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ヒトパピローマウイルスワクチン


グラクソ・スミスクラインplc(本社:英国 以下GSK)は、子宮頸がん予防ワクチンCervarixにより、ヒトパピローマウイルス(HPV)のタイプ16と18を原因とする前がん病変に対して4年半以上の間100%の予防効果を示したという追跡調査の結果があり、HPV16と18のタイプは子宮癌約70%、陰部疣贅約90%関与している。
gsk プレスリリース

臨床治験中の記事

ヒトパピローマウイルス(HPV)6、11、16、18型を対象にした新しいワクチンであるメルクのGardasilは、9-26歳の若年女性に認可が昨年でている。


Prevalence of HPV Infection Among Females in the US
JAMA. 2007;297:813-819. フルテキスト
HPVワクチンは2006年6月にライセンスを受け、11-12歳に推奨されている。

US内でのHPVの頻度を推定を自己採取膣内スワブにて調べた2003-2004年National Health and Nutrition Examination Survey

HPV頻度は26.8%(95%CI 23.3-30.9%)





日本では手元の資料では・・・・
子宮頸部細胞診正常の女性においても,一度の検査でHPV 感染が10% 以上が検出され(Int J Cancer 1990 15 ; 45(5): 990―992.),そのほとんどで短期間にHPV が消失することが知られている.つまり,HPV 感染はかなり多くの人(おそらくは半数以上)に起こり,そのごく一部で持続感染が起き,その一部がCIN になり,またその一部が子宮頸癌になるのである.
(日医雑誌第126巻・第9号/平成13(2001)年11月1日)


日本でも早く適応になってほしいものだ

by internalmedicine | 2007-02-28 14:47 | 医療一般  

抗酸化サプリメントは寿命を短くする

抗酸化サプリメントなんて・・・いいかげん・・・めざめなさい! ・・・ちょっと古くなった台詞を言いたくなる


抗酸化サプリメントは寿命を短くする・・・この種のビタミンを含む抗酸化作用をうたい文句商品のadverse effectのエビデンスが累積されつつある


Mortality in Randomized Trials of Antioxidant Supplements for Primary and Secondary Prevention
Systematic Review and Meta-analysis
JAMA. 2007;297:842-857.


抗酸化物質というのがいくつかの疾患のリスク減少すると信じられている。しかし、発表された論文を見る限り抗酸化サプリメントは胃腸ガンの影響はないし、全原因死亡率を増やす可能性がある。一部セレニウムが検討不十分であるが・・・
今週のJAMAでは、ベータカロチン、ビタミンA、E、ビタミンC(アスコルビン酸)、セレニウムの全原因死亡率への検討が一次予防・二次予防トライアルで検討されている。
著者らはベータカロチン、ビタミンA、E単独及び他の抗酸化サプリメントと組み合わせることで、全原因死亡率を増加させることが判明した。



68のランダムトライアル 232606名の検討(385の論文)

Data Synthesis
低・高バイアストライアルをpoolし検討、死亡率に関して有意な影響なし(RR, 1.02; 95% CI, 0.98-1.06)
多変量解析にて、低バイアスリスクトライアル(RR, 1.16; 95% CI, 1.05-1.29)やセレニウム (RR, 0.998; 95% CI, 0.997-0.9995)では有意に死亡率と関連

47の低バイアス、180938名検討のトライアルでは、抗酸化サプリメントは有意に死亡率増加(RR, 1.05; 95% CI, 1.02-1.08)
低バイアスリスクトライアルでは、セレニウムトライアルを除外した後、βカロチン、ビタミンA、ビタミンEの単独、組み合わせで有意に死亡率増加
ビタミンC、セレニウムは死亡率への影響はなかった。




無効な根拠だけでなく、有害性根拠の集積があることをメディアでは報道されない。cnn、abc、nbc、Foxなど外国でも同様なようである・・・いつもはJAMAとリンクする癖に・・・
・・・っておもったらロイターに小さく掲載されていた。日本のメディアの出方に興味がある




ビタミンで心筋梗塞二次予防を悪化・・・ホモシステイン仮説の否定
http://intmed.exblog.jp/3331974/

ビタミンCの心臓疾患リスク減少効果は、社会階層の影響で説明できる
http://intmed.exblog.jp/2156815/


健康女性にアスピリン、ビタ・ミンEの予防効果証明できず、アスピリンと肺癌の興味ある関係
http://intmed.exblog.jp/2075496/

ビタミン・ミネラルは感染症予防にも疑問
http://intmed.exblog.jp/1847816/

AHAステートメント:抗酸化ビタミン・サプリメントと心血管リスク減少
臨床治験で一般的に抗酸化サプリメントの心血管合併症・死亡率減少に関する有益性を示す事ができなかった。
http://intmed.exblog.jp/1841987/

抗酸化作用のアレルギー性疾患悪化仮説
http://intmed.exblog.jp/1797684/

抗酸化ビタミンは、消化器癌を予防せず、全原因死亡率を増加させる。
http://intmed.exblog.jp/1519374/

なぜ大企業はサプリメントに手をだすのか?
http://intmed.exblog.jp/1537000/

コエンザイムQ10サプリメントの心血管系疾患へ投与する価値はまだ疑問下のままで、はたして利益であるのか有害であるのか肯定否定のエビデンスさえない。
http://intmed.exblog.jp/1345537/

ビタミンCもサプリメントとして多く摂取すると有害?・・・今回は糖尿病患者のみ
http://intmed.exblog.jp/1328956/


高用量ビタミンEは寿命を短くする 続編
http://intmed.exblog.jp/1323743/

by internalmedicine | 2007-02-28 10:13 | Quack  

病院とプライマリ・ケア医とのコミュニケーションと情報伝達



ポイントを抑えた紹介状・サマリーってのは、病院医師・プライマリ・ケア医とも永遠なる課題なのかもしれない。患者の問題点が整理されておれば自ずとポイントもはっきりしているはずなので、結局は臨床の能力に係わるって事なのかもしれない。


日本の開業医のほとんどは勤務医を経験しているわけで、紹介状と共に送られた患者を診ることを経験し、退院時にサマリーを書き、それを紹介先に添付するということもほぼ経験していると思う。

今思えば、私自身亜h、一般病院を経験したとき、結構いい加減にしてたなぁ・・・と今更ながら思い、今の先生たちはほぼきちんと退院サマリーを書いてよこすので感心する。

JAMAの論文を見る限り、日本の方がきちんとしてるんだなぁ・・・我々の勤務医時代よりひどいのかもしれないアメリカの病院とプライマリ・ケア医とのコミュニケーション・・・マスゴミはそれでもアメリカの医者の方がしっかりしていると信じ切っているんだろうなぁ・・・と


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病院ベースと外来プライマリ・ケア(PCP)のコミュニケーションの遅れと不正確性があれば、患者のケアに不都合を生じる可能性があり、情報伝達が完全かどうか不明である。
Kripalaniらは病院-PCP間のコミュニケーションと情報伝達不足の種類と頻度を調査
その同定による介入によりこのプロセスが改善したかどうかの調査。

結果、コミュニケーションの遅れと欠如が普通に見られ、介入、たとえば、コンピュータによる退院サマリーと患者にそれを運ばさせることが患者・医者コミュニケーションの改善をもたらす。

Deficits in Communication and Information Transfer Between Hospital-Based and Primary Care Physicians
Implications for Patient Safety and Continuity of Care
JAMA. 2007;297:831-841.
情報源:MEDLINE (through November 2006), Cochrane Database of Systematic Reviews, and hand search of article bibliographies.

退院時コミュニケーションと情報伝達の観察研究(n=55)と情報伝達改善介入対照研究(n=18)

退院時コミュニケーションの利用、時間の遅れがないか、内容、フォーマット、PCPの満足度
介入の結果は時間の遅れがないか、正確性、徹底性、総括的情報伝達の質

病院医師とPCPの直接のコミュニケーションは頻回ではない:3%-20%
退院後来院時の退院サマリーavailabilityは低い:12-34%
4週間後poorのまま放置:51%-77%
フォローアップ受診時のケアの質25%に影響を与え、PCPの不満をもたらす。

退院サマリーの質としては
・重要な診断検査の欠如:33-63%
・治療・入院時経過の欠如:7-22%
・退院時処方の欠如:2-40%
・退院時未解決の検査結果欠如:65%
・患者・家族のカウンセリング欠如:90-92%
・フォローアッププラン欠如:2%-43%

いくつかの介入、コンピュータベースによる退院サマリーや患者にそれを運ばせることは退院時コミュニケーションの時間短縮につながる
もっとも適切な情報を強調する標準フォーマットを使用することで文書の質を改善することとなる

by internalmedicine | 2007-02-28 09:16 | 医療一般  

食事由来のビタミンCと白内障

なにが“医療の読売”だ・・・ゴミ情報の読売ではないか! ちゃんと食事由来のビタミンCと書け!
決して新しい事実でもなく、さらに、介入試験(ネガティブな結果)が行われていることなのに・・今更ながら・・・新聞記者のレベルの低さに絶句してしまう



ビタミンCで白内障予防、発症リスク約4割減
2月27日12時40分配信 読売新聞


 ビタミンCを食事からしっかり摂取している人は、老人性白内障になりにくいことが、厚生労働省研究班(主任研究者=津金昌一郎・国立がんセンター予防研究部長)の疫学調査で明らかになった。

 加齢に伴って起きる水晶体のたんぱく質の酸化が老人性白内障の原因と考えられているが、研究班は「ビタミンCには、これを防ぐ働きがあるとみられる」としている。

 調査は、1995年に45~64歳だった約4万人を対象に行われた。食事の内容からビタミンCの平均摂取量を割り出した上で、2000年の時点で、老人性白内障と診断されたかどうかや手術歴などを尋ねるなどして、摂取量と、この目の病気を患う危険性との相関関係を割り出した。


あくまで食事由来のビタミンCなのだが、マスコミにかかればそういうことは無視・・・サプリメント業者や製薬会社に配慮か?

だいたい、ビタミンCと白内障に関しては、ある程度エビデンスのある話であり、今更?という気もする。


比較的栄養の良い老人での7年間の研究ではビタミンC、E、ベータカロチンでは明らかな効果はなかった
Arch Ophthalmol. 2001 Oct;119(10):1439-52.

・抗酸化の白内障進展予防効果は非常に少ないか、臨床的な、あるいは、公衆衛生上の意義は非常に少ない。論理的根拠として健康である人々の抗酸化サプリメントは除外すべき
Nutritional supplementation to prevent cataract formation.
Dev Ophthalmol. 2005;38:103-19.

by internalmedicine | 2007-02-27 14:42 | Quack  

にんにく及びその関連サプリメントでコレステロールは下げません

あるある・みのもんた的情報番組の骨格

“なんたらαという成分も含まれ、血液中のコレステロール値上昇を抑えます。食物βはこのなんたらαを多く含み、悪玉コレステロールを回収して動脈硬化を防ぐ働きがあります。”

・・・というfood faddism

にんにく も その根拠無しという報告

Effect of Raw Garlic vs Commercial Garlic Supplements on Plasma Lipid Concentrations in Adults With Moderate Hypercholesterolemia
A Randomized Clinical Trial
Arch Intern Med. 2007;167:346-353.
192名のLDLコレステロール 130-190mg/dLの対象者を4群にランダムに割り当て

1)生ガーリック
2)粉末状のガーリックサプリメント
3)熟成したと称するガーリック抽出物サプリメント
4)placebo

ガーリック製品は平均サイズのガーリック小鱗茎と同等のもの

6ヶ月間6日/週


4群とも保持率87-90%、トライアル中の品質は安定
統計学的にLDLコレステロールの濃度は有意な影響を与えなかった




にんにく・・・やら、ニンニクパワーやら、商業主義そのものの正体をマスクしてCMなどを流している。
“あるあるで実証という”すばらしいサイトもあるようで・・・



“なんたらパワー”というのはだいたいインチキが多い・・・パワーリハビリ然り・・・と書くとまずいか、国の推進事業だったわけだし・・・

by internalmedicine | 2007-02-27 11:13 | Quack  

SCORED:CKD予測モデル



SCreening for Occult REnal Disease (SCORED): A Simple Prediction Model for Chronic Kidney Disease
Arch Intern Med. 2007;167:374-381.
【方法】SCORED(SCreening for Occult REnal Disease)という国家的調査で横断的研究
CKDの尤度増加する対象者を特定しようとするルーチン検査を探る者
8530名の成人で、CKDの定義を糸球体濾過量60mL/min/1.73 m2未満と定義

年齢(P<.001)、女性(P=.02)、様々な健康状態(高血圧[P=.03]、糖尿病[P=.03]、末梢血管疾患[P=.008]、心血管疾患[P=.002]、うっ血性心不全[P=.04]、蛋白尿[P<.001]、貧血[P=.003])はCKDと相関

多変量解析モデルにて内部・外部データ評価
スコア4以上で診断基準を検診のカットオフ値として選ばれた
(感度 92%; 特異度 68%; 陽性予測値 18%; 陰性予測値 99%).



この分析にも、蛋白尿が含まれていることに注目

08年4月導入の新健診対象から一時期検尿がはずされていたことを考えると、日本の健康行政の問題点に気づく

検診を決めるお偉いさんというのはその道の専門家集団である学会の方々に事前にネゴシエーションしないものなのだろうか?普通は専門家に相談すると思いこんでたが・・・専門家同士のリスペクトも足りない日本
 08年4月から導入される新しい健康診断(新健診)で、尿たんぱく検査などの検尿が必須項目からはずされていた問題で、厚生労働省は19日、検尿を従来通り、必須項目とすることを決めた。必須項目から除いたことに、日本腎臓学会などから「腎臓病の発見が遅れ、透析患者の増加を招きかねない」と反発が強く、厚労省側が一転、譲歩した形だ。(朝日新聞 2007年02月19日23時22分)




以下のシスタチンCの日常診療への導入というのはどうなのだろうか?
判断根拠が今ひとつはっきりしないので・・・躊躇せざるえない
シスタチンCの日常診療への導入により腎機能検査はどう変わるか(Nephrology Frontier 4:321-324,2005


尿試験紙法
 ↓(陰性:発熱、運動など)
尿たんぱく(+) and/or 潜血(+) 
 ↓
・sCr高値、Ccr低値 → 治療:ACE阻害剤、ARB、ステロイド、抗凝固薬、抗血小板治療、経口吸着炭素製剤

・Ccr正常 or シスタチン高値 → 治療:ステロイド、ACE阻害剤、ARB、抗血小板薬、魚油

・Ccr正常 or シスタチンC正常 → 治療:抗血小板薬、ACE阻害剤、ARB、魚油、ステロイド

by internalmedicine | 2007-02-27 09:52 | 動脈硬化/循環器  

経口減感作

そういえば、ハウスダスト経口減感作ってのは、以前から製剤が出るという話だったが未だに出てない。経口的減感作療法は抗原作成で有名だった某製薬会社が積極的だったが、有効性が今ひとつだったはず・・その後の開発状況はしらないので、何らかのブレイクスルーがあったかもしれないが・・・

経口というのはBioavailability不確実であり、注射減感作よりやはり安全性はきびしいのではないかと・・・ましてやそれを健康食品のごとく販売するとは・・・



花粉症対策食品で一時意識不明、厚労省が因果関係調査

 厚生労働省と和歌山県は26日、花粉症対策商品として販売されているスギ花粉加工食品のカプセルを飲んだ同県内の40歳代の女性が、全身性のアレルギー反応で一時意識不明の重体になったと発表した。


 女性は2日後に意識を回復し、現在は快方に向かっているという。

 和歌山県によると、食品は山形市の「健森」が製造・販売している「パピラ」。女性は23日夜、カプセル1個を飲用して友人とテニスをしていたところ、約30分後に全身にじんましんが出て息苦しくなった。すぐに病院で受診したが、診察中に口の中が腫れて、気道が圧迫され、意識不明に陥ったという。

 和歌山県から連絡を受けた山形県は24日、食品衛生法に基づき、健森に立ち入り調査をした。

 厚労省では、食品と症状との因果関係を調査している。一方、インターネットなどで花粉症に対する効能をうたって販売している点については、無承認医薬品の広告を禁じる薬事法違反の疑いがあると判断。販売業者の所在地が確認された7府県に対し、こうした販売をやめさせるよう業者への指導を要請した。
2007年2月27日1時34分 読売新聞


by internalmedicine | 2007-02-27 08:56 | 呼吸器系  

蜂を使って病気をみつける?

いぬはおしっこで膀胱癌を見つける
BMJ 2004;329:712 (25 September)
という論文があったが・・・


Martin Giurfaらは、ハチで砂糖水という報償により特異的な化学感覚を訓練して、化学構成成分を分離する能力を持つことを報告。化学物質のペア比較により知覚的な“距離”(perceptual distance)というのを割り当てることとなった。このドットを結合することによりハチによる“知覚空間”の予備的地図が形成され、サイズより化学上の特異的マーカーにより形作られていることが判明した。(LiveScience March 14, 2005 http://www.livescience.com/imageoftheday/siod_050314.html)

このハチの能力を用いて、非合法ドラッグや麻薬検知、結核・ガンなどの疾患に関連した尿中・血中・呼気の試料中の検出にひょっとしたら役立つ可能性があるらしい


爆弾 The New York Times May 13,2002にも


ミツバチ (Apis millifera)は170 odorant receptorを有していることが判明。
ショウジョウバエ (Drosophila melanogaster) の62、蚊(Anopheles gramblae)より多いものであったとのこと・・・
Genome Research 16:1395-1403, 2006

by internalmedicine | 2007-02-26 22:01 | 感染症  

老人施設での研究、ビタミンD高用量投与にて、たった5ヶ月で転倒リスク減少



A Higher Dose of Vitamin D Reduces the Risk of Falls in Nursing Home Residents: A Randomized, Multiple-Dose Study
Journal of the American Geriatrics Society Volume 55 Issue 2 Page 234 - February 2007

対象者は、日々マルチビタミン服用63%
ビタミンD濃度<20ng/mL 54%
前年に62%が転倒

5ヶ月の研究期間にて、転倒比率
プラセボ:11/25
200IU群:15/26
400IU群:15/25
600IU群:15/25
800IU群:5/23

800IU群はプラセボに比較して補正発生頻度5ヶ月で、72%減少(rate ratio=0.28 95%CI 0.11-0.75)
他のサプリメント群とプラセボ比較にて有意差無し


ビタミンDの転倒予防効果/作用機序の解明が参考になった。
RICHBONEのスポンサーシップ


ビタミンDの効果は、腎機能や他の因子、民族性なども関与している可能性があり、今後の検討が必要。ビタミンD中毒などの危険性も考えるべき。

ビタミンDの所要量は1日あたり、5歳以下の幼児で10.0 μg (400 IU),成人で2.5 μg (100 IU)とのことで、800IU=40.0μgとなってしまう。

ネイチャーメイドでも12粒ほど飲まないといけないのだなぁ・・・
・・・で、ネイチャーメイドのこの製品で5ヶ月21420円+血中カルシウムなどチェックもすれば3万円以上・・・お金持ち老人施設ではこういうサービスもあるのかもしれない。

by internalmedicine | 2007-02-26 16:50 | 運動系  

アンチ・エイジング治療 


Cleaveland Clinicの啓発記事はとても役立つ・・・なかなか日本では断言していない一般向け記事が書かれているからだ。
What you can do to live a long and healthy life
加齢というのは、体の多くの部分に関係する、いろんな要素が組み合わさり、複雑なプロセスである。加齢をもたらすすべてを治療できる製品や錠剤、水薬などがあるはずもない。
以下の事に注意して慢性疾患を予防することにつきるのである

果物や野菜を豊富に含む様々な食べ物をとること
健康体重を維持すること
毎日運動をすること
いざとなったときの適切な医療機関を差がしておくこと
サンスクリーンを用いること
禁煙と間接喫煙を避けること
ガンや心臓疾患などの検診を受けること
友人家族と密接な関係にしておくこと

あなたの医師と、健康状態を維持するよう、密接な関係をつくり
加齢を遅くしたり、若返るなどといった製品について、その内幕を質問してみよう。
誇大宣伝や真実の手助けになるだろう。

と、書かれている。

Anti-aging therapies: Too good to be true?
アンチ・エイジング治療: 真実であるほど良いのか?
http://www.mayoclinic.com/health/anti-aging/HQ00233

宣伝ではすごく良いという事実のごとく聞こえる:すべきことは錠剤を服用することで、すぐに筋肉が増強され、若いエネルギーでいっぱいになることを見いだすような・・・宣伝・・・その結果、財布をすっかりにからにして、証明されていない治療により体を傷つける事になるであろうことは宣伝では述べられてない。

老化作用の理解は完全ではないし、科学者たちは、老化の影響を逆にすることができる「特効薬」をまだ見つけていません。
誇大広告と科学を区別する手段、それは、どんなものでも、そのエビデンスを見いだすことである。

抗酸化物質(ビタミンA、ビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンC、ビタミンE、βカロテン、葉酸、セレニウム)
健康改善、寿命増加のためにはこの種の錠剤が役立つ証拠はない。
事実は、逆効果の可能性があるのである。たとえば、喫煙者において、βカロテンサプリメントの使用は肺癌のリスク増加をもたらす。食事上の抗酸化量増加に興味があるなら事前に医師に相談したらよいだろう。
抗酸化リッチな果物野菜を加えることには有害作用は少ないのである。



ホルモン類(DHEA、テストステロン、メラトニン、ヒト成長ホルモン)
これらのホルモンサプリメントのどれもアンチエイジングに関しての医学的エビデンスがない。そして、リスクをもたらす可能性がある。たとえば、DHEA・テストステロンの短期使用は肝障害の可能性がある
ホルモン治療の一つの型としては、閉経後ホルモン治療であり、多くの女性は閉経後の症状をエストロジェン補充を使用しているが、血栓形成、心臓疾患、心臓発作、乳ガンリスク増加をもたらすおそれがある。


サプリメント
“自然”治療とか述べて宣伝しているが、この“自然”というのは、有害でないという意味で解釈されるが、必ずしも真実でない。珊瑚カルシウムや朝鮮人参やechinaceaなどのサプリメントに期待を寄せるが、そのサプリメントに関して支持するエビデンスはない。サプリメント成分があなたの薬物治療や重大な副作用を備えた有害な相互作用を引き起こす場合がある。当局もその成分の内容や有効成分を監視できていない。


カロリー制限食
カロリー制限は消費量を少なくすれば長生きするという理論にて、約30%ほど科リリーを制限し、果物野菜は十分に摂取するというものである。ラットやマウス、魚、蛾、昆虫といった動物研究が基礎である。人間に之を適応できるかどうかは不明。今、臨床トライアルが進行しているとのこと。低体重により、カロリー制限食という特異的ではないが、疾患・死亡リスク増加の報告もある。必要な栄養まで制限してしまう可能性があり、過度の制限が栄養不良や極端な体重減少をもたらす可能性がある。




日本では、このアンチエイジングというのは研究会・学会まで作られ、上記エビデンスのない候補製品をまるでエビデンスのあるごとく扱っている医者がいる。故に、相談者が、アンチエイジング製品の信憑性について聞くときに、かれらにかかると、二重のhype(誇大広告)に引っかかる可能性があるのである。なんらかの指針が必要と思うのだが、動脈硬化に係わる医師たちも、このアンチエイジングという名称にたぶらかされているのが実情なのである。・・・実に嘆かわしいとCleaveland Clinicの記事を読みながらそう思った。

by internalmedicine | 2007-02-26 11:32 | Quack