【毎年検診時診断】
・腺癌
気管支肺胞上皮型 1
他の型 30
・扁平上皮癌 14
・腺扁平上皮 0
・非小細胞(分類不能) 2
・神経内分泌
非定型的カルチノイド 1
大細胞 8
小細胞 7
・他 1




一般住民で肺がんリスクと考えられるのはたばこなのだが、それでもJTは抗弁するのである。そして、それを是認する司法・・・
JTは「嗜好(しこう)品への判断に国家権力が介入すべきでない」と、数値目標設定に反対。さらに、たばこ増税による特定財源化についても「財政の硬直化を招く」と批判する。
JT、喫煙率引き下げ数値目標で厚労省に反論
Sankei (09/19 21:37)



by internalmedicine | 2006-10-26 08:41 | 呼吸器系